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やめるということ、と、特別養子縁組シンポジウムのお知らせ。

 

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ライブができるスペースを

13年間運営していた友人がいまして、

そのスペースが立ち退きになったので

今月で閉まることになったんですね。

 

なので、先月あたりから、

こちらでライブをしていたみなさんから

その友人との出会いや想い出、

友人への感謝が伝えられる機会が続いているようで、

「なんだか生前祭みたい」

と、言っていました。

 

こういった機会がないと

どんなふうに思っていたのかとか

聞くことがないから

おもしろいみたいです。

 

確かに、慣れ親しんだ関係では、

改めて想いを伝えることって

しなくなりがちですよね。

(大事なことなのに、どうしてでしょう?)

 

また、友人は、

スペースから物がなくなっていく様子を見ながら

「やめるって好きなんだよね」

とも言っていました。

 

「やめるって好きなんだよね」と言われたときに

私も今やっていることをやめる想像したのですが、

確かに、胸からお腹にかけて

すごくスッキリするような感じがありました。笑

何かを続けていくということは

それだけ大変なことでもあるのですね。

 

友人は自分で「やめる」ことを決めたわけではなく

不可抗力でやめざるを得なくなったのですが、

その結果から生まれる新しい部分を

楽しみにしているのだと思います。

もちろん、残念に思う部分も、

さみしい気持ちも心苦しい気持ちもあるのでしょうけれど…。

そういえば、その友人は

自分にやってきた流れをおもしろがれる人なんですよね。

 

ところで、通院については、

パートナーに治療意思がなくなったり

経済的に治療費が出せなくなったり

通院時間が確保できなかったり

何か別の病気やケガに見舞われたりといった場合は、

ご自分の意思とは違うところで

通院をやめざるを得なくなるかもしれません。

何度も何度も治療を繰り返しても

結果が出ない場合は、

治療を続けるかどうか

ご自分で決断をしていくことになりますよね。

 

こういった決断を

自分でするのは

とても勇気がいりますし、

「治療を続けたいというより

 やめる決断ができないから通院しているんです」

という境地に立つこともあると思うんです。

 

何かの目標に向かって頑張っていて

その目標が叶わなかった人生になるのは

なかなか引き受けがたいことかもしれませんよね。

 

ただ、やめる前はこわかった未来も

やめた後、時間が経っていくと

そうでもないように思えるかもしれません。

やめたからこそ、自分に訪れるものや

人生の流れが変わることがあるからです。

 

ご自分のお子さんを持ちたいという願いが叶うことは

もちろんうれしく、素敵なことでしょう。

そして、そうでない人生であっても、

人生はきっと輝くのだと思います。

 

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さて、ここで、情報を一つ、提供させていただきます。

“telling,”という子供を育てたいと願う人へ

特別養子縁組制度の情報を発信しているサイトがあります。

今週2月4日に、特別養子縁組制度の

オンラインシンポジウムがあります。(無料です)

詳しくはこちらのページをご覧ください。→オンラインシンポジウム

 

特別養子縁組でお子さんと家族になられた方は

当院に通われていた方にもおられるんですよ。

いろんな家族のかたちがあって

いろんな幸せがあるんですね。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

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