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ご夫婦の意見が合わないときに

12月になりました。

冬至に向かって日が短くなっていっていますね。

紅葉も散り始めて、冬へと変わりつつありますね。

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前回のブログは、「ご夫婦それぞれの気持ち」についてでしたが、

「旦那さんと意見が合わない場合はどうしたらいいの?」

と思ってらっしゃった方もおられたのではないでしょうか。

「私は早く欲しいのに旦那がそんなに焦ってないから、この話になると雰囲気悪くなるんです」

という状態のご夫婦も少なくありません。

意見が合わないと困りますものね。

 

では、旦那さんの意見はどういった思いからのものでしょうか。

妊娠はよほど身体的な原因がない限りできるものだと思ってらっしゃるのかもしれません。

まだまだ自然のタイミングで様子をみていたいという本音があるのかもしれません。

夫婦生活が機械的になっていく、

もしくはプレッシャーに感じることを不安に思ってらっしゃるのかもしれません。

奥さんが焦ってらっしゃるように見受けられて、落ち着いてほしいと思ってらっしゃるのかもしれません。

これから子どもを育てていく生活に覚悟がもてないのかもしれませんね。

旦那さんはどんなことを思っていらっしゃるのでしょうか。

 

まずは、ご夫婦で正しく妊娠のことを理解していただくために、

説明会に一緒に参加していただくことから始められてはいかがかなと思います。

奥さんばかりが旦那さんに説明していると

旦那さんも素直に受け取れない部分もあるのではないでしょうか。

当事者同士の言い分は受け取りにくいですが、

第3者の意見は冷静に受け取ろうとするものだったりします。

旦那さんとケンカしたときに友達の意見なら素直にきけた、なんてことはありませんか?

森先生の説明をきかれてみたら、また理解が変わってくるかもしれませんね。

とはいえ、説明をきいたらすぐに気持ちが一緒になるわけではなくて

奥さんは奥さんで、妊娠のこと、治療のことを受け容れていく段階があったように

旦那さんは旦那さんでそういった段階があるものだと思います。

 

夫婦間の温度差を気にされていた奥さんともう一度お話したときに

「あれから旦那とケンカしました」とご報告くださることが少なくありません。

「ケンカ」ときくと、なんだか「よくないことが起こった!」ような気が一瞬するかもしれませんが、

だいたいの場合は、夫婦関係や妊娠のことをお互いにとってよりよくするためきっかけになっています。

旦那さんに気を遣って伝えたいことを言わずにいたり、気付いてほしいなと思いながら待っていると

触れてもらえなかったり気付いてもらえなかった場合に悲しくなって怒ってしまうことがあります。

旦那さんは、ご自分からはこの話題に触れないようにされているかもしれません。

「話したら雰囲気悪くなるだけやし」「妻に泣かれたくないし」という気持ちもおありでしょうしね。

お互いの気遣いが溜まってくると、感情のコントロールがきかなくなることもありますよね。

 

相手の思いも聴いて、気遣う気持ちと自分の思いをどちらも伝えていけたら、

相手からもまた違った反応があるかもしれませんね。

 

臨床心理士 間塚

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