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スタッフブログ

「みんなが頑張っているから、私も頑張ります」

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三寒四温、本格的な春にむけて季節が移ろいでいますね。

日が暮れる頃の景色が、なんとなく春っぽくなってきたように感じています。

気温差が大きい日々になりますので、みなさん体調にはお気をつけくださいね。

 

子どものころ、家族や先生から

「ほら、周りのお友達はみんなちゃんとしてるよ!○○ちゃんもちゃんとやらなきゃ!」

と言われたことが誰にでもあると思います。

そう言われると、自分だけが周りと違ってはいけない気がして、慌ててちゃんとしますよね。

“みんながやっているから、私もやる”

“みんなが頑張っているから、私も頑張る”

こういった考えは、いつの間にか当たり前に私たちに浸透しましたし、

そういった考えが励みになってやってこれたことはたくさんありますよね。

 

例えば、「お友達もみんな頑張って治療しているから、私も頑張ろうと思って」と

周りの人たちの通院が自身の通院の後押しになっていたり、

体外受精にチャレンジするときに「たくさんの人がやっていることだし、大丈夫。私もできる」

と、心強く一歩を踏み出せたり。

“みんな~だから”と思うことが励みになったり、安心感や一体感が生まれたりと

気持ちの支えになってきたのですね。

 

一方で、先日観た劇の中に

「“みんな我慢してるから我慢しよう”ってつらいじゃないですか」というセリフがありました。

どういうことなのか想像してみたのですが、

“みんな~だから”には、ひとりひとりがどのように感じているのか、ということが含まれないのですよね。

“みんな~だから”、「そうすることが良い」「そうしないといけない」と思って行動すると

「私はこんなふうに感じているんだよ」という気持ちは置いてきぼりのように思います。

あのセリフは、「そこに“本当の自分を生きられないつらさ”が隠れているんだよ」

というメッセージだったのかなあ、と想像しています。

“みんな~だから”と思うことで、自分を鼓舞することもできれば、

自分の本当の気持ちを曖昧にしていることもあるのですね。

 

振り返ってみると、“みんな~だから、私もこうする”と思っていることって、よくあるんですよね。

そう考えることで、自分の気持ちを高めたり勇気をもらったりと“わくわく”しているのか、

それとも、どこかで自分の本当の気持ちを呑み込んでいるのかは、場合によって違うものです。

自分の気持ちを置き去りにしていないかどうか、

自分も本当にそうしたいと思っているのかどうか、

自分が感じていることを大切にしておきたいな、と思っています。

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