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「前よりストレスは少ないはずなんだけど…」

今週の日曜日、なんとなく観ていた高校野球でしたが、

その試合内容が心を奪う展開の連続で、気づけば釘付けになっていました。

瞬間、瞬間にかけられたいろんな人のいろんな想いと努力と願いが、

とてもとてもあつくて、胸がいっぱいになりますね。

 

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ストレスって、

何か嫌なことや悲しいこと、辛いことなど “ネガティブなこと” に対して感じるものと

思っていませんか?

 

「環境が変わって、ストレスは前よりなくなっているんですが…」と仰いながらも、

次のような “気になること” がある方がちらほらおられます。

動悸がしたりイライラしやすかったり

急に悲しくなったり

それまではなんともなかった体温がガタガタしたり

しっかり眠れなかったり

頭が重かったり、胃がすっきりしなかったり

肩がこったり、なんとなくだるかったり、

といったようなことです。

 

こういったことは、何らかの病気の症状の場合もあるので、

専門外来で、病気かどうか診てもらうことも大切な一手です。

 

それで、ストレスのことですが、

ストレスは、“ネガティブなこと” だけではなく、

実は、一見、自分にとって“良いこと”であっても、付き物なのです。

例えば、結婚、妊娠、出産や、

転職や職場内の配置換え、退職、引越しなども、そうです。

 

なぜかと言うと、良いことであっても、“変化” が求められるからなんです。

何か出来事があると、

その出来事の前と後では、違った生活をしていくことになります。

すると“今までと違う”ため、どこかで力が入ったり、力の入れ具合がわからなかったりしがちなのです。

例えば、今まで少し波がある海を平泳ぎしていた人は、

波が穏やかになったら、平泳ぎは同じでも、この波に合った力の入れ方など工夫をすると思います。

もしかしたら、速く進みたくてクロールに変える人もいるかもしれませんよね。

このように新しい環境に対応することで、負荷がかかってくることがあります。

 

ですから、先にあげた “気になること” は、

環境が変わったことから起こっていることかもしれません。

新しい環境に頑張って慣れようとしている自分がいたり、

今までと違う暮らし方になんとなく満足感がなかったり、

「今の状況の方が良いのは間違いないから、文句は言えない」と思っていたりしませんか?

早く慣れようと思いすぎないで、

まずは、自分が心地よく過ごせているかどうか、確認してみましょう。

「前と大変さは違うけど、今は今で大変なこともあるなあ」とか、

「今は楽だけど、その分毎日にメリハリがないなあ」とか、

「これから順調に暮らしていけるか、漠然と不安な想いはあるかも…」とか、

自分の中で改めて気づくことがあるかもしれませんね。

 

臨床心理士 間塚

 

 

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