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イライラの正体

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普段の暮らしの中で、ちょっとしたことでイライラしちゃうことは、

誰にでもあるかと思います。

 

この間、友人としゃべっていたのですが、

友人が自転車を漕いでいたら、導線上を前から人が歩いてきたんですって。

友人は、避けようとしたのですけど、

車も走っていたので、歩いてくる人もある程度気を遣ってくれなければ

スムーズにはすれ違えない状況だったんですね。

けれど相手は避けようとしてくれずに、急ブレーキをかけることになったんです。

その時に、「私が来るのわかってるのに、なんで避けてくれないの?」と

相手の人にイラッとしたそうです。

 

おもしろかったのは、この後、友人が、

「でも、人じゃなくて、例えば、木が倒れていて邪魔だったとしたら、

そこまでイライラしないで止まったり避けたりしたと思う。」と言ったことでした。

友人は、避けたり、止まらなければならないことにイライラしたわけでなく、

相手が同じように状況を把握して気を遣ってくれなかったことに

イライラしたんですね。

人って、期待したことが叶わなかったときに、

イライラしたり、悲しい気持ちになったりするものです。

 

振り返ってみると、私たちは、無意識のうちに、

「こういうとき、たいていの人はこうするはず」 

「こういう立場なんだからこうするべき」

という信念を抱いて、相手に求める傾向があります。

「夫なんだから、一緒の気持ちで妊娠に協力するべき」

「親なんだから、子どもが困っていたら助けてくれるはず」

「多少の無理をしても、約束は守ってくれるはず」

「うれしい出来事だから、一緒に喜んでくれるはず」

「年下なんだから、気を遣ってくれて当然」

「上司なんだから、聞いたらやさしく教えてくれるべき」

こういった期待を無自覚に抱いていて、

期待通りにならないと、イライラしたり悲しくなったりします。

 

みなさんは、どういったことを周りの人たちに期待していますか?

自分が抱いている相手への期待に目を向けていくことで、

イライラしたり悲しい気持ちになっている出来事への受けとめ方が

また違ってくるのではないかなあ、と思っています。

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

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