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治療のおわりの先の物語。

 

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「朝が来る」という映画を観ました。

 

不妊治療をやめられて

特別養子縁組で赤ちゃんを迎えた夫婦と、

中学生で妊娠して育てることができず

その夫婦に赤ちゃんを授けた女性の物語です。

 

私が観た映画館は

隣の席を空席にする感染対策がなされていました。

鑑賞席はほぼ埋まっていて

ご年配の方が多かったように見受けられました。

 

赤ちゃんを迎えた夫婦(因みに、井浦新さんと永作博美さんです)は、

不妊治療をやめて

二人で楽しく過ごされている中、

温泉旅館に宿泊中に

TVから流れてきた特別養子縁組のドキュメンタリーをみたことがきっかけで、

二人で子どもを育てたいという希望を持たれました。

夫婦で特別養子縁組の斡旋団体の養親の会に参加されるシーンもあるのですが、

実際に特別養子縁組でご家族になられた方々も

映っておられました。

 

一方、望まない妊娠や、

望んでも育てられない妊娠というのも起こることなので、

赤ちゃんを産んで

斡旋団体に引き渡される方々の姿も

真摯に描かれていました。

 

ご夫婦間での妊娠が難しかった場合、

精子提供や卵子提供を受けるのか、

二人の人生を歩んでいくのか、

どなたかから産まれた子どもを育てていかれるのか、

もしかしたらこれをきっかけにお別れなさるのか、など

いろんなこれからがあると思うのです。

何が良くて何が悪いのか、

何が正解で何が間違いなのか、という

一義的な物差しが全く当てはまらないことって

たくさんありますよね。

 

さて、カウンセリングルームでは、

「治療の長いお休みや終わりのときのセラピー」を始めました。

しっかりとお時間(70-80分)をお取りして、

今考えていることや思っていることをお伺いしたり、

これまでのことを一緒に整理したりして、

噛み切れない想いも納得できる想いも大切にしながら

これからへの暮らしへ向かっていただくための機会になれば…

と思っています。

 

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

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