TOP > NEWS > スタッフブログ > こころを守って。

スタッフブログ

こころを守って。

 

IMG01717_2

 

最近、卒業アンケートを読み返していました。

当院で妊娠して卒業された方の感想やご意見を

ホームページに掲載させていただいているので

ご覧になっている方もいらっしゃいますかね。

 

このアンケートを書いてくださったのは

結果的に赤ちゃんを授かった方たちなので

「あきらめないで」「信じてがんばって」

と、背中を押すような声が多く届いています。

通院する一番の目的は授かることでしょうし、

「頑張ってよかった。みんなにも妊娠してほしい」

と、思っての言葉だと思います。

ご自身の願いが叶ってよかったですね。

 

似た境遇の誰かへのエールは

自分の体験をもとに送られる傾向があります。

治療をやめることを知らせてくださった方に

このアンケートを書いてもらっていたら

また違ったニュアンスの文章が

私たちやみなさんに送られたのかな、と思うと、

その思いも受け取ってみたい気持ちになりました。

 

子どもがいる人生かそうでないか、

どちらの道を歩むのかで

人生が大きく異なることになるとは思います。

ただ、私個人といたしましては

子どもがいる人生の方が素敵だとか

子どもがいる人生の方が良いとか

そういったようには思っておりません。

ただ、また違った人生なんだろうな、と思っています。

 

人の人生って他者が評価できるものではないじゃないですか。

誰かの人生と誰かの人生を

また誰かの人生と自分の人生を

比べたりすることがあるかもしれませんが、

そもそも比べられないものを比べても

出てくる答えは正解じゃないし、

意味がないんじゃないかな、と思っています。

 

みなさんがそんなふうな考えかどうかは分かりませんが

「誰かと自分を比べること」を

しないほうがいいと考えている方は多いですよね。

 

今はSNSがあるので

友達の範囲が広くなったといいますか、

SNSがなければ知らなかったことって

たくさんあると思うんです。

SNSがなかった頃は

個人的に連絡する関係性じゃないと

他人の情報が入ってこなかったのに、

今は個人的に関わりのない人の情報まで

入ってきてしまいます。

こういった個人的な情報が拡散されていることも

こころの平穏に影響しているように思います。

 

自分がどういうことに影響されやすいかは、

自分が一番よくわかっているものですよね。

そういった刺激を避けたりすることも

穏やかに過ごす一つのアイデアだと思います。

 

自分を大事にするために何ができて何が必要か

また何を避けたり距離をおいた方がいいのかということに

目を向けていきましょう。

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 

 

よくあるご質問