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気持ちに蓋をしない恩恵

梅雨に入ると身体が重たく感じますが、

毎年、きれいな紫陽花を見られることは、うれしいです。

 

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きょうだいや友達が

妊娠、出産していると、

妊娠の経験がなかったり

子どもがいなかったりすることに

こころがざわつく人は多いです。

ご自分と同じように

妊娠、出産に向かって取り組んでいる人と話すと

安心する部分がありますよね。

けれど、その人との間でも、

これまでの経過や治療内容などで

比べることもあるみたいですね。

 

例えば、タイミング療法をしばらく続けていて

毎回生理がきてしまうと、

こころがつらくなったり、

不安を感じたりしてくる人が多いです。

けれど、自分のそういう気持ちに気づきながらも、

体外受精をしている人や

自分たちより長く治療をしている人を知っていると、

「まだ、そんなに長く治療しているわけじゃないし、

 何年もやっている人とか

 体外受精すすんでもなかなか妊娠しない人もいるから

 こんなんでつらいって言ったらダメですよね」

と思おうとする傾向があるように感じていますが、

いえいえ、つらいって言っていいじゃないですか。

 

つらい感じがするって

とても大切なサインなので、

今の自分が感じていることを

なかったことにしないで

気づいていることはとても大切だと私は思います。

それに、その感じをたよりに

次の手を考えたりできると思うんです。

 

例えば、

タイミング療法を続けていて

妊娠できるのか不安な気持ちが大きくなっているようであれば、

そのことを先生に相談して、

タイミング以外の方法も考えてみてもいいかもしれません。

 

夫婦生活のことで気がかりがある場合で

なんともお二人では風穴が開けられないっていうときは、

そのことをご相談くださってもいいかもしれません。

夫婦生活のことを他の誰かには話しにくいかもしれませんが、

話せたことですごく安心してくださったり

こころがゆるんでくださる方は、とても多い印象がありますよ。

 

また、私は家族や知人に状況を伝えた方がいいと

一概には思っていないですが、

自分の状況を話せたことでスッキリした!

こころが軽くなった!

とおっしゃる方もおられるので、

あなたが言ったほうが楽になれそうな相手には

お話してみるのも一つかもしれません。

 

いずれにせよ、自分の中につらい感じがあるから、

状況を自分にとってできるだけよくしていく工夫を

考えることにつながると思うのです。

だから、なかったことにしないで、

ご自分の中からの声に耳を貸してあげると

少し違った世界が開けてくるのではないでしょうか。

 

つらいとか

しんどいとか

不安とか

そういった感じって、

どちらかというと

あったらダメな気がしたり

自分がちょっと幸せでないように思えたりするものですよね。

けれど、

そういった感じは

あってしかり、だと思うんです。

まずは「そういう感じがあるな」

と気づくことからはじめませんか。

そして、その感じが、

あってもいいもので

今の自分に役に立つ感じであることを知っておくと、

少しゆとりができるかもしれませんね。

 

 

 

臨床心理士 間塚

 

 

 

 

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