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スタッフブログ

安心できる関係のために。

 

 

ミラノ五輪の雪原での戦いを見ていたら

日本の平地にも雪が積もりましたね。

 

週末から月曜日の出勤などには

みなさん緊張しながら出かけられたのではないでしょうか?

月曜日にクリニックに来られたみなさんも

道中大変だったかと思います。

 

当院への通院は、先生が女医であることや

先生がほぼ毎回診察されるので経過をしっかり診てもらえている感じがあること、

それに草津駅前という立地や早朝診察や夕方診察といった通院しやすさなどを

ネットで調べて選んでくださることがあります。

 

そして、「友達に聞いて」「お姉ちゃんが行っていたから」

「職場の先輩にすすめられたから」という理由で、

わたしたちのクリニックに来てくださる方が

たくさんおられる印象です。

 

妊娠のために通院することが

ごく自然な選択肢として

みなさんの中で提案されるようになってきたのだなあ…

と、不妊治療の浸透を実感しています。

 

とはいえ、通院を経験したことがなさそうな人や

男性の上司などに対して、

「わかってもらえないだろうな」とか

「言ったら不適切なアドバイスされそうだな」とか

そういった心配も未だにあると耳にしています。

 

今、NHKで「テミスの不確かな法廷」というドラマが放送されていて、

主人公の裁判官が真実を明らかにしようとする姿勢として

「わからないことをわかっていないと、わからないことはわかりません」

という決め台詞が出てきます。

 

たとえば、不妊治療に関しても、その体験は人それぞれなので、

不妊治療を経験した方全員が

不妊治療をしている他の方の体験や気持ちがわかるかというと、

そうとは言えないところがあります。

「妊娠に関してとくに気がかりがなく生きて来られた方に

 妊娠のために通院している方の体験や気持ちをわかってもらえるかしら…」

と、心配されるのも無理もないかもしれませんね。

 

ドラマの裁判官の台詞じゃないですけども

わたしたちは、他人の体験はわかりませんよね。

心の専門家であっても、わかりません。

 

でも、他人のことはわからないということを

大前提でわかっているということが、

相手の体験や気持ちがわかるということはないにしても

それらを想像したり理解しようとする姿勢につながると思います。

 

不妊治療のことだけでなく、

わたしたちのあらゆる体験はそういった側面を持っていますので、

「理解してもらえてない気がする」と嘆く立場になることもあれば

気づかないうちに、わかっている気になっている立場にもなりうるのですね。

 

「わからない」感覚を、素直に大切にすることは

相手のことを充分に想像することになりますし、

相手のこころの境界線を土足で超えない安心できる関係を

築いていけるのではないかなあ…と思っています。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

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