当院では卵子凍結を行っております。
近年晩婚化が進んでおり、医学的に妊娠・出産に適した時期と女性が妊娠を希望する時期が一致しない状況が増えています。このずれを補うため、年齢が若いうちに妊娠する力が高い卵子を凍結保存するという方法が未受精卵子凍結です。未受精卵子は、子供を授かりたいと思えるパートナーと出会いその方が了承された場合に融かし(融解)、精子と受精させ子宮に戻します(移植)。
学会では35歳以下の女性であることが望ましいとしています。
安全性や有効性も、これから検討される部分もあります。卵子凍結をしても妊娠を保証できるものではありません。
現在保険適用はありませんので、卵子凍結にかかるすべての費用が自己負担となります。
当院では上記事情を理解され、日本産科婦人科学会ホームページ上の「ノンメディカルな卵子凍結をお考えの方へ」の動画をご視聴いただき、強い御希望がある場合にのみ本治療を行います。
卵子凍結については日本産科婦人科学会のホームページに説明動画がありますのでご視聴ください。
https://www.jsog.or.jp/modules/committee/index.php?content_id=302
卵子凍結についてもっと知りたい方、卵子凍結はしておきたいけど実際どんな感じなんだろうと不安に思われている方、是非一度ご来院いただき、お気持ちを聞かせてください。
治療期間は1~2か月程度で通院は6~7回程度です。
採卵できた卵子の数により、再度採卵が必要な場合があります。
凍結後にすべての卵子が生存しているとは限りません。
卵子凍結の方が受精卵凍結より妊娠率が下がりますし、トータルの費用も高くなります。
採卵では卵巣過剰刺激症候群・出血・感染症・卵巣茎捻転・血栓症・他臓器損傷・アレルギーといった合併症が考えられます。
※今後の状況により料金は変更されることもありますので、ご了承ください。
●採卵までの費用
体外受精を行うために必要な検査の費用 ※検査により異なります |
550円~19,050円 | |
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1回の診察代 ※診察回数は個人差があります ※検査により異なります |
6,590円~80,000円 | |
培養液作成料 | 33,000円 | |
麻酔 ※麻酔の種類により異なります |
40円~8,560円 | |
採卵 ※個数により異なります |
32,000円~104,000円 |
●卵子凍結
凍結料 ※個数に応じて加算となります |
1個 |
50,000円 |
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凍結保存維持管理料 ※2年目以降 1年に1回 |
35,000円 |
●卵子融解
1本 | 15,000円 | |
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1本追加あたり | 10,000円 |
●精子調整
精子調整料 | 22,000円~28,000円 |
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●顕微授精
顕微授精料 ※個数に応じて加算となります |
1個 |
48,000円 |
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●培養
培養料(受精卵培養+長期培養) ※個数により異なります |
60,000円~135,000円 | |
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タイムラプス | 30,000円 |
●受精卵凍結
受精卵凍結料 ※個数に応じて加算となります |
1個 |
50,000円 |
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凍結保存維持管理料 ※2年目以降 1年に1回 |
35,000円 |
●移植
移植に必要な検査 | 5,540円 | |
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移植までの1回の診察 ※薬、検査により異なります ※診察回数は個人差があります |
6,590円~30,000円 | |
胚移植 | 120,000~173,000円 |