「妊活って、メンタルやられる~」と
たくさんの方がおっしゃっています。
妊娠で立ち止まらなければ
もっと明るい本来のわたしでいられたのに…と。
確かに、みなさんが妊娠されると
「わあ、雰囲気が変わりましたねえ」
という印象をもつことがありまして、
“妊娠がなかなかむずかしいこと”が
みなさんの本来の力を
出させないようにしていたような、
そんな連想をしています。
妊活は、それだけハードなこととも言えますよね。
“妊娠がなかなかむずかしいこと”が
自分にもたらすモードや思考に
引っ張られすぎそうになったら、
できるだけ自分のごきげんをとって
踏みとどまってほしいなあと思います。
ところで、ちょっと話が逸れるような感じがありますが、
東村アキコさんの「かくかくしかじか」という漫画があります。
東村アキコさんと絵画の先生との日々を描いた実話なんですが、
この絵画の先生(日高先生)は
とても厳しくてとても愛情深い人なんですね。
日高先生は、
教え子が行き詰って
なにを描いていいのかわからなくなったり
なにも描きたいものが浮かばなかったり
目の前にキャンバスがあって描きあぐねているときも、
「描け」と声をかけます。
だから、みんな、描けと言われたら
とりあえず描くんです。
日高先生はそういった意味合いで
「描け」と言っているわけではないと思うのですが、
なんだかやる気が起きないときや
考え込んでしまうときって、
気になりつつ放っておいたり
しなきゃいけないと思いながら動けないことがありますよね。
けれど、とりあえず行動してみると、
気になっていたことがなくなるので
その分スッキリしたり、
できた自分をちょっと誇らしく思えたりすることがあります。
行動することで
気分を変えられたり、
“なんだか冴えないモード”から
抜け出せることもあります。
もし、考えすぎて踏み出せなかったり、
気分に引っ張られている感じがするとき、
「とりあえずやってみる」のは
いかがでしょうか。
また一方で
なんともしがたい気持ちについては
カウンセリングで一緒に見つめていくことができます。
みなさんが今いる状況や
最近思っていることなど、お話に来てくださいね。
公認心理師・臨床心理士 間塚