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2024.07.27

受け取ったことを伝えるという贈り物。

 

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今、“ルックバック” というアニメ映画が公開されています。

わたしは、エンドロールが終わっても、

すぐには立てないくらいのインパクトのある映画でした。

もし、これからご覧になられる方がおられましたら、

今回のブログは観てから読まれるほうがいいかもしれません。

 

主人公の藤野さんは

漫画を描くのが得意な小学生の女の子で、

学級新聞の4コマ漫画を任されていて

級友たちからも漫画を楽しみにされている存在でした。

 

ところが、ある日、学校に来ていない京本さんという女の子の

圧倒的な画力を目の当たりにして衝撃を受けます。

そして、この日から藤野さんの努力の日々が始まります。

 

藤野さんは、友達とも遊ばす家族の団欒にも加わらず、

ただコツコツコツコツと

絵が上手になることだけも目的に努力を続け

描き終えたスケッチブックが何十冊も積み上がっていきました。

 

ところが、絵を描くことだけに労力を注ぎ続けたものの

京本さんの画力に追いつけないと悟った藤野さんは

漫画を描く階段を上ることをやめました。

 

卒業式の日、ひょんなことから

藤野さんは京本さんと初めて顔を合わせました。

すると、そこで、

京本さんが、実は藤野さんの漫画のファンで

藤野さんをものすごく尊敬していたことを

伝えてきたのです。

 

そのことを聞いた藤野さんの

なんとも言葉では言い表せない

身体に広がり、収まりきらない飛び上がるような感覚!

今も私の身体にも広がるような感じがあります。

 

また、これと似たようなことで、

先日知人に誘われてライブに行ったんですけど、

その前日にB-DASHというバンドのメンバーだった

GONGONさんの訃報を目にしていまして、

ライブのMCでそのことに触れられて、

「僕が初めてコピーした曲、B-DASHの “炎” だったんですよ」と。

 

「それで、このバンド始めて4年目くらい?に作った曲に、

 『この曲めちゃくちゃいい曲っすねえ!』って

 GONGONさんがバンドにメール送ってくれて。

 僕も『初めてコピーした曲、炎なんです』って返信したりして。

 すごい気さくでいい人だったんですが、

 あのとき、自分が好きなバンドの人に、

 『この曲いいね』って言ってもらえて、

 ものすごく自信になったし、続けてこられたなあって」

というようなことを、語っておられました。

 

自分がものすごく一生懸命に生み出したものを、

思ってもみないところでしっかり受け取ってくれた人がいて

そして「そんなふうに受け取ったよ。こんなふうに響いたよ。」

と、伝えてもらったことが、

そのあとをどれくらい支えてくれたり

どれくらい背中を押してくれるのでしょうか…。

 

そういったこころのやり取りって

代えがたい贈り物ですよね。

 

「いいな、響いたな、素敵だな」って思ったことがあったら、

その受け取ったエネルギーを伝えていくことで

思わぬ何かが届いていることがあるかもしれませんね。

 

 

それにしても暑い日が続きますので

みなさんくれぐれも無理せずにご自愛くださいね。

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2024.07.17

“ 受容 ” と、自分に「いいね」

 

 

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こころのケアや自己成長などを目的とした

記事や書物を読んでいると、

“ 受容 ” という言葉をよく目にすると思います。

みなさんは、この “ 受容 ” について

どういった印象をおもちでしょうか?

 

受容って、漢字で書くと

“ 受け容れる ” と書くこともあって、

思い浮かべると胸がざわざわするような

出来事や特定の人のことから

目に映るもの全てについて

受け容れていく器が必要なんだ!みたいな

そういう印象がありませんか?

 

受容って、 “ 認めること ” なんだそうですが、

そういう出来事や人を、というより、

そういう出来事や人のことを思うと

混乱したり不快になっている自分がいるということ、

そのことを認めるっていうことなんですって。

 

それでね、わたしたちって、

嫌なことや苦しいことがあると

「頑張って乗り越えましょう!」

みたいな価値観って

どこかにあるかもしれないんですが、

「『嫌だなと思うことは遠ざけることもできるよ!』

という選択肢もあるって、自分に提示できるよ」

ということでもあるんですね、受容って。

 

無理矢理、身の丈に合わない器を作ろうとするんじゃなくて、

等身大の自分に嘘をつかないってこと、

等身大の自分に必要なことをしてあげるっていうことなんですね。

 

そういえば、タレントのふかわりょうさんが、

2017年8月に書いておられた東京新聞のコラムを

なぜか最近目にすることがあったのですが、

「いいねなんて、いらない」というタイトルだったんです。

 

とても素敵で人間性の伝わる文章なので

検索したら全文読めますし

興味がある方は是非全文をご覧いただきたいのですが、

このコラムには

“自分の人生が幸せだと実感したい。

  みんなに幸せだと言われたい。

  そんなことは周囲が決めることではないのに。”

“人の「いいね」よりも

 自分の「いいね」、が一つあればいい。”

と、書かれています。

 

自分が幸せであるかどうか

自分で自分に「いいね」と感じるかどうか、

これはあくまでも自分の実感で判断されることなんですよね。

 

周りのいいねに合わせたり

周りからの評価に敏感に反応したりすると、

ほんとうの自分自身とは離れたところに

自分の幸せの判断ができあがってしまいます。

 

今の等身大の自分、ありのままの自分を

自分が認めていくというところから

始めていきたいですね。

 

*ふかわりょう「いいねなんて、いらない」 2017.8.19 東京新聞より 一部抜粋

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2024.07.05

“わたし”に、やさしく興味をもって関わってみる。

 

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わたしたちって、犬や猫などと一緒に暮していたら、

きっとものすごく愛情をもってかわいがるし

何か怒るようなことをしたとしても、こころの中では

「仕方ないよねえ。そうしたかったんだもんねえ。おもしろいよね。」

なんて思っていたりすると思うんですよね。

 

そんなふうに動物に関しては慈しみ上手なわたしたちですが、

自分自身に関しては慈しみ下手なんじゃないかなあ、

と、感じています。

みなさんは“自分のことを慈しむ”って、

どんな状態と想像されるでしょうか?

 

慈しむには、

“愛情をもって大切にする”

“かわいがって大事にする”

というような意味があります。

 

みなさんはそんなふうに

ご自分に対して

やさしく、愛をもって、

かわいがったり興味をもって関わっておられるでしょうか。

 

例えば、お風呂に入っているときや眠る前に

今日一日を振りかえってみたとします。

 

さて、どんな出来事が浮かぶでしょう?

 

もしいつもと違う何かがあった日だったら

そのことがまず浮かぶかもしれません。

 

仕事で頑張っていた企画が通ったり

お客さんとの対応で楽しかったことなど

うれしかったことも浮かぶかと思います。

 

一方で、マナーの悪い人をみて不快な気持ちになったり、

誰かのご自身に対する態度が引っかかっていたり、

思ったように時間が使えなくて不全感があったりなど、

嫌なことや不快なことも浮かぶかと思います。

 

そんなふうに振り返ってみたときに

「こうしたらよかったのに、できなくて申し訳ないな」

「あのとき、私がこういう態度だったからよくなかったな」

「明日のお弁当のおかず、また作れなかった…ダメだなあ」

なんて、どこかご自身を責めてしまうような

そんなふうな思いが自然と浮かんでくることがあるかもしれません。

 

おそらく、日本人って、

そういった自分を責めがちな傾向があると思うんです。

 

全然、責めることなんてないのに…

と、思いませんか?

 

こういうときに

「ダメだよ」って関わるのではなくて、

「そのことを、次からは工夫できるってことに気づいたんだねえ!」

「わたしって、こういうことが気になるんだなあ。

 そういう自分って、なんか、ものすごく自分の事が好きなんだなあ。

 そんな自分ってかわいいじゃない!」

って、自分にやさしく、自分に興味をもって関わることもできます。

 

自分にやさしく

自分に興味をもって

自分をかわいがって

自分を愛おしく思って

自分と関わる。

 

そんなふうに関われたら

ギュっと固まっていたこころが

本来の自由さと取り戻して

より自分らしくいられるようになって、

結果的には社会とも適当に関わりながらいられるように感じています。

 

ここまで書いて、

そういえば、樹木希林さんが

「おごらず、人と比べず、面白がって平気で生きればいい」

と、おっしゃっていたことを思い出しました。

 

そんなふうに、いろんな自分を面白がって

自分を慈しんで過ごしていけるといいなあと思います。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2024.06.26

今日よかったことを3つあげるとしたら、どんなことですか?

 

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一日の終わりに今日を振り返って

3つの良かったことやうまくいったことを

書き留める習慣を続けるという

wellbeingを増進する方法があります。

 

これは、TGT(Three Good Things)という方法で、

良いことが起こった理由や

自分がそのことにどのように関与したのかということも

書く場合もありますし、

簡単に良かったことだけを書き留める場合もあるようです。

(Seligman, Steen, Park & Peterson,2005)

 

これを続ける(例:一週間)ことによって

不安や抑うつ感が低減されて

幸福感が高まるという効果があると報告されています。

 

この間、心理学の先生に聞いたのですが、

私たち人間の脳は

ネガティブなことをエサにする傾向があるそうです。

 

不快なこと、嫌だったこと、

悔しいこと、悲しいこと、腹立たしいことは、

なかなか脳内から去ってくれず、

ふとした瞬間にその出来事のことを考えてしまいます。

どちらかというと、そういった出来事の方が

キャッチしやすく覚えています。

 

みなさんも心当たりがありませんか?

家族や親しい人とお話するときに

今日良かったことやうまくいったことか

今日のグチ、

どちらが多そうでしょうか?

ちょっと思い返してみてください。

 

よかったことやうまくいったことは

気づきにくいところもあるので、

探すのに工夫がいる日もあるかもしれません。

 

また、もしかしたら、そういったことは、

わたしたちの “あたりまえ” の中に

隠れていることも多いかもしれませんね。

 

良かったことやうまくいったことを

ただ思い返すだけでなく

書き留めておくことで、

「こういうことがあった」

と、目に見えて確認できますし、

あとから見返して

何か大事なことに気づくかもしれません。

 

もしよろしければ

3つの良かったことやうまくいったことを

書き留める習慣を取り入れてみませんか?

ご自分で意識している以上に

良かったことやうまくいったことがあることに

気づいていかれるかもしれませんし、

そのことがあなたにとって

なんらかの支えになるかもしれません。

 

参考文献:塩谷亨 「ポジティブエクセサイズTGT(Three Good Things)を巡って」 

     心理学の諸領域Vol.10 No.1 P61-78 ©北陸心理学会2021

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2024.06.18

3つのゾーンのお話。

 

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前回のブログで少し書きましたが、

今、わたしは、マインドフルネスストレス低減法というプログラムに参加しています。

そのプログラムの中で、ゾーンの話を聞いたので、

ここにご紹介したいと思います。

 

図2

 

マインドフルネスの指導者さんから

「“心地よい領域(comfort zone)”

 “チャレンジ領域(challenge zone)”

 “対処困難領域(overwhelm zone)”

 という3つのゾーンがあって、

 今取り組んでいることが

 どのゾーンにあてはまるのか気づいておくと

 役に立ちますよー!」

と、教わりました。

 

例えば、ストレッチで例えると、

「うんうん、気持ちいい~」が、心地よい領域

「あ~、痛気持ちいい~」が、チャレンジ領域

「痛たたたたっ、無理無理、つらい~」が、対処困難領域なのだそうです。

 

もし、自分が対処困難領域に向かっているのならば、

そのまま向き合ったり乗り越えるのは難しいですから、

工夫が必要になるでしょう。

がむしゃらに乗り越えようとせずに

「無理はしないこと」を選択することも

ひとつかもしれませんね。

 

真ん中のチャレンジ領域が、一番学びが大きな領域だそうです。

この領域を続けていくことで

最初この領域にあったことも、

心地よい領域に移っていくかもしれません。

 

このゾーンの話は

ストレッチや身体のことはもとより、

こころのことや

生活のことなどにも汎用できます。

このゾーンの眼鏡をもって

いろいろなことがらについて

今の自分がどのゾーンにいるのか

確認してみることができます。

 

私たちは生活のあらゆることについて

無意識のうちに

いつもの自分のありようで

すすめてしまうこともあると思います。

 

「心地よい領域にいるなあ」という場合

何か違った要素を取り入れてみられたり

さらに世界を広げてみられるのもいいのかもしれませんね。

 

こんなふうにゾーンに気づいておくことで

自分をより広げたり深めたりすることができます。

きっと、自分に無理をさせすぎずに

自分が成長していくようなあり方を、

自分で選んでいくことができるように感じています。

 

もしよろしければ

ぜひみなさんもゾーンの眼鏡を

かけてみられませんか??

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 


2024.06.06

見えないものを見ようとすること。

 

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細菌は光学顕微鏡下で確認できますが、

ウイルスは細菌よりも微少すぎるので

光学顕微鏡よりもずっと高い倍率での観察が可能な

電子顕微鏡下でないと見えないそうです。

 

ですので、電子顕微鏡がなかった時代は

ウイルスの存在に気づいていないので、

後になってウイルスが原因の病気とわかったものも

細菌に原因を求めたり

原因が不明だったりしていました。

 

見えないものがあるという前提に立って

物事を見通していくことは

なかなか難しいことなのかもしれませんね。

 

妊娠についても、例えば、

「多嚢胞性卵巣と言われた」

「精子が少なめと言われた」

「生理が不順だから」

といった目に見えている部分があるからといって、

“妊娠しにくい原因は自分にあって、相手にはない”

とは、言えないものです。

 

通院を始められると、検査をしていきます。

中には、「この検査結果だったら、

夫婦生活での妊娠は、難しい可能性が高いかも…」

と、思わせる結果もあります。

けれど、それが原因なのかというと、

それだけが原因とは言い切れないこともあるのです。

 

また、検査上は特に問題なくても

夫婦生活での妊娠に至らないこともありますし、

このケースは思っておられるよりも多いと想像します。

 

卵胞から卵子が排卵して

射精された精子が卵管内に入って、

卵子と精子が出会ってから

着床に至るまで、

その工程は見えていないので、

その周期はどういったことで妊娠に結びつかなかったのか

誰にもわからないのです。

 

何度もトライしても妊娠に至られなければ

体外受精にすすまれる方が多いですが、

体外受精をしたらすぐに妊娠するかというと

妊娠されるカップルもそうでないカップルもおられます。

 

原因が不明の中でも

一番大きく妊娠に影響するのは

受精卵の質(染色体に異常があるかどうか)と考えられています。

 

体外受精をすると

胚(受精卵)のグレードの説明があったり

胚を写真で見せてもらえると思いますが、

グレードの判断は“見た目”の判断で、

染色体が正常か異常かどうかは

顕微鏡を覗いてもわからない “見えないもの” です。

 

染色体に異常があるかどうかは

自費診療にはなりますが

着床前スクリーニング検査で調べることができます。

保険診療で体外受精をされている場合は

今のところ、ほとんどの施設で

着床前スクリーニング検査はできません。

(補足ですが、着床前スクリーニング検査で問題がなかった胚を移植したら

 100%妊娠、出産に至る、というわけではありません…。)

 

わたしたちは、どうしても “見えていること” に注目しがちになりますが、

“見えていないもの” の可能性も考慮したいところです。

ですので、「何が原因なんだろう…」

「やっぱり、わたしのせいで妊娠しないんじゃないかな…」

といった考えや思いは一旦棚に上げて、

今のお二人にできること、しようと思うことに

目を向けて進めていかれるのは、いかがでしょうか…?

 

頭では分かっているけども

棚に上げておくのは難しいなあ…。

というときは、カウンセリングにいらしてください。

一緒に棚に上げるチャレンジをしたり、

あなたにはどういった工夫がよさそうか、検討してみましょう。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.05.31

「2024年診療報酬改定に伴う加算に係る掲示について」

当院では、20246月の診療報酬改定に基づき、院内掲示をホームページ上に掲載を行っております。

 

【医療DX推進体制整備加算】【医療情報取得加算】

 当院は、オンライン資格確認を行う体制を有しており、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるように取り組んでおります。オンライン資格確認によって得た情報(受診歴、薬剤情報、特定健診情報その他必要な診療情報)を医師が診察室等で確認できる体制を整備し、診察に活用します。

 

【一般名処方加算】

 当院では、後発医薬品のある医薬品について特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方を行う場合があります。特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、一般処方名によって患者様に必要な医薬品が提供しやすくなります。

 

【明細書発行体制加算】

 当院では、医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書の発行の際に、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。明細書には使用した薬剤の名称や行われた検査の名称が記載されます。明細書の発行を希望されない方は、会計窓口にてその旨をお申し出ください。

 

 


2024.05.28

こころをほどいて。

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今度、臨床心理士の先輩が

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)プログラムを開催されるので

参加の申し込みをしたところ、

返信の文に

“どうぞ、こころを解いてご参加ください”

と、書いてありました。

 

この “こころを解いて” というフレーズを見て

自分のこころを解いていく感じを想像したのですが、

もし、このとき、わたしのこころが解けている状態だったら

こういった想像にはならなかったと思うんです。

そのときのわたしは、

幾分、こころがキュッと閉じているというか

こころの糸に絡まっている部分があるというか、

そういう状態なんだなあ…

と、おかげで気づくことができました。

 

このMBSRは、瞑想やヨーガを通じて、

“過去や未来のことに意識を奪われるのではなく

 「今、ここ」に注意を向ける”

“反射的に生じる思考や感情、感覚を

 価値判断することなく受け容れる”

“「やっかいごとだらけの人生」を

 まるごと抱きしめてしまう”

という “わたし” になっていくプログラムです。

 

ただ、受け身になって参加しているだけでは、

この効果は得られないようです。

無理のないちょうどよい範囲で自己開示が必要であったり

自分の体験を正直に話す必要があったり

積極的にセルフケアに努めたり、と、

参加者側も “こころを解いて”  “積極的に”

参加することが求められています。

 

このプログラムは8週間のコースになっていて

週に1回のプログラム参加に加え、日々のホームワークもあります。

「どうしようかなあ。

   興味あるけど、やり遂げられるかなあ…。

   お金もかかるしなあ…。」

なんて思案するときもあって、

そしたら、引き寄せたかのように偶然バッタリと

MBSRを受けたことのある

また別の臨床心理士の先輩に出会いました。

 

ナイスタイミング!とはこのことですね。

彼女から話を聞くと

「やっぱり自分のいろんな感情に向き合うから

   大変なところもあるんだけど、

   得るものもものすごく大きいよ」

と、背中を押してくれました。

 

私にとって、ものすごくチャレンジングな8週間になると思います。

けれど、こころを解いて参加して体験を重ねていく中で、

どんなわたしになっていけるのか

楽しみに感じてもいます。

 

そんなこんなで

“こころを解く”ということについて

しばらく思い巡らせていたのですが、

このプログラムに限らず

あらゆる場面で、

こころが解けている状態でいるのと

解けていない状態でいるのとでは、

その体験が全く違うものになりそうですよね。

 

みなさんは、

ご自分のこころ、解けていますか?

 

 

公認心理師・臨床心理士   間塚

 

 

 

 

 


2024.05.13

「ザ・草津タワー修繕工事期間中の駐車場の利用について」

2024年5月~2025年2月下旬の期間で

ザ・草津タワー大規模修繕工事が行われるため、

下記の期間中はKFpark駐車場の利用が一部制限されます。

お車でお越しの際は、草津駅前地下駐車場をご利用ください。

●利用制限期間●

2024年5月中旬~2025年1月下旬

※工事期間の進捗状況により制限期間が変更となる可能性があります。

 


2024.05.10

人間関係もご相談ください。

 

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ゴールデンウィークが

予想通りあっという間に過ぎ去っていきましたが、

お天気もよく気持ちいい日が多かったですね。

 

お休みの間に、わたしは農家をしている友人を訪ねました。

 

スカッとした青空の下で

広い畑を見渡しながら

土や草のにおいに包まれていると、

のどかな自然に囲まれてとても気持ちよくて

わたしのからだにとって

ものすごく正しい時間なように感じました。

 

友人は、農家になるために

数年前にこの土地に移住しました。

畑があるその場所は山に囲まれているようなところなので、

鹿とか動物が出たりするんですよ。

友人は、畑のまわりに柵立てたり

夜中も見回りして作物を育てています。

 

そういった苦労を何度も聞いていたこともあって、

農業の大変さは伝わってきていました。

 

その日も、友人が

「引っ越してからいろいろストレスがあって…」

と、言うので、

「やっぱり動物来るし、自然相手やし、大変よね」

と、言うと…

「いや、動物とかは別によくて」

「え?動物はいいの?じゃあ…人間関係?」

「そうそう。人間関係と資金繰り」

と、友人が言うんです。

 

聞いていた動物や自然との共存は

ものすごく大変そうに思えたのですが、

友人が負担に感じているのは

人間関係と経済面の方だったんですね。

 

友人は、決して

人付き合いが苦手なタイプではないのですけどね。

人間関係の難しさって

誰にでもどこででも

大きくつきまとうものだなあ…

と、痛感しました。

 

その日は、友人が野菜を持たせてくれたので

採れたて野菜がたくさん食卓に並びました。

「一生懸命育ててくれたんだなあ」

と、感謝しながらおいしくいただいて

からだが喜んでいる感じがしました。

友人が野菜にかけたエネルギーが

私のパワーになるなんて、

とてもうれしい循環です。

 

気に障る人間関係もあれば

こんなふうに力をくれる人間関係もありますよね。

力をくれる人間関係には、本当に、「ありがとう」です。

 

カウンセリングでは

妊活に限らず、

誰かとの関係のことで気になっていることなんかを

取り上げることもできます。

整理してみたかったり

こころを落ち着かせたいような関係が思い浮かぶようでしたら、

一度一緒にみていきましょう。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


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