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一日の終わりに今日を振り返って
3つの良かったことやうまくいったことを
書き留める習慣を続けるという
wellbeingを増進する方法があります。
これは、TGT(Three Good Things)という方法で、
良いことが起こった理由や
自分がそのことにどのように関与したのかということも
書く場合もありますし、
簡単に良かったことだけを書き留める場合もあるようです。
(Seligman, Steen, Park & Peterson,2005)
これを続ける(例:一週間)ことによって
不安や抑うつ感が低減されて
幸福感が高まるという効果があると報告されています。
この間、心理学の先生に聞いたのですが、
私たち人間の脳は
ネガティブなことをエサにする傾向があるそうです。
不快なこと、嫌だったこと、
悔しいこと、悲しいこと、腹立たしいことは、
なかなか脳内から去ってくれず、
ふとした瞬間にその出来事のことを考えてしまいます。
どちらかというと、そういった出来事の方が
キャッチしやすく覚えています。
みなさんも心当たりがありませんか?
家族や親しい人とお話するときに
今日良かったことやうまくいったことか
今日のグチ、
どちらが多そうでしょうか?
ちょっと思い返してみてください。
よかったことやうまくいったことは
気づきにくいところもあるので、
探すのに工夫がいる日もあるかもしれません。
また、もしかしたら、そういったことは、
わたしたちの “あたりまえ” の中に
隠れていることも多いかもしれませんね。
良かったことやうまくいったことを
ただ思い返すだけでなく
書き留めておくことで、
「こういうことがあった」
と、目に見えて確認できますし、
あとから見返して
何か大事なことに気づくかもしれません。
もしよろしければ
3つの良かったことやうまくいったことを
書き留める習慣を取り入れてみませんか?
ご自分で意識している以上に
良かったことやうまくいったことがあることに
気づいていかれるかもしれませんし、
そのことがあなたにとって
なんらかの支えになるかもしれません。
参考文献:塩谷亨 「ポジティブエクセサイズTGT(Three Good Things)を巡って」
心理学の諸領域Vol.10 No.1 P61-78 ©北陸心理学会2021
公認心理師・臨床心理士 間塚
前回のブログで少し書きましたが、
今、わたしは、マインドフルネスストレス低減法というプログラムに参加しています。
そのプログラムの中で、ゾーンの話を聞いたので、
ここにご紹介したいと思います。
マインドフルネスの指導者さんから
「“心地よい領域(comfort zone)”
“チャレンジ領域(challenge zone)”
“対処困難領域(overwhelm zone)”
という3つのゾーンがあって、
今取り組んでいることが
どのゾーンにあてはまるのか気づいておくと
役に立ちますよー!」
と、教わりました。
例えば、ストレッチで例えると、
「うんうん、気持ちいい~」が、心地よい領域
「あ~、痛気持ちいい~」が、チャレンジ領域
「痛たたたたっ、無理無理、つらい~」が、対処困難領域なのだそうです。
もし、自分が対処困難領域に向かっているのならば、
そのまま向き合ったり乗り越えるのは難しいですから、
工夫が必要になるでしょう。
がむしゃらに乗り越えようとせずに
「無理はしないこと」を選択することも
ひとつかもしれませんね。
真ん中のチャレンジ領域が、一番学びが大きな領域だそうです。
この領域を続けていくことで
最初この領域にあったことも、
心地よい領域に移っていくかもしれません。
このゾーンの話は
ストレッチや身体のことはもとより、
こころのことや
生活のことなどにも汎用できます。
このゾーンの眼鏡をもって
いろいろなことがらについて
今の自分がどのゾーンにいるのか
確認してみることができます。
私たちは生活のあらゆることについて
無意識のうちに
いつもの自分のありようで
すすめてしまうこともあると思います。
「心地よい領域にいるなあ」という場合
何か違った要素を取り入れてみられたり
さらに世界を広げてみられるのもいいのかもしれませんね。
こんなふうにゾーンに気づいておくことで
自分をより広げたり深めたりすることができます。
きっと、自分に無理をさせすぎずに
自分が成長していくようなあり方を、
自分で選んでいくことができるように感じています。
もしよろしければ
ぜひみなさんもゾーンの眼鏡を
かけてみられませんか??
公認心理師・臨床心理士 間塚
細菌は光学顕微鏡下で確認できますが、
ウイルスは細菌よりも微少すぎるので
光学顕微鏡よりもずっと高い倍率での観察が可能な
電子顕微鏡下でないと見えないそうです。
ですので、電子顕微鏡がなかった時代は
ウイルスの存在に気づいていないので、
後になってウイルスが原因の病気とわかったものも
細菌に原因を求めたり
原因が不明だったりしていました。
見えないものがあるという前提に立って
物事を見通していくことは
なかなか難しいことなのかもしれませんね。
妊娠についても、例えば、
「多嚢胞性卵巣と言われた」
「精子が少なめと言われた」
「生理が不順だから」
といった目に見えている部分があるからといって、
“妊娠しにくい原因は自分にあって、相手にはない”
とは、言えないものです。
通院を始められると、検査をしていきます。
中には、「この検査結果だったら、
夫婦生活での妊娠は、難しい可能性が高いかも…」
と、思わせる結果もあります。
けれど、それが原因なのかというと、
それだけが原因とは言い切れないこともあるのです。
また、検査上は特に問題なくても
夫婦生活での妊娠に至らないこともありますし、
このケースは思っておられるよりも多いと想像します。
卵胞から卵子が排卵して
射精された精子が卵管内に入って、
卵子と精子が出会ってから
着床に至るまで、
その工程は見えていないので、
その周期はどういったことで妊娠に結びつかなかったのか
誰にもわからないのです。
何度もトライしても妊娠に至られなければ
体外受精にすすまれる方が多いですが、
体外受精をしたらすぐに妊娠するかというと
妊娠されるカップルもそうでないカップルもおられます。
原因が不明の中でも
一番大きく妊娠に影響するのは
受精卵の質(染色体に異常があるかどうか)と考えられています。
体外受精をすると
胚(受精卵)のグレードの説明があったり
胚を写真で見せてもらえると思いますが、
グレードの判断は“見た目”の判断で、
染色体が正常か異常かどうかは
顕微鏡を覗いてもわからない “見えないもの” です。
染色体に異常があるかどうかは
自費診療にはなりますが
着床前スクリーニング検査で調べることができます。
保険診療で体外受精をされている場合は
今のところ、ほとんどの施設で
着床前スクリーニング検査はできません。
(補足ですが、着床前スクリーニング検査で問題がなかった胚を移植したら
100%妊娠、出産に至る、というわけではありません…。)
わたしたちは、どうしても “見えていること” に注目しがちになりますが、
“見えていないもの” の可能性も考慮したいところです。
ですので、「何が原因なんだろう…」
「やっぱり、わたしのせいで妊娠しないんじゃないかな…」
といった考えや思いは一旦棚に上げて、
今のお二人にできること、しようと思うことに
目を向けて進めていかれるのは、いかがでしょうか…?
頭では分かっているけども
棚に上げておくのは難しいなあ…。
というときは、カウンセリングにいらしてください。
一緒に棚に上げるチャレンジをしたり、
あなたにはどういった工夫がよさそうか、検討してみましょう。
公認心理師・臨床心理士 間塚
当院では、2024年6月の診療報酬改定に基づき、院内掲示をホームページ上に掲載を行っております。
【医療DX推進体制整備加算】【医療情報取得加算】
当院は、オンライン資格確認を行う体制を有しており、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるように取り組んでおります。オンライン資格確認によって得た情報(受診歴、薬剤情報、特定健診情報その他必要な診療情報)を医師が診察室等で確認できる体制を整備し、診察に活用します。
【一般名処方加算】
当院では、後発医薬品のある医薬品について特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方を行う場合があります。特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、一般処方名によって患者様に必要な医薬品が提供しやすくなります。
【明細書発行体制加算】
当院では、医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書の発行の際に、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。明細書には使用した薬剤の名称や行われた検査の名称が記載されます。明細書の発行を希望されない方は、会計窓口にてその旨をお申し出ください。
マインドフルネスストレス低減法(MBSR)プログラムを開催されるので
参加の申し込みをしたところ、
返信の文に
“どうぞ、こころを解いてご参加ください”
と、書いてありました。
この “こころを解いて” というフレーズを見て
自分のこころを解いていく感じを想像したのですが、
もし、このとき、わたしのこころが解けている状態だったら
こういった想像にはならなかったと思うんです。
そのときのわたしは、
幾分、こころがキュッと閉じているというか
こころの糸に絡まっている部分があるというか、
そういう状態なんだなあ…
と、おかげで気づくことができました。
このMBSRは、瞑想やヨーガを通じて、
“過去や未来のことに意識を奪われるのではなく
「今、ここ」に注意を向ける”
“反射的に生じる思考や感情、感覚を
価値判断することなく受け容れる”
“「やっかいごとだらけの人生」を
まるごと抱きしめてしまう”
という “わたし” になっていくプログラムです。
ただ、受け身になって参加しているだけでは、
この効果は得られないようです。
無理のないちょうどよい範囲で自己開示が必要であったり
自分の体験を正直に話す必要があったり
積極的にセルフケアに努めたり、と、
参加者側も “こころを解いて” “積極的に”
参加することが求められています。
このプログラムは8週間のコースになっていて
週に1回のプログラム参加に加え、日々のホームワークもあります。
「どうしようかなあ。
興味あるけど、やり遂げられるかなあ…。
お金もかかるしなあ…。」
なんて思案するときもあって、
そしたら、引き寄せたかのように偶然バッタリと
MBSRを受けたことのある
また別の臨床心理士の先輩に出会いました。
ナイスタイミング!とはこのことですね。
彼女から話を聞くと
「やっぱり自分のいろんな感情に向き合うから
大変なところもあるんだけど、
得るものもものすごく大きいよ」
と、背中を押してくれました。
私にとって、ものすごくチャレンジングな8週間になると思います。
けれど、こころを解いて参加して体験を重ねていく中で、
どんなわたしになっていけるのか
楽しみに感じてもいます。
そんなこんなで
“こころを解く”ということについて
しばらく思い巡らせていたのですが、
このプログラムに限らず
あらゆる場面で、
こころが解けている状態でいるのと
解けていない状態でいるのとでは、
その体験が全く違うものになりそうですよね。
みなさんは、
ご自分のこころ、解けていますか?
公認心理師・臨床心理士 間塚
2024年5月~2025年2月下旬の期間で
ザ・草津タワー大規模修繕工事が行われるため、
下記の期間中はKF–park駐車場の利用が一部制限されます。
お車でお越しの際は、草津駅前地下駐車場をご利用ください。
●利用制限期間●
2024年5月中旬~2025年1月下旬
※工事期間の進捗状況により制限期間が変更となる可能性があります。
ゴールデンウィークが
予想通りあっという間に過ぎ去っていきましたが、
お天気もよく気持ちいい日が多かったですね。
お休みの間に、わたしは農家をしている友人を訪ねました。
スカッとした青空の下で
広い畑を見渡しながら
土や草のにおいに包まれていると、
のどかな自然に囲まれてとても気持ちよくて
わたしのからだにとって
ものすごく正しい時間なように感じました。
友人は、農家になるために
数年前にこの土地に移住しました。
畑があるその場所は山に囲まれているようなところなので、
鹿とか動物が出たりするんですよ。
友人は、畑のまわりに柵立てたり
夜中も見回りして作物を育てています。
そういった苦労を何度も聞いていたこともあって、
農業の大変さは伝わってきていました。
その日も、友人が
「引っ越してからいろいろストレスがあって…」
と、言うので、
「やっぱり動物来るし、自然相手やし、大変よね」
と、言うと…
「いや、動物とかは別によくて」
「え?動物はいいの?じゃあ…人間関係?」
「そうそう。人間関係と資金繰り」
と、友人が言うんです。
聞いていた動物や自然との共存は
ものすごく大変そうに思えたのですが、
友人が負担に感じているのは
人間関係と経済面の方だったんですね。
友人は、決して
人付き合いが苦手なタイプではないのですけどね。
人間関係の難しさって
誰にでもどこででも
大きくつきまとうものだなあ…
と、痛感しました。
その日は、友人が野菜を持たせてくれたので
採れたて野菜がたくさん食卓に並びました。
「一生懸命育ててくれたんだなあ」
と、感謝しながらおいしくいただいて
からだが喜んでいる感じがしました。
友人が野菜にかけたエネルギーが
私のパワーになるなんて、
とてもうれしい循環です。
気に障る人間関係もあれば
こんなふうに力をくれる人間関係もありますよね。
力をくれる人間関係には、本当に、「ありがとう」です。
カウンセリングでは
妊活に限らず、
誰かとの関係のことで気になっていることなんかを
取り上げることもできます。
整理してみたかったり
こころを落ち着かせたいような関係が思い浮かぶようでしたら、
一度一緒にみていきましょう。
公認心理師・臨床心理士 間塚
“こころのこと”って
「あまり話したくないな」
というときもありませんか?
私は、困ったり気になったりしていることはあるけど、
「今はこのことを聞かれたくないな」
「このことを人に話すのは躊躇するな」
というときがあります。
私が話したくないなと思うときは、
話すことで思い出して
またその時の感覚がよみがえる感じがしたり、
こんなことになって恥ずかしいと思っている自分がいたり、
そういう感じがブロックをかけているように思います。
それと、やっぱり、
話した相手がどんなふうな反応をするかが
気になって話せないこともあります。
話して傷つくこともありますからね。
そんなとき、
「自分のことと向き合うのは
とてもパワーが要ることだなあ…」
と、実感します。
ところで、臨床心理士の研修に出向くと実践研修があって、
参加者同士でカウンセリングセッションをすることがあります。
そのときは、カウンセラー役とクライエントさん(相談者さん)役を
どちらも交替しながらセッションをしていきます。
クライエントさん役が回ってきたときは、
今自分が気になっていることで
この場で話してみようと思うことについて
お話するのですけども、
私が好んでいく研修の場では
そのことを言ってみただけで
ちょっとスッとした!という体験を
何度かしたことがあります。
それはきっと、
カウンセラー役は
「まあ、それはつらかったでしょう」とか
「そんな心配ばかりしていたら前に進みませんよ」とか
「次はうまくいくように、こういう努力をしましょう」といった
“ 相手を評価したり判断するようなこと ”は言わないからなんですよね。
相手に評価や判断をされることなく
安心してお話できると、
それだけで、気になっていたことと
自分との間にゆとりが生まれて、
また感じ方が変わってくるように思います。
クライエントさん役ができてラッキーです♪
人生にはどうしても
思った通りにならなかったり
思いも寄らぬアクシデントに見舞われるときがあって、
「『思った通りになるようになんとかしてほしい!』
『あんなことが起こらなかった人生に戻してほしい!』
もしそうなったら
いつも通りの自分でいられるのに…!」
と思うことも、何度も訪れると思います。
こういった願いに
「叶いますよ」
という術があったらすがりたいものですが、
笑ゥせぇるすまんを筆頭に、あやしい商売だと思います、それ。笑
起こったことは変えられないけれど
そのことを思い浮かべたときの自分の体験は変わっていきます。
カウンセラーはそういった変化へのアプローチをしています。
もし気が向くようでしたら
いいとか悪いとかの判断はされないところで
ただただ自分の想いを言ってみて、
どんな変化があるのかな?
今の自分はどう感じるのかな?
なんてことを体験してみる時間を
持ってみられませんか?
そういう時間のパートナーとして
カウンセリングルームでお待ちしております。
なんだか夏が近い感じがする4月の終わりです。
素敵なゴールデンウィークをお過ごしくださいね。
公認心理師・臨床心理士 間塚
私は、春と秋に目がショボショボしたり
鼻水が止まらなくなったりするので、
毎年「今年こそ花粉症の薬をもらいにいこうか、どうしようかな…」
という攻防戦をこころの中で2週間繰り広げ
結果的に受診せずにそのシーズンを乗り越えているんですけども…。笑
別の症状で受診した内科で
アレルギー検査ができたので
ついでに受けてみたんです。
そしたら、なんと…
植物のアレルギーは皆無だったんです!
内科の先生が
「僕はバッチリ花粉症なので、うらやましいですね!」と
にこにこしながら結果を返してくれたのですが、
私は「え??でも、毎年花粉症の症状出るんですけど…?」
と、解せない表情を浮かべていると
「この検査は精度が高いから、結果に間違いはないと思います。
ただ、黄砂やPM2.5に関しては、調べていませんので、
そういった影響かもしれません。」
と言われました…。
なんと!
あんなに花粉症っぽい症状が
花粉症ではなく、他のものの影響だったなんて…!
びっくりしました。笑
なにかちょっと気になる症状があると
ついついネットで検索してしまって
「わたし、多分これのせいなんじゃないかな…」
「わたし、ここが悪いんじゃないかな…」
と、わりと確信めいて思ったりしますが、
やっぱり検査してみないとわからないものだなあ…。
と、実感しました。
「思い込みだよ。事実は違うよ。」
と知ると、一瞬ものすごくびっくりするんですけど、
本当のことを知っているということは、大事なように思います。
そして、自分のことを自分で理解するというのは
とても難しいものだなあ…とも思いました。
やっぱり、餅は餅屋。
何か気になることがあったら
そこの専門家を頼って、
自分ではわからないわたしのことを
教えてもらうと安心ですね。
妊活について知りたいことや気になることは
当院がお力になれることがあるかと思います。
思っていることや聞きたいことを、
ぜひ、言葉にして伝えてくださると幸いです。
今は葉山椒の季節ですね。
葉山椒はとてもいい香りで、大好きです。
葉山椒の香りはリラックス効果がありますよね。
季節がもたらす癒しを、たっぷり吸い込みました。笑
公認心理師・臨床心理士 間塚
当院は不妊治療専門のクリニックです。
“不妊治療専門” と聞くと、
「妊娠率が高そう~!」
「妊娠に向けてあらゆることをやってもらえそう!」
と前向きに受け取る方もおられますが、
「排卵日知りたいだけだし…」
「本格的に治療するとは、今は考えてないし…」
「まだ、わたしは不妊じゃないし…」
というふうに思っておられる方々は、
もしかすると躊躇されるかもしれませんね。
“不妊治療専門”という言葉から受ける印象から
少し敷居が高く感じられるのかもしれませんが、
“妊活中の方、妊活を始める方にお越しいただいてますよー!”
というニュアンスです。
ですので、あまり身構えせずに
来てくださることを願っています。
今のあなたに必要そうなことから
お手伝いさせていただけるかと思います。
さて、“不妊治療専門”のクリニックでは
妊活に特化して検査や治療をすすめていくのが特徴ですが、
クリニックの環境として
“待合室にお腹が大きい妊婦さんがいない”
というのも特徴だと思います。
もちろん、妊婦さんには全く以って非はありませんし、
みなさんもそう思っておられます。
ところが正直なところ、
「あ、妊婦さんだなあ」とわかる姿をお見掛けすると
とてもつらく感じられてしまうときもあるものです。
通っておられる方からも
「妊婦さんがいないから気持ちが楽」
「待合室に座っている人みんな
同じ目的で通院しているんだと思うと、心強い」
というお声をよくお聞きしています。
ですので、この “妊婦さん見るのつらい問題” は、
妊活中の多くの方に共通しているこころの反応なのだと思っています。
こんなふうに、“不妊治療専門”という環境だからこそ
みなさんのこころを守れる部分があるものです。
妊活中、専門のサポートを得ることで、
また、同じ願いをもって通院している方がいると
実感していただけることで、
お二人だけで頑張っているときよりも
心強さを感じていただけるのではないでしょうか。
妊活中のみなさんや妊活を始められるみなさん。
最初はドキドキするかもしれませんが、
言葉のイメージにとらわれずに
来てくださるのをお待ちしております。
公認心理師・臨床心理士 間塚