わたしは、プライベートでも
カウンセリングのときと同じように
相手の話を聴いているかというと、
まあそんなことはないんですよ。笑
カウンセリングのときとは話を聴く姿勢が違いますし、
自分の話を聴いてほしいことももちろんあります!
しかしながら、
わたしが話をしているときに
相手がわたしのどんな話も
「そうかそうか」と受け止めてくれるわけではないですし、
日常の会話の中では
お互いに自分の意見を言うので、
相手の意見が背中を押すこともあれば、
蛇足に思えるときもあったりします。笑
そして、わたしの方も、
相手にそう思わせていることでしょう。
話し合いの中では、
相手は必ずしも
自分が言ってほしいことを言ってくれるわけではないし、
そして、わたしの方も、
相手がしてほしい関わりをできるわけではありません。
未処理や未消化の体験って
誰もがあるものですが、
話さなくてもなんとなく落ち着いていったり、
話すことで満たされたり、
違うことに没頭することでそのことと距離をとったり、
時間が流れていく様に任せたり…
みなさん工夫して過ごしていると思います。
ただ、特に妊娠のこととなると
“ 相手とともに… ” という想いもあるので、
妊活にまつわるいろいろなことを話したいし、
相手に「わかってもらえている」と思えるような
関わりを望むこともありますよね。
とはいえ、お互いの身体や生理的な反応も違うし、
実際にお薬のんだり注射したり採血したり
先生と毎回やりとりしたり、
なんかお腹が痛い気がしたり
ちょっと出血があって不安になったりということが
二人ともに起こることではないので、
「わかってもらえている」と思えるのは
なかなかむずかしいかもしれません。
ただ、今日病院であったことや
誰かの妊娠のニュースでショックを受けたこと、
親や親族に言われたことなどを
興味深く、愛をもって聴いてもらえたら、
ものすごく助かるんだろうなあと思います。
ちゃんと話を聴いてほしいときは
その内容を日常会話に入れ込むのではなくて、
前もって話を聴いてほしいことを伝えてから
相手にも少し心構えをしてもらってお話すると、
いつもより落ち着いて話し合いができることがありますよ。
また、心理カウンセリングでは、
特に悩みってことではなくても、
ちょっと気になる出来事や体験や
なんとなくもやもや、ざわざわしていることについて
お話いただいています。
そういったことについて
見つめたり深めたり理解したい気がするときは
ぜひいらしてくださいね。
公認心理師・臨床心理士 間塚