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“わたし”に、やさしく興味をもって関わってみる。

 

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わたしたちって、犬や猫などと一緒に暮していたら、

きっとものすごく愛情をもってかわいがるし

何か怒るようなことをしたとしても、こころの中では

「仕方ないよねえ。そうしたかったんだもんねえ。おもしろいよね。」

なんて思っていたりすると思うんですよね。

 

そんなふうに動物に関しては慈しみ上手なわたしたちですが、

自分自身に関しては慈しみ下手なんじゃないかなあ、

と、感じています。

みなさんは“自分のことを慈しむ”って、

どんな状態と想像されるでしょうか?

 

慈しむには、

“愛情をもって大切にする”

“かわいがって大事にする”

というような意味があります。

 

みなさんはそんなふうに

ご自分に対して

やさしく、愛をもって、

かわいがったり興味をもって関わっておられるでしょうか。

 

例えば、お風呂に入っているときや眠る前に

今日一日を振りかえってみたとします。

 

さて、どんな出来事が浮かぶでしょう?

 

もしいつもと違う何かがあった日だったら

そのことがまず浮かぶかもしれません。

 

仕事で頑張っていた企画が通ったり

お客さんとの対応で楽しかったことなど

うれしかったことも浮かぶかと思います。

 

一方で、マナーの悪い人をみて不快な気持ちになったり、

誰かのご自身に対する態度が引っかかっていたり、

思ったように時間が使えなくて不全感があったりなど、

嫌なことや不快なことも浮かぶかと思います。

 

そんなふうに振り返ってみたときに

「こうしたらよかったのに、できなくて申し訳ないな」

「あのとき、私がこういう態度だったからよくなかったな」

「明日のお弁当のおかず、また作れなかった…ダメだなあ」

なんて、どこかご自身を責めてしまうような

そんなふうな思いが自然と浮かんでくることがあるかもしれません。

 

おそらく、日本人って、

そういった自分を責めがちな傾向があると思うんです。

 

全然、責めることなんてないのに…

と、思いませんか?

 

こういうときに

「ダメだよ」って関わるのではなくて、

「そのことを、次からは工夫できるってことに気づいたんだねえ!」

「わたしって、こういうことが気になるんだなあ。

 そういう自分って、なんか、ものすごく自分の事が好きなんだなあ。

 そんな自分ってかわいいじゃない!」

って、自分にやさしく、自分に興味をもって関わることもできます。

 

自分にやさしく

自分に興味をもって

自分をかわいがって

自分を愛おしく思って

自分と関わる。

 

そんなふうに関われたら

ギュっと固まっていたこころが

本来の自由さと取り戻して

より自分らしくいられるようになって、

結果的には社会とも適当に関わりながらいられるように感じています。

 

ここまで書いて、

そういえば、樹木希林さんが

「おごらず、人と比べず、面白がって平気で生きればいい」

と、おっしゃっていたことを思い出しました。

 

そんなふうに、いろんな自分を面白がって

自分を慈しんで過ごしていけるといいなあと思います。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 

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