時折、お手紙をいただくことがあります。
お手紙にはだいたい、治療の経過や気持ちの変化などを書いてくださっていて、
加えて、私(臨床心理士)と話したときのこと、そのときの気持ちのこと、
それからどんなことを思ったり感じたりされていたか、ということを伝えてくださいます。
お話を聴いていて
「あ、ちょっとスッキリされたんじゃないかな」と思うときはあります。
引っかかっておられたであろうことをパッと言葉にされたり
もやもやされていた葛藤が整理されたのだろうなというとき、
みなさんの雰囲気が変わったりするのでそう思います。
けれど、その体験をみなさんがどんなふうに受けとめておられるかは
みなさんの中でしかわからないことなので、
こうやって改めて伝えてくださることで、
「この方にとってはこういった体験だったんだな」と
私はわかることができます。
出来事や思ったこと、感じたことを、思うがまま話したとき、
相手が自分の心情に沿って話をきいてくれたとき、
心が動いて、時には悲しいわけでなくても涙が出たりするものです。
私も時には、“話す側”になることがあります。
私にとってそういった時間は、毎日の暮らしの中で、
無意識のうちにコントロールしたり気付かないふりをしてしまって縮こまってしまった心が、
本来の状態に戻って自分と繋がりなおす時間になっています。
お手紙ありがとうございました。
自分の心は大切な一部です。
心を大切にしたり、心の働きかけをキャッチしていくことで、
より自分らしく生きていけると思っています。
自分らしく生きていくことを楽しみだと思うことができるって最高ですよね。
よりあなたらしく生きていかれるこれからを私も楽しみにしています。