「大丈夫だよ」と言われると、どんな気持ちになるでしょうか。
なかなか妊娠に至らなくて、
「私、本当に妊娠できるのかな?」と、旦那さんに不安を口にしたとき、
「大丈夫だよ。そのうちするよ。」
と言ってもらったときの“大丈夫”に、
「そうだよね、大丈夫だよね」とホッとする人もいれば、
「大丈夫かどうかなんて分からないのに大丈夫って言わないで」と思う人もいるでしょう。
医師に「大丈夫、きっと妊娠できますよ」と言われた“大丈夫”には、
「先生が言うんだったら、大丈夫」と、気持ちが軽くなるかもしれませんし、
通院先の先生を信頼できていなかった場合などは、
「本当に大丈夫?大丈夫って、適当に言ってない?」と思うかもしれません。
“大丈夫”は、相手に安心してもらいたいときにかけたくなる言葉ですが、
かけてもらった方がどう受け取っていくかは、
自分の状況や相手との関係性で変わってくるものですよね。
また、「誰かに大丈夫って言ってほしい」という時もあります。
自分で決めないといけなくて迷うときやどうしていいのかわからないとき
「誰かに『これを選んだら大丈夫』って言ってもらったら安心なのに…」と思ったりします。
「あなただったら大丈夫だよ」と言ってほしくなります。
これから先がどうなっていくのか、分かっていれば楽なのですが、
「こうしたら絶対望んだとおりになりますよ」と、
誰かに保証してもらうことができないこと、誰にも分からないことがたくさんあります。
だからこそ、“自分が後悔しない選択をする”、“納得していけるように話し合う”ということが
とても大切で、時に、パワーや勇気が必要になってくることもあります。
これから先、望んだとおりにならなくて「今、私、大丈夫じゃない」という時がきても、
きっとまた自分で自分を“大丈夫”にしていける力を、みなさんそれぞれ備えていますよ。
迷ったりするときは、何に迷っているのかお聴かせください。
そして、今の自分たちにとって、「今はこれだ!」という選択をしていきましょう。
臨床心理士 間塚