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「旦那さんには分からない」こと。

 

先週から、猛暑が続いています。

みなさん、体調はいかがでしょうか。

熱中症にはお気をつけて、無理をなさらずにお過ごしくださいね。


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妊娠を望む日々の中で、「旦那さんは、私の気持ちを分かってくれない」という声を

今までたくさんたくさん聴いてきました。

 

単純に、旦那さんが生理周期や妊娠のしくみをあまり知らないことが原因なこともあります。

そういった場合は、知識を補うことで、“分かってくれるようになる”ことがあるかと思います。

 

では、知識がないから分かってもらえないわけではない場合、

どうやったら「旦那さんに分かってもらえた」と思えるのでしょう。

例えば、“夫婦間で治療方針に温度差があったけど旦那さんが歩み寄ってくれたとき” でしょうか。

―「まだ妊娠考えて1年経ってないし、1年はタイミングでいいやん」と言っていた旦那さんに、

「毎回生理くるとすごい落ち込むし、これがいつまで続くのか分からんのはもうしんどい」と話したら、

「わかった。じゃあ3ヶ月はタイミングで様子みて、そのときにまた考えよう」って言ってくれた。―

というやりとりがあったら、「分かってもらえた!」と思えるかもしれませんね。

 

“分かってもらえるための工夫” をして、“分かってもらえた実感” があったら、

旦那さんとの間で感じておられる “こころの距離” が、これまでよりも近くに感じられるかと思います。

 

ところで、みなさんからお話を聴いていると、

「旦那さんには私の気持ちは、分からないと思う」と感じられる方も多いです。

妊娠を望んで暮らされている中で、

体温が気になって眠りが浅かったり、生理前の身体の感覚でいろいろ想像したり、

何度も採血や投薬を繰り返したり、通院のために仕事を切り上げたり、

妊娠しにくい原因が分からなくても

「夫の精子は悪くないし私の卵の質かな。」「子宮の環境がよくないのかな。」と考えたり、

流産の身体への負担やその後の気持ちの変化など、

“女性だから” 背負わざるをえないことや、身体で体験したりする部分があるものですよね。

そういった部分では「旦那さんにはわからない」と感じるものかなと思います。

「2人のことだけど、どこか自分だけが味わっているような気持ちになる」ことはあるみたいですね。

 

「旦那さんには分からない」ことがあっても、

旦那さんが気遣ってくれたり、

いろんな想いを聴いてくださっていると実感できると

「分からないのは当然」と、“そういうもの”として受けとめられるかもしれません。

きっと、「自分だけ…」と思ってしまうと、気持ちもきつくなってくるのでしょうね。

 

一方で、旦那さんには旦那さんで、

「奥さんには分からない」と思っておられる男性ならではの気持ちが

きっとあるのではないかなあ、と思っているのです。

お互いがそういった気持ちをもちながらも、支えあっていけるといいですね。

 

臨床心理士 間塚

 

 

 

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