毎年、夏になると、
教員の仕事をされている方の来院が増えます。
毎日お忙しくされていて、夏休みになってやっと来れるみたいですね。
逆に、夏が繁忙期の方や
幼稚園や小学校に通うお子さんがおられる方はおやすみされることもあります。
生活は、仕事や家事、家族のこと、地域のこと、
いろんなことで成り立っています。
仕事で毎日忙しくてゆとりがないと、
「通院しないとな…」とは気になりながらも、なかなか一歩が踏み出せないこともあるでしょう。
また、「お子さんや今の生活状況に負担をかけて通院するのは控えたい」との考えもあるでしょう。
時折、「こんな感じで病院にきてすいません」と仰る方がおられます。
「仕事があって、来ないといけない日に来れないんです」とか、
「母親が病気していて、介護を優先させながら来れるときに来たいんです」とか、
不妊治療よりも優先させたいことがあるけどできる範囲で治療もしたい方は、
少し申し訳なさそうに、そう仰います。
中には「先生に失礼かもしれないのですが…」と、気にされる方もおられます。
不妊治療も生活の一部ですから、
今、どれだけ治療に取り組んでおきたいのか、とか、
生活の他のこととのバランス具合とかは、
みなさんお一人ひとり違うかと思うのです。
不妊治療の病院に来るからといって、
何よりも治療を優先しなきゃいけないと決まってるわけではありません。
来れる範囲で通院される場合は、しっかり診てもらうより確実性には欠けるのですが、
その範囲での通院もしていただけます。
今の生活状況で、どんなふうに不妊治療とつきあっていくのか、
妊娠したい気持ちと折り合いをつけていくのか、
みなさんそれぞれの向き合い方があると思います。
通院に万全な状況を準備するのは難しいこともあるでしょう。
「優先しなきゃいけないこと」と「優先したいこと」をもう一度整理して、
(「優先しなきゃいけないこと」は、実は自分で強くそう思い過ぎていて、
頼んだり、伝えたりすると、融通がきくことが意外と多かったりします。)
生活の他のことと大切にしたいこととのバランスをとりながら
自分のペースで通院してみてくださいね。