「人生という物語の主役は自分なんだ」
と、言ったりします。
さて、「○○○○(自分の氏名)の半生」
とかいうタイトルで
自分を物語の主役とした本を想定して
最初から開いていってみると
意外な発見があったりします。
ちょっとやってみてください。
いつも自分が見ている世界って
自分が主体ですから
自分自身のことは見えていません。
こうやって物語にすると
自分自身を含めた世界を
今の自分が見ることになります。
こういった客観的に自分を見る視点って
普段はあまりないと思うんですよ。
幼稚園のころ、小学生のころ、学生時代。
家族関係での自分と家族、
恋愛関係での自分と相手、
職場での自分と上司や同僚、
友人関係での自分と友達、
いろんな場面での
自分に起こった出来事が
本には書かれています。
一つの物語として読んでみましょう。
そうすると、
自分の周りの人と自分とのやりとりを
落ち着いて見ていられる気がします。
今までは、腹が立ったり、悲しくなったりしたことでも
ある程度のことまでだったら
あまり感情的にならないですし、
ショックだったりした出来事も、
むしろ「おかしい~。はははっ!」
と、おもしろがれたりします。
自分を俯瞰で見てみることで
なんだか楽な気分になったり、
「それならこうしたらいいのに」
って自分が受け入れられそうなアドバイスを
自分に送れたりします。
相手に向けていたネガティブな気持ちも
また違った角度から相手をみることで
変わることもあります。
きっと、他にも、
いろんな発見があると思いますよ。
臨床心理士 間塚