言葉とこころが
一緒じゃないことって
わりとあるような気がしています。
相手がこころとは違うことを言ってそうなときは
言い方や雰囲気で
「無理してそう」 「本心じゃないやろうなあ」
と察することがあります。
相手を不快にさせたくなかったり、
本心を伝えることを迷っていたり、
嫌われたくなかったり、
雰囲気を壊したくなかったり…、
そういった思いが強いようだと
本心を相手に気づかれないようにしていることも
あるかもしれません。
相手を信じられない気持ちや
相手との関係性に不安があるときなんかは、
自分にとってうれしい言葉であっても
「本当にそう思っているのかなあ?」
と、思ってしまったりします。
「本当にそう思っているの?」
と、問い正すこともあるでしょう。
本心を知りたいけど
本心が望んだものでなければ怖いものです。
逆に、本心を隠して、
相手の機嫌をうかがうこともあるでしょう。
本心を言いたいけど
本心がどう受け止められるのか怖い。
そういう思いから
なかなか状況を変えられないこともあるかもしれません。
こういった状況について
「言いたいことは言うようにしましょう!
思いを抱えないようにしましょう!」
なんて、アドバイスするのは、正論だなあと思います。
そうできたら、すごくいいですもの。
ただ、多くの場合は
「言いたいことが堂々と言えるようなら苦労はしないよ~」
という状況だから、
本心を聞けなかったり言えなかったりするのだと思います。
そして、本心を聞いたり言ったりするのに、
そういう“タイミング”というものもあるように思います。
まずは、そういうふうに感じたりする気持ちや
何かを守ろうとしているその状況に、
寄り添っていきたいなあ、と思っています。
臨床心理士 間塚