この間、知人(20代半ばで、今は妊娠を希望していない女性)が、
「私、子どもめっちゃ好きなんです~。
かわいい赤ちゃんのインスタとかフォローしているんです~!」
と言って、フォローしているサイトを友人と私に見せて、
「かわいいでしょ?かわいい~!癒される~!」
と、嬉々と話していました。
みなさんがよくおっしゃってる、
“ 不意打ちの地雷 ”の一例って、こういう瞬間ですよね。
ただ「赤ちゃんがかわいい」って話している人が隣にいるだけなのに、
ヒヤッとしたり、ドキッとしたり、
心が締め付けられてしまうシーンじゃないかな、と思いました。
こんなふうに
相手にとってはただの世間話なのだけど
その内容に人知れず傷ついていたりすることって、
誰にだってあると思うのです。
例えば、いじめにあったことがある人が、
「いじめって、いじめられる方も悪いよね~」
と、誰かに言われたら、
腹が立ったり、悔しかったり、
「いじめられたのは自分のせいなんだ」と責めてしまったりと、
心中穏やかではないと思います。
例えば、自分でお料理屋さんを開業して、
もの凄く工夫もして、死に物狂いで働いているのに、
経営がなかなか軌道に乗らなくって困っている人が、
同じような個人店で人気のあるお店がSNSで投稿されているのを見たら
悲しい気持ちになってしまうこともあると思うのです。
誰かの何気ない会話や発信が
自分の中の何かに触れることがあると、
こころは揺らいでしまうものです。
けれど、これはあくまで、
自分とは関係のないところで
発言・発信されたことなんです。
だから、お天気みたいなものだと思います。
不意の夕立なんて、避けられるものではないです。
嫌だけど、しょうがないですよね。
個人の事情を知っているのに
直接何か言われたりしたのならば、
これはちょっと話し合う必要が
(場合によっては、関係を変えていく必要が)
あるかもしれませんが。
運悪くお天気が崩れることは
全く以って、あなたのせいではありません。
落ち込んだ気分が少し戻るように、
いっぱい泣いたり、
何か好きなことをしたり、
いつにも増して自分をケアしたり、
いい匂いに癒されたり、
さっさと眠ってしまったり、と、
やさしい時間を過ごせるといいですね。
臨床心理士 間塚
追記:ようやく、長い梅雨が終わりそうですね。
ただ、猛暑になりそうな予感がしています。
夏を元気に乗り越えていきたいですね。