通われているみなさんから、
友達やきょうだいも通っていたとか
同僚が通っているからとか、
当院はそういったきっかけだったと
おうかがいすることが少なくありません。
通院する前って
行こうかどうしようか
すごく迷うことが多いと思いますので、
話ができる人がいるって
頼もしいなと思います。
以前は、他の誰かに相談している人は
もっと少なかったように思います。
今は、もちろん相談している人との関係性にもよるのでしょうけれど、
治療の相談ができる先輩がいる方が多いですね。
一方で、例えば20代などの比較的若い年齢で治療をしている人は、
治療をしている同世代は他の年代の人たちよりも少なくはなるので、
「同じ歳くらいで妊娠しない友達がいない」ということに、
不安やさみしい気持ちになる方がおられます。
30代、40代の方からすれば
若さってこの上ない武器に思えるかもしれませんが、
本人からすると
それがすぐの確実な妊娠を保証するものではないので
「若いから大丈夫よ」という言葉は
励ましとは思えないこともあります。
妊娠を希望していることは同じでも、
そのときの状況や思考、体験などによって、
どんなふうに思うかは変わってきますよね。
同じ状況の人と話をして
「そうそう!」
と、わかりあえるような気持ちもあると思うのですが、
自分が感じることっていうのは
自分だけのものという側面もあると思うのです。
自分の状況や体験を理解されていないと、
気軽に励まされてしまうこともあると思います。
「ちゃんときいてくれていたら
そんな励まし方しなかったんじゃないかな」
というような、
励ましてもらったけど釈然としないパターンって
わりとあるようですね。
ただ、どうしてもわかってもらえないことってあると思うので、
こちらが毅然としていることってすごく大切だと思います。
そろそろお盆の帰省時期だなあ、と思っています。
でも、今年は、コロナが収束していないので、
帰らない理由を作りやすいなあと思っています。笑
もし帰省で嫌な思いや悲しい思いをしそうだったら、
私はそんな思いまでして帰らなくていいと思っていると、
毎年このブログで言っています。
家族、親族の関係は、
思っているよりとても複雑なこともあります。
子どもがいるいないに関わらず
自分のこころが健やかでいられる関係でいたいものですね。
臨床心理士 間塚