漫画を読んでいたら、
(因みに、「ミステリと言う勿れ」という漫画です)
アメリカでは、
刑事が犯人を殺してしまった場合や
事件に巻き込まれたり傷を負ってしまった場合、
その刑事は自動的にカウンセリングを受けることになっていて、
カウンセラーがOKを出さないと
仕事復帰できないようになっている。
ということが、書かれていました。
アメリカでは、
「カウンセリングに行く」ことが
当たり前の社会なのですよね。
日本は、どうなのでしょうね。
身体的な病気になったり
怪我をしたりしたら、
回復を待っていきますが、
こころの方も積極的にサポートされているでしょうか。
(こころへの負荷が身体症状に出ることもあるのですが…)
日本はメンタルケアがものすごく遅れています。
身体的な症状は治療するし、検診もあるのに、
こころのことは、
「各々で頑張ってなんとかしてください」みたいな感じを受けます。
身体的な症状がある人や怪我をしている人に、
「頑張って!根性で治して!」
なんて、誰も言わないでしょう。
じゃあ、こころも一緒なんじゃないでしょうか。
日本の社会でも、カウンセリングに
当たり前に行くようになればいいと思います。
そのためには、質の高いカウンセリングセンターがたくさん必要だし、
気軽に行ける料金設定も必要だと思っています。
先に挙げたアメリカの例は
「刑事が犯人を殺したり、事件に巻き込まれたとき」だったので、
「それは、特殊な状況だから、カウンセリングが要るんじゃない?」
と思う人もいるかもしれないなあ、とも想像していたのですが、
カウンセリングが必要か必要じゃないかって
線引きはないんです。
こころに負荷がかかるときや
気がかりになることがあるときは誰にでもあって、
負荷や気がかりの内容や大きさがどうであれ
こころはケアされた方がいいです。絶対に。
そういうときにその負荷と距離をとって
こころへの負担を軽くしたり、
その負荷を負ったこころを労わったり、
気がかりになっていることとどう付き合うかゆっくり話し合ったり、
どうなってゆくのか分からないことに対しても
根性論で乗り切らないような向き合い方をしたりすることは、
とても大切なことですし
そうしていくことが自然なように思っています。
臨床心理士 間塚