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安心感や信頼感の恩恵。

 

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特に妊活に力を注がれている

漢方薬剤師さんののオンライン講座があって

視聴していたのですが、

「漢方のプラシーボ効果、4割!」

と、仰っていました。

 

ご存知かと思いますが

プラシーボ効果は「偽薬効果」と言って、

簡単に言うと、

薬そのものに効用はなくても

「絶対効く」と思うことや安心感

処方してくれた先生との信頼感などの心理作用によって、

症状が治ったり効果が出ることを言います。

 

漢方薬剤師さんが仰っていた

「プラシーボ効果、4割!」は、

どんな漢方でも4割というわけではなく、

この方が紹介している漢方の内容や漢方薬に興味をもって

「自分もこれでよくなる!」と

前向きに捉えて取り組まれると、

それだけで4割の方に効果ありますよ

というようなニュアンスだったかと思います。

きっと、この方は、

著書も売れているし、SNSのフォロワー数も多いので、

多くの方が、

「この人が薦めることをやってみよう!」

と思う魅力があるのだと思います。

 

逆の意味あいの「ノーシーボ効果」もあります。

「この薬で吐き気や頭痛が出る人もいますよ」と言われて、

偽薬なのに実際に吐き気や頭痛が出ることがあります。

これを「ノーシーボ効果」といいます。

これは、薬や先生に対しての不安感が作用していると

考えられています。

 

このように、

実際のことは分からないけど、

信頼と不信

安心と不安

思い込み、

そういった感情や認知が

結果に影響することがあるようです。

 

みなさんにもこのような経験はありませんか?

 

私は20代前半くらいのときに

「なんか頭痛が続くしすっきりしないな」

という日々が続いたので、

小さい頃からのかかりつけのお医者さんに

5、6年ぶりくらいに行きました。

先生の診療では

毎回ベットで仰向きになって、

先生がお腹を撫でてくれていて、

そのときも

もう大人になっていたのに、

同じようにやさしい眼差しで

お腹を撫でてくれました。

なんだかすごく安心したことを覚えています。

 

すると、家に帰ってから、

気になっていた頭痛もないし

心身がすっきりしている感じがありました。

特に治療や投薬があったわけでもないので

これはまさに、プラシーボ効果だったと思います。

 

プラシーボ効果は

狙って効果をあげられるものではないと思いますが、

安心感や信頼感が根底にあれば

そういった効果につながっていく可能性があります。

安心感や信頼感、

大切に育てていきましょう。

 

 

臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

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