土用の時節になりました。
みなさん、うなぎって召し上がられますか。
うなぎは、とっても栄養たっぷりなんですよ。
日本食品標準成分表2020によると
たんぱく質が100gあたり17.1gも含まれているんです。
鶏もも肉よりも多いんですよ!
他にも、ビタミンは、A、D、E、B1、B2
ミネラルでは、鉄、亜鉛、カルシウムが豊富です。
ビタミンDは、100gあたり18.0μg含まれています。
このビタミンDは、
初診時にもお伝えしていますが
妊娠に大きく関わっているのです。
ビタミンDがたくさんある人のほうが
妊娠率も、出産率も高くなるんですよ。
ですから、初診時に、
ビタミンDの検査もおすすめしています。
血中ビタミンD濃度が30ng/ml以上あると
着床率が有意に高い傾向があるそうです。
日本の研究で、
不妊治療をしている方の血中ビタミンD濃度を測定したら、
30ng/ml以下の方が約9割だったそうです。
20ng/ml以下だとビタミンD欠乏と判断されますが、
当院でも、20ng/ml以上という結果が出る人の方が珍しいくらいです。
ビタミンDは、鮭、さんま、さば、いわしなどにも
比較的多く含まれていますが、
食事だけで十分なビタミンDを摂ることは
残念ながら難しいです。
日光浴でビタミンDを作ることもできますが
紫外線を積極的に浴びることには心配がありますね。
こういった理由から、
ビタミンDの摂取には
サプリメントをおすすめしています。
特にダイエットをしていなければ
一日の摂取カロリーは足りるとは思うのですが、
現代は質的な栄養失調だと言われています。
必要な栄養素なのに足りていないものが、わりとあるようです。
また、たんぱく質が不足していると
サプリメントを飲んでも栄養が十分吸収されないようですよ。
栄養は心にも関わります。
精神科でも栄養療法を取り入れていたりしますが、
それは質的栄養失調により
精神面でも不調が現れるからで、
治療効果も上がっているようです。
ー「食べることは生きること」-
よく耳にする言葉ですが、
自分の生まれもった性質や能力を
ちゃんと発揮しながら生きていくことに、
食べることが直結しているのだと思います。
バランスよく
おいしく食べて
元気に夏を過ごしていきたいですね。
臨床心理士 間塚