このブログで何度か農家の友達が出てきているのですが、
その友達は農主なんですね。
それで、友達が雇っている、ある従業員さんの態度や言動について
戸惑ったり驚いたり困ったりすることがあると
今まで何度も話を聴いていて、
その度に従業員さんみんなで話し合って
その従業員さんが働きやすい環境を作る努力をしてきたのですよね。
そういった話を聴くたびに
「友達も周りの人たちも、妥協して工夫してえらいなあ」
と感心していたのですが、
2ヶ月くらい前にも
その従業員さんから
友達も雪さん(友達の奥さん、仮名。雪さんも一緒に働いておられます)も驚きというか
「自分はよくて他人はどうでもいいの?!」
というような言動がまたあって、
その状況を細やかにメールで伝えてくれたんですよね。
「ちょっと冷静になるために
とりあえずグチらせて!!」って。
その一件は、メールを読んだ私も
「えっ?!それは、腹立つ!!
人として、どうなん?って言いたくなる!!」
と、一緒になって怒るような内容で、
友達は
「もうこのまま一緒にやっていくのは
僕も雪も難しいなと思ってるし、
一回その人と話し合ってみるし、
雪とも、話し合います」
と返事をくれていました。
あれからどうなったのかなあ、と
気にはなっていたので、
この間、その友達の野菜を買いに行ったときに
その後の話を聴いてみたのです。
そしたら、
「あれから、ちゃんと話して、
向こうも今は気になる言動もなく
働いてくれてるし、
まあいいかな。」
と友達が言うので、
私は友達や周りの人たちのおおらかさに驚きました。
「まあ、めちゃめちゃ大変やったし、
人に自分の考えとか伝えるとか
普段せんから苦手なんやけど、
ちゃんと向き合ったし。
雪ともめっちゃ話し合ったし。
俺、成長したわ!」
と、言っていました。
この話を聴いて、
不快なことや腹が立つことは
できたら経験したくないものですが、
そういう想いをしながらも
その状況で必要な努力をして
自分の成長に変えていった友達と
その友達の思いや判断を受け容れた雪さんは
すごいなあと思ったのです。
どんな出来事であっても
なんでも受け容れられるなんてことは
なかなか人間業ではないと思っているのですが、
受け容れにくいことを
受け容れられるようなカタチに変える努力をして
受け容れていくという
一つの在り方に触れさせてもらいました。
何か難しいことや受け容れにくいことと
ちゃんと向き合った先に
成長、変容というものが待っているのかもしれませんね。
臨床心理士 間塚