普段の人間関係から思うことなんですが、
自分が話したことについて
「そうだよね。そう思うよねえ。」
と、話し相手が言ってくれると、
安心するような感じがするんですよね。
逆も同じで、
相手の人が話していることから
相手のこころを想像して
「ああ、そう思うのもわかるなあ」という気持ちになって
「そうだよね。」と言うと、
更に相手との会話が深まっていくように思います。
一般的に、
誰かとの会話の中では
充分に相手の意見をきいて
相手のこころを想像するよりも、
自分の意見を言っていることって多いと思うんです。
「それってこうなんじゃない?」
「こうしてみたらいいんじゃない?」
「別に大丈夫なんじゃない?」って。
もちろん
“よかれと思って”
“相手の助けになるかと思って”
意見を言うこともあると思うんです。
そして、そんなふうに言ってもらった意見が
ものすごくこころに響くときもあります。
「ああ!そうかも!そうすればよかったんだ!!」
と、目から鱗みたいなときも
少なからずあります。
一方で、相手に意見を言われることで
もっと話したかったこころの声を
言わずに閉まってしまうこともあると思うんです。
「あなたの意見はいいから
私の話を聞いてよ」
と、口にはしないものの
心の中では思っていることだって
あるんじゃないでしょうか。
どちらかが聴き役になっているときって
「今は、自分の意見よりも、
相手の話を聴くことを
優先したほうがよさそうだ」
という判断があって
成立しているんじゃないでしょうか。
それには、聴く側にゆとりがないと、
なかなか難しかったりします。
自分の意見を言い合える関係性は
とても健康的なんです。
聴いてばっかりじゃ、やっぱり疲れます。
みなさんは
周りの人との関係で
どのような関わりになることが
多いですか?
きっと相手によって
関係性って変わりますよね。
自分が心地よくいられる関係で
いられていますか。
相手の話を落ち着いて聴けるゆとりも
自分の話を充分に話せる関係性も
あってほしいなあと思いますし、
お互いの意見をお互いが伝えあうことを
よしとできる関係性でありたいものですね。
臨床心理士 間塚