“こころのこと”って
「あまり話したくないな」
というときもありませんか?
私は、困ったり気になったりしていることはあるけど、
「今はこのことを聞かれたくないな」
「このことを人に話すのは躊躇するな」
というときがあります。
私が話したくないなと思うときは、
話すことで思い出して
またその時の感覚がよみがえる感じがしたり、
こんなことになって恥ずかしいと思っている自分がいたり、
そういう感じがブロックをかけているように思います。
それと、やっぱり、
話した相手がどんなふうな反応をするかが
気になって話せないこともあります。
話して傷つくこともありますからね。
そんなとき、
「自分のことと向き合うのは
とてもパワーが要ることだなあ…」
と、実感します。
ところで、臨床心理士の研修に出向くと実践研修があって、
参加者同士でカウンセリングセッションをすることがあります。
そのときは、カウンセラー役とクライエントさん(相談者さん)役を
どちらも交替しながらセッションをしていきます。
クライエントさん役が回ってきたときは、
今自分が気になっていることで
この場で話してみようと思うことについて
お話するのですけども、
私が好んでいく研修の場では
そのことを言ってみただけで
ちょっとスッとした!という体験を
何度かしたことがあります。
それはきっと、
カウンセラー役は
「まあ、それはつらかったでしょう」とか
「そんな心配ばかりしていたら前に進みませんよ」とか
「次はうまくいくように、こういう努力をしましょう」といった
“ 相手を評価したり判断するようなこと ”は言わないからなんですよね。
相手に評価や判断をされることなく
安心してお話できると、
それだけで、気になっていたことと
自分との間にゆとりが生まれて、
また感じ方が変わってくるように思います。
クライエントさん役ができてラッキーです♪
人生にはどうしても
思った通りにならなかったり
思いも寄らぬアクシデントに見舞われるときがあって、
「『思った通りになるようになんとかしてほしい!』
『あんなことが起こらなかった人生に戻してほしい!』
もしそうなったら
いつも通りの自分でいられるのに…!」
と思うことも、何度も訪れると思います。
こういった願いに
「叶いますよ」
という術があったらすがりたいものですが、
笑ゥせぇるすまんを筆頭に、あやしい商売だと思います、それ。笑
起こったことは変えられないけれど
そのことを思い浮かべたときの自分の体験は変わっていきます。
カウンセラーはそういった変化へのアプローチをしています。
もし気が向くようでしたら
いいとか悪いとかの判断はされないところで
ただただ自分の想いを言ってみて、
どんな変化があるのかな?
今の自分はどう感じるのかな?
なんてことを体験してみる時間を
持ってみられませんか?
そういう時間のパートナーとして
カウンセリングルームでお待ちしております。
なんだか夏が近い感じがする4月の終わりです。
素敵なゴールデンウィークをお過ごしくださいね。
公認心理師・臨床心理士 間塚