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“ 受容 ” と、自分に「いいね」

 

 

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こころのケアや自己成長などを目的とした

記事や書物を読んでいると、

“ 受容 ” という言葉をよく目にすると思います。

みなさんは、この “ 受容 ” について

どういった印象をおもちでしょうか?

 

受容って、漢字で書くと

“ 受け容れる ” と書くこともあって、

思い浮かべると胸がざわざわするような

出来事や特定の人のことから

目に映るもの全てについて

受け容れていく器が必要なんだ!みたいな

そういう印象がありませんか?

 

受容って、 “ 認めること ” なんだそうですが、

そういう出来事や人を、というより、

そういう出来事や人のことを思うと

混乱したり不快になっている自分がいるということ、

そのことを認めるっていうことなんですって。

 

それでね、わたしたちって、

嫌なことや苦しいことがあると

「頑張って乗り越えましょう!」

みたいな価値観って

どこかにあるかもしれないんですが、

「『嫌だなと思うことは遠ざけることもできるよ!』

という選択肢もあるって、自分に提示できるよ」

ということでもあるんですね、受容って。

 

無理矢理、身の丈に合わない器を作ろうとするんじゃなくて、

等身大の自分に嘘をつかないってこと、

等身大の自分に必要なことをしてあげるっていうことなんですね。

 

そういえば、タレントのふかわりょうさんが、

2017年8月に書いておられた東京新聞のコラムを

なぜか最近目にすることがあったのですが、

「いいねなんて、いらない」というタイトルだったんです。

 

とても素敵で人間性の伝わる文章なので

検索したら全文読めますし

興味がある方は是非全文をご覧いただきたいのですが、

このコラムには

“自分の人生が幸せだと実感したい。

  みんなに幸せだと言われたい。

  そんなことは周囲が決めることではないのに。”

“人の「いいね」よりも

 自分の「いいね」、が一つあればいい。”

と、書かれています。

 

自分が幸せであるかどうか

自分で自分に「いいね」と感じるかどうか、

これはあくまでも自分の実感で判断されることなんですよね。

 

周りのいいねに合わせたり

周りからの評価に敏感に反応したりすると、

ほんとうの自分自身とは離れたところに

自分の幸せの判断ができあがってしまいます。

 

今の等身大の自分、ありのままの自分を

自分が認めていくというところから

始めていきたいですね。

 

*ふかわりょう「いいねなんて、いらない」 2017.8.19 東京新聞より 一部抜粋

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 

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