結婚して少し時間が経ったり
妊娠のためにタイミングをとったりしていかれる中で
夫婦生活の在り方が変わっていかれるご夫婦は少なくはありません。
以前から夫婦生活のお話をおうかがいすることはあったのですが
最近特におうかがいすることが多いので
今日はこのことについてのお話です。
夫婦生活のことはご夫婦の在り方と個人の体験や心理的なことも関わったりしますので
「できる」「できない」/「ある」「ない」と簡単に片付けてしまっていいことではありませんよね。
その回答の背景にはそれぞれの様々なご事情や状況があるでしょう。
恋人関係から家族になり生活をともにする中で気持ちも変わって
以前ほどは夫婦生活を望まなくなることもあるでしょうし、
“タイミングをとる”ことに意識が向いて
自然な夫婦生活じゃないように思われる方たちはたくさんいらっしゃいます。
また旦那さまが生活の疲れやプレッシャーなどから
思ったように機能を果たせなくなられることもありますし、
奥さまもプレッシャーや義務感などからか
分泌される粘液が少なくなったり痛みを感じられることもあります。
その中で、相手に対して不満や怒りを抱かれる場合もありますし
ご自身の中で、心苦しくなったり自信をもてなくなったり、焦りを抱かれる場合もありますよね。
お互いが夫婦生活をもちにくいと思ってらっしゃるようでしたら
「ないならないで、人工授精や体外受精をすれば妊娠の可能性はあるしいいわ」
とステップアップ希望で来院なさるご夫婦もいらっしゃいます。
きっと奥さまと旦那さまそれぞれのご事情やこころの動きがあるでしょうから
このことについては本当にケースバイケースだと思っています。
ただ、思ったように夫婦生活を持てなくて気になってらっしゃるようでしたら
どういったことがひっかかってそうなのか、
どういったことをきっかけにだんだんできなくなってきたのか、
といったことを、お話しながら探していくことはできます。
その中で気づくことや変わっていけることが見つかるかもしれません。
夫婦生活は妊娠のための行為という役割だけではない部分もあります。
夫婦生活の在り方にご夫婦の中でお互いが納得している関係が理想なのでしょうが
納得はしきれなくてもお互いの状態や思いを理解している関係でいられるといいですよね。
臨床心理士 間塚