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隣の家族は青く見える

 

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今クール、“隣の家族は青く見える”というドラマが放送されています。

妊娠を希望している深田恭子さん演じる奈々と、松山ケンイチさん演じる大器夫妻を軸に、

コーポラティブハウスで暮らす様々なかたちの家族模様を描いているドラマです。

ご覧になられている方、いらっしゃいますか?

 

妊娠したくて通院もしているのになかなか結果が出ない状況になったときに

どういうことで大変だったり傷ついたりするのか、

カウンセリングルームでもよく聴くエピソードがドラマにもたくさん出てきます。

旦那さんとの温度差があって「男の人には分かってもらえない」と思う一方で

旦那さんが自分ほどは思いつめていないから気持ちが救われるところもあったり、

親族の妊娠を喜べなくてその場が辛かったり、喜べない自分を嫌になってしまったり、

生理が遅れると妊娠の期待が高まって、生理が来てしまったときのショックが大きすぎたり…。

妊娠を望んでいてそういったことを体験することはよくあるのですが、

妊娠を望んでいる状況でない方にも、そういったときどういう気持ちになるのかということを、

“他人事”でなく身近なものとして想像できるドラマなのではないかな、と思っています。

 

今週は第4話です。

予告では通院先の医師から、人工授精をすすめられているシーンがありました。

その提案と自分たちの状況や想いとを、どのように判断していかれるのでしょうか。

 

このコーポラティブハウスで暮らしている他の家族も

あたりまえのことですが、それぞれの家族がそれぞれ“なにか”を抱えています。

“妊娠したいのになかなかできない”というところだけでなく、

どんな人も、他人にはなかなか分からなかったり見えないところで

その家族の“なにか”とつきあいながら暮らしているということを改めて気付かせてくれます。

ドラマの中にも「自分の物差しだけで他人を測るなって言ってんのよ!」という台詞がありましたが、

自分の価値観で判断しないで周りの人の状況を想像したり受け止めていくことで

もっと器の広い世の中になっていけるのではないかなあ、と思っています。

 

 

臨床心理士 間塚

 

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