体外受精で受精卵ができると
受精卵の写真をお見せしながら状態を説明しています。
受精卵の写真を見て、
神秘的な気分になったり
感動される方はたくさんおられます。
自分たちの新しい命のはじまりが
そこに写っているのですから、
それは特別な想いがすることでしょう。
タイミングや人工授精では、“妊娠”が命のはじまりのように思いましたが、
体外受精では、受精卵で2人の命のはじまりを見ることができ、
移植のときに受精卵が子宮に戻る様子をモニターで確認していただけます。
移植してから「お腹の中にあの卵がいるんだなあ」と思ったり、
お腹にいてくれるだろう卵に向かって話しかけたりすることもあるでしょう。
受精しているかどうか分からなかった人工授精までとは、
判定日までの日々も違った心持ちだと思います。
たくさん想いを馳せられることでしょう。
そして、残念だった場合も、
「流産ではないけど、卵を育ててあげられなかったなあ…。」
というふうに思えることもあって、
それは人工授精までとは違った感覚だとおうかがいしています。
体外受精をされた方だから分かる体験があるのだな、と思います。
受精卵に出会えることは体外受精をされた方の特権で、
そのことを誇りに思ってらっしゃる方もたくさんおられます。
そういった話をおうかがいすると、
心に、じーーーんっ、と響くものがあります。
臨床心理士 間塚