今年逝去されたさくらももこさん。
きっと、みなさん、さくらさんの作品に触れたことがあると思います。
先日、ニュースで知ったのですが、
さくらももこさんの「ぜんぶ」という詩が
合唱になっているんですね。
ぜんぶ
大切なことは
ぜんぶここにある。
泣くこと 笑うこと
怒ること 喜ぶこと
あたりまえの気持ちは
あたりまえのものとして
そのまま 今ここにある。
もうどこへも行かなくても
なんにもしなくても
どこへ行っても
何をしても
ぜんぶそのままだ。
引用:さくらももこ著 「まるむし帳」 集英社文庫
生きているといろいろな気持ちに出会います。
泣いたり、怒ったりするときって、
恥ずかしかったり、悔しかったり、悲しかったりするものです。
そういうときに、
「ああ、こんなんじゃダメだな」 「元気ださないと!」
と、今の気持ちではいけないように思うこともあるかもしれません。
この詩を読むと、
今、わたしが抱く気持ちは
あたりまえなんだなあ、と、思います。
なんにもしなくても
何をしても
きっと、わたしはわたし。
大切なものはずっとここにあって、
何かで価値が変わるものではないんだって、
教えてくださっている気がします。
さくらさんの詩、
みなさんにはどのように響きましたか?
臨床心理士 間塚