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ついつい、答えてしまいがちなこと。

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先日、あるスタッフが「忙しかったんですね。大丈夫ですか?」

と、声をかけてくれたのですが、私は咄嗟に「大丈夫です」と答えました。

咄嗟だったので、満面の笑みでもなければ、おどけるわけでもなく、

ただ「大丈夫です」と口にしていました。

そう口にした瞬間、空気がちょっと変わってしまった気がして、

条件反射のように「大丈夫です」と答えてしまったことを後悔しました。

スタッフが「忙しかったんですね。大丈夫ですか?」に込めてくれていた想いを

しっかり受け取ることができなかったなあ、と思って…。

 

誰かに「大丈夫ですか?」と尋ねられて

「大丈夫です」って答えがちな人は、

私だけでなく結構いらっしゃるように思うのです。

 

当院では、初診時に通院の案内や検査の説明をさせていただいていて、

私もその説明係をしていることがあります。

その説明のときに「何か気になっていることありますか?」とお尋ねして

「大丈夫です」と答えられる方って多いんです。

もちろん、本当に 「大丈夫」 の場合もあると思うのですが

私と同じように即答で 「大丈夫」の場合もありますし、

「思っていることはいっぱいあるけど、今ここで言っていいのかな」

「聞きたいことはあるけど、なんて言ったらいいんやろう」

「このこと話してどう思われるか不安やなあ」

という気持ちがあって「大丈夫」と答えられる場合もあるのでしょう。

クリニックに来られるまで

きっといろんな気になることや不安なことがあったと思うのですが、

思ったり考えたりしていることを口にするのって

ちょっと力がいりますものね。

 

そして、なんとなくですが、

人に頼ったり甘えたりすることに慣れてない人や

「しっかりしていなきゃ」という意識がある人は、

ついつい「大丈夫」「なんでもないよ」と答えがちなんじゃないかなあ、

と、感じています。

 

今回のことがあって、

これからは、誰かに「大丈夫?」と聞いてもらったときに、

せっかく聞いてもらってるんだから

せめて大丈夫かどうか逡巡してから答えたいなあ、と思いました。

そして、結果的に「大丈夫です」と返事するんだとしても、

「うん、ちょっと忙しかったけど大丈夫そうです~。ありがとうございます!」とか

「私もちょっと大変でしたけど、○○さんも大変じゃなかったですか?」とか、

反応だけの返事にならないように少し意識しようと思いました。

そう心がけるだけで、

きっと、何かが変わっていくんじゃないかな、と思っています。

 

 

臨床心理士 間塚

 

 

 

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