最近、定期的にカウンセリングに来ている方たちの妊娠が重なって、
喜びとともに新しい命が無事に育っていくことを願ってやみません。
今回のみなさんの妊娠は、
私にとって「へえ~!」というタイミングでした。
どういうことかというと、
「あれ?この方、前と様子が変わってこられたなあ…」
と、感じていたタイミングだったんですね。
前ほどは妊娠のことばかりの思考にならないように工夫をされていたり、
旦那さんのことを改めて大切に思うようになられていたり、
自分がほどよく過ごせる生活スタイルに落ち着かれていたり…
みなさんから醸し出される雰囲気や語られることが
なんだかちょっとこれまでと変わってきているんですねえ、という時でした。
とはいっても、妊娠のことを全く意識せずに過ごされていたのかというと
そういうわけではなかったんだと思うんです。
妊娠を希望しているから起こる気持ちの波との付き合い方を模索されて
その方なりの距離感で取り組んでらっしゃったように思います。
妊娠していくまでの気持ちの持ち方って難しく感じることがあります。
妊娠のことばかり考えてしまったり
ストイックな生活を自分に課していたり、
どうしても自分に負担がかかるように感じてしまって
旦那さんとの関係にも不満を感じたり、
周りからの言葉に気持ちが揺さぶられて
自分のペースで向き合いにくいときがあったり、
時には自分の心が嫌になることもありますよね。
そんないろんな葛藤も経験しながら
今の自分が大切にしたい人、大切にしたいことに対して誠実に、
自分の気持ちに対しても素直に、
自分の考えだけにとらわれず視野を広くもちながら過ごされていました。
そう思い返すと、みなさんの
“心が自由になっていっていた”という表現がピッタリな気がしています。
心が自由になっていくところまで自分をもっていかれたみなさんを
私はとても尊敬しています。
臨床心理士 間塚