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ようやっと梅雨の気配でしょうか。

 

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この間、不妊治療をしていた友達に会いました。

彼女に、

「ねえ、不妊治療をしている人って何か特徴ある?」

と尋ねられました。

治療をしていた本人にそんなこと尋ねられるとは思っていなくて

びっくりしながらこれまでを振り返ってみたのですが、

「え…?そうは言っても、

身体の状態も、子どもが欲しい思いも、状況もそれぞれだからねえ…」

というのが、私の率直な感想でした。

 

その後も彼女の質問は、なんとなく私の頭に残り、

今まで出会った方に特徴があったのかなあ、と

思い巡らせていました。

 

ふと、思いついたことは、

たくさんの方が時間と闘っているということでした。

「○○歳までに妊娠したいんです」

「友達が妊娠したんで、私も同級生にしたいんです」

「今度、里帰りするときには、妊娠の報告がしたんです」

「来年から仕事が忙しくなるので、今年度中に妊娠したいんです」

「夫が単身赴任するので、それまでに妊娠したいんです」

「体外受精にすすむまでに妊娠したいんです」

「今回の体外受精で妊娠しないとダメなんです」

事情はそれぞれなのですが

自分の中で「~までに」と願っているということを

聴く機会が多かったように思います。

 

周りの環境との兼ね合いで

「どうしても~までに」

と思う気持ちを、抱くことはあると思います。

妊娠を“自分のことだけ”として考えていくことが

難しいときもありますよね。

それに、経済的にも精神的にも

早く結果が出てほしいとは

誰もが考えることだと思います。

 

期限のことを思い過ぎると

気持ちってついていかなくなることがあります。

お話を聴いていると

「やっぱり考えすぎるとしんどいから、もう検索はやめました」

と、工夫されていたり、

「友達が出産して、同級生になれないってわかったら、ちょっとふっきれた」

と、時間の経過と状況の変化で楽になれたりすることもあるようですね。

そんなふうに

妊娠を望んでいる自分の気持ちと

うまくつきあえる距離感を探ったり

時間が経過したり状況が変わる中で

「~までに」と強く願う気持ちも

変わっていくことがあります。

願ってらっしゃった期限を過ぎても

通院を続けておられる方たちは、

きっとどこかで気持ちを切り替えられたのですね。

みなさんの力の入り具合も、

ちょうどいいくらいに落ち着いていきますように。

 

 

臨床心理士 間塚

 

 

 

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