パートナーとお2人で
今、どんなふうに妊娠に向けてアプローチするのかを
話し合ったり決めていくのにあたって、
正しい情報と知識が必要になってくると思います。
正しい情報と知識をお伝えする機会として
出席された方も多いと思いますが、
当院では、”不妊説明会”と”体外受精説明会”を
月に一度、土曜日に開いています。
出席していただくタイミングはお任せしていますが、
私は早めの出席をおすすめしています。
ですので、説明会に出席したときは、
自分たちが体外受精をしていくとは思ってらっしゃらない場合もありまして。
その後1年くらい経って
体外受精にすすむかどうか考えるようになられたときに、
体外受精のことがなんとなくしか分からず不安になられることがあります。
そういった方には、
体外受精を自分が受けるかもしれないという感覚をもって、
もう一度説明会に出られることをおすすめしています。
改めて説明会で聞かれる内容は、
最初の頃に聞いたときとは
また響き方が変わってくると思います。
それでも分からないことや不安なことがあれば
説明会の後に質問を承っていますし、
また診察に来られたときにでも
ご質問くだされば…と思います。
今は、本当にたくさんの方々が体外受精をされていますので、
体外受精をされたお知り合いに話を聞かれることもありますが、
だいたいの方が、
「話を聞いたら毎日注射を打ってて大変そうだった」
「薬の副作用ですごくしんどかったって」
「仕事しながらは無理って言われて」
と、体外受精を躊躇するような感想を持ってこられます。
体外受精という方法は同じであっても、
病院によっても、また人によっても、
方法や薬剤が変わってきます。
採卵日まで毎日注射を打つ方法もあれば、
数回の注射で採卵する方法もあります。
副作用を感じる方もいれば、感じない方もいます。
治療のために仕事をやめる方もおられますが、
やめずに体外受精をされている方のほうが多いですし、
採卵の日はお仕事を休めるようでしたら
仕事をやめなきゃできないということでもないように思います。
体外受精をする選択をされても、そうでなくても、
お2人が正しい情報や知識を得て、
お2人の考えや思いとを話し合って出された決断であれば、
それがお2人にとっての正解なのだと思っています。
体外受精の印象や人づてに聞いた話は少し横において、
実際がどういったものなのかをちゃんと知った上で、
ご自分たちはどうしていくのかを、決断をしていってくださいね。
臨床心理士 間塚