わたしたちの臓器って
わたしたちが生まれてからずっと
働いてくれています。
体内に何か異常があると
お腹が痛くなったり
おしっこの回数が多くなったり少なくなったり
心臓がバクバクいったりして、
私たちに教えてくれます。
そうやって働いてくれるのがあたりまえみたいで、
例えば、便秘になったときに
「私の腸、ダメだな」とか、
排卵が遅れたり、生理が来たときに、
「私の子宮・卵巣は、他の人よりダメなのかな」
といった考えが、
ふと浮かんだりすることもあると思うんです。
「正常に働いていない。ダメだな。」
私も、わりと、
ここの臓器が弱いとか
ここの臓器が人並みじゃないとか
思っていました。
ところが、この間、ふと、
「いやいや、全然ダメじゃないわ。
むしろ、ありがとう、やわ。」
と、いう感覚が、ふわっと沸いたんです。
そしたら、身体がゆるんだ感覚が、確かにあって、
ゆるんだ感じを味わって初めて、
「そっか、そんなに緊張させていたのか」
と、びっくりしました。
ずっと私を支えてくれている臓器のみなさんは、
もともと、私がもって生まれた機能状態に、
私の生活習慣やストレスなどの影響も引き受けて、
それでもその時のベストを尽くしてくれているのでしょう。
そう思いを馳せると
なんて、ありがたい!
という気持ちになりました。
実際に私の臓器と会話できるわけでもないですし、
私が臓器に対してどう思うのかということで
何かが変わるのかどうかは
今の私にはわかりません。
「ダメだ」と思っていようが
「ありがとう」と思っていようが
臓器としては一緒かもしれません。
けれど、「ありがとう」と自然に思って、
その時に、本当に身体がゆるむ感覚があったことも、確かです。
しばらく、それぞれの臓器にはありがとうを伝えて、
少し異常なことが起こっても
「今はそうなんだなあ。
頑張ってくれてありがとうね。」
と、ただ受け止めながら過ごしてみようと思っています。
臨床心理士 間塚