「妊娠しにくいのって、なんでなんだろう」
「あの人はすぐ妊娠したのに…」
「年齢って言われるけど、同じ歳でも妊娠する人いるし…」
そんなことが頭の中をめぐるときに
「もしかして、昔、中絶したから、
神様が私をお母さんにしてくれないのかなあ」
「実は夫とのセックスは心地よくなくて、
本当にいいセックスじゃないから妊娠しないのかなあ」
「私、たぶん、発達障害なんじゃないかなあって、
そういう特性があると思っているんだけど、
それで妊娠しにくいんじゃないかなあ」
というような、
今までの出来事、自分の中でひっかかっていることを、
妊娠と関連しているのでは
と、思うこともあるようですね。
中には、わりと確信をもって
関係していると考えている人もおられます。
妊娠の可能性のある生活をしているのに
なかなか妊娠しないと
どうして妊娠しないのか、納得できないですよね。
そんなときにさっきのような考えが浮かぶのだと思いますが、
もしかして、本当は、100%そのせいだとは思っておられないかもしれません。
同じような経験をしている人でも
妊娠されている人もおられることもご存知でしょうから。
そういうこともわかっていても、
自分はそういうことで妊娠できないかも、と
考えてしまうような状況なんだなあ、と想像しています。
そういうときって
自分の中で心にひっかかっていることが
にょきっと顔を出すのですよね。
誰だって心にひっかかっていることや
自分ならではだと思っている特性や傾向、
生活の環境、家族関係、人との関係、
いろんなことがあるとは思うのです。
そういったことって
何か別のことで不安だったり自信をなくしたときに
こころをざわつかせる要素になったりします。
今からの妊娠には直接関係のない出来事でも
ざわざわすることについては、
自分なりの落としどころや受け止め方、もしくは対処などを
考える機会を作ってみられるのも大切なことだと思っています。
一緒に、整理したり考えたりしましょう。
臨床心理士 間塚