みなさんは、自分の生殖器に、
どんなイメージや感覚がありますか?
と、聞かれたら、
ドキッとします?ヒヤッとします?
もしかしたら「なんてこと聞くの?」
と思う方もおられるかもしれませんね。
生殖器におけるイメージは、
誰しも複雑なことが多いそうです。
ポジティブな想いをされたこともあれば、
つらかったり、悲しかったりといった想いが
詰まっていることもありますし、
性について、どういった意識のもとに育てられたか、
また、自分がどういった感覚のもとで
どういった体験をしてきたか、
そういったことがすべて詰まっているからです。
また、日本では特に、なのかもしれませんが、
性教育というものが十分ではなく、
性にまつわる話はなかなかオープンにされにくいところがあるので、
個人特有のイメージや体験だけが
積みあがっていってしまう傾向があるように思います。
いざ、生殖器に向き合ってみると、
確かに、いろんな想いが詰まっているように
私も思っています。
けれども、食べることや眠ることと同様に、
性は私たちの一生に関わることです。
子どもを産んだらさよなら、
更年期を過ぎたらさよなら、
というものではないですので、
自分の性の在り方について
一度向き合ってみる機会をもつことは
一人ひとりにとって大切なことなのではないか、
と、思っています。
私は最近、「セックス・セラピー入門」という本を読んでいます。
日本性科学会が出している本です。
性にまつわる支援に関わる専門職向けに書かれている本ですが、
特にそういったお仕事をされていなくても
役に立つ本だと思います。
性生活にまつわることで何かアドバイスが欲しいけど
第三者には相談しにくいという方は
参考にされてみてはいかがでしょうか。
妊娠を望んでの暮らしの中で
性生活がこれまでと質を変えてしまうことや
置いてきぼりにされてしまうことって
あると思うのです。
自分にとっての性生活、生殖器との暮らしに
微笑みながら過ごしたいですね。
臨床心理士 間塚