環境や人間関係の変化など、
自分が変わっていくきっかけになることって
いくつかあります。
私は、
友達などの言動を見聞きして
「あ!私もずっとこのことにこだわってんだなあ。
もうそんなことにこだわってないで
この先のステージに進んでいこう。」
と、思ったことが何度かあります。
相手が自分と似たようなことをしていたり、
自分と同じような境遇で、
これまでの悲しかったり嫌だった経験を
ずっと引きずっているような状態だったときに、
「そんなのもったいないんじゃないかなあ」
「なんか煮詰まってそうやなあ」と思って
自分の変化につながっていくのですが、
そういうことは相手に対して思っているようで
実は自分自身に思っていることなんだと思います。
相手の姿に
自分で自分を不自由にさせている部分を
映しているんですね。
そうすることで自分自身を客観的に見れて、
「そんなことにこだわっていても
結局、何も生まれないよね。
何も変わっていかないよね。」
と、はっきり気づくのです。
おもしろいですよね。
自分ひとりだったら
殻に閉じこもったり
自分を甘やかしたりして
なかなかその状況から抜け出そうとしないのに、
他人を通してその状況を眺めた途端、
「あかん。抜けよう。」
と思うなんて。
なんて現金なんだろうと思いました。笑
そういえば、
泉ピン子さんのインタビュー記事を読んでいて
彼女は、今までに60億くらい稼いだそうなのですが、
ビルも持っていないし貯金もないんですって。
買い物が好きで、お気に入りのブランドものの服やバックに囲まれているそうです。
「一回きりしかない人生で、
着たい洋服着て、好きなジュエリーつけて、
好きなバック持って、食べたいものを食べた。
誰かのために生きるのでなく、
自分のために生きるのだから、
私は自分の人生に悔いはないね。
ビル背負って死ねないでしょ?」
と、語っておられます。
一方で、樹木希林さんは、
ものをほとんど持たない方でしたよね。
服も本当に必要な枚数だけだったと思います。
しみがついている服も
「(しみが)かっこいいでしょ」と、おっしゃってました。
服のことだけを考えると
正反対なお二人ですが、
どちらもかっこいいな、と思います。
自分が「こう生きたい」と思うとおりに
全てがうまくいくことは難しい中で、
意志に沿って生きている方って
見ていて気持ちが良いですよね。
何が言いたいかと言うと、
思ったようにやっていったらいいんじゃないか、
ということです。
ある状況から何か抜け出せないときって、
過去の出来事の中に自分を縛ってしまったり
周りからどう思われるのかを気にしていたりすることが
よくあるかと思います。
周りからの目を気にしたり
本当にしたいことをしなかったり
本当はしたくないことをしたりするのは、
なんだか自分がもったいないんだなあ、
と、結局は自分が(誰かを通して)
教えてくれたりするんですよね。
臨床心理士 間塚