私たちは、
無自覚なうちに
期待を抱いてしまっているものです。
例えばですが、
オリンピックやスポーツの大会で
その競技や選手に詳しくなくても
「この選手は金メダルを取りそうだなあ」
と思っていた選手が
金メダルに届かなかった場合、
ちょっとがっかりしませんか。
友達やパートナーに対しても
期待した感じと言動や対応が違ったら、
「え?なんでそんなことするの?」
「どうしてこう思ってくれないの?」
「こういうふうに考えてくれたらいいのに…」
など、思うこともあるのではないでしょうか。
また、赤ちゃんが欲しい理由に
「親が孫を期待しているんで」
「おばあちゃんが、『まだか?』って言うんで」
とお伺いすることも多いです。
こんなふうに、期待される側になることもありますよね。
期待してがっかりしたり
期待されてつらかったり
なかなか大変ですよね。
(適度な期待であれば、
頑張る支えになることもありますが)
学生の頃に
「期待は勝手だ」と
先生に言われたことがあります。
その当時、親の期待を裏切らないようにと
親にとっての「いい娘」でいなければいけないと思って
しんどい想いをしている子たちが
とても多かったんですよね。
「あなたは私の期待を裏切った」という言い方をすることがあります。
そういった言い方から受ける印象では
期待に応えないことがいけないような感じがするかもしれませんが、
「期待を裏切った」という表現は、
期待した人の一方的な言い分のように感じています。
そう考えると
誰かが自分に期待をしているからと言って
それに応えて喜ばそうと思わなくても、
いいんじゃないかと思っています。
自分の望みの分だけ
頑張ったらいいんじゃないのでしょうか。
一方で、自分が誰かに期待していて、
その期待が叶わなかったときについては、
そのことを自分が受け止めることが必要ですよね。
自分ががっかりしたからと言って
期待を向けた誰かが悪いわけではないのでしょうから。
期待とは、うまく付き合っていきましょう。