ゴールデンウィークが終わって、また日常が戻ってきましたね。
みなさんはどのように過ごされましたか?
私は、普段なかなか会わない人たちと会うことができました。
いろんな思い出話や今の話をたくさんしました。
前から変わらないところや、必然的に変わっていくところがそれぞれにあって、
でも関係は変わらず続いていていいな、と感じられるとても貴重な機会となりました。
と言うと、すごくキラキラした素敵な時間のように聞こえますよね。
ところが、それらの時間の内実はずっとキラキラしていたわけではなくて、
よくよく思い出してみると、会話の大半が“毒出し”でした。笑
ショックだったことや腹が立つこと、「信じられない!」というエピソード、
そんな話ばっかりです。
みんなにいろんなことがあって、
みんなに「思うところはあるけど言えずにいる」気持ちがあるのだなあ、と思いました。
それで、こういう機会に「わーーーーっ」と言って、また明日から頑張ろうと思ったり、
「今までのやり方を少し変えてみようかな」って前向きに考えたりできるのでしょうね。
その「わーーーっ」と話していることについて
周りは「うわ~!大変!」とか「それはこうしたらいいやん!」とか、
それぞれが思ったことを言うので、
その意見に「そうじゃないねん!」「分かってないやん!」と思う時もあります。
そして「そうじゃないねん!」「分かってないやん!」を、結局その場で言えないこともあります。
そうすると、そのときの気持ちは“言えないボックス”に一旦閉まって、
また別の誰かの前で取り出して話したりすることになるのでしょうか。
思ったことを話すことはできても、
思ったように受けとめてもらうことは難しいものです。
それにしても、誰かとの会話の内容で“毒出し”をしていることは、
改めて考えてみると、とても多いように思います。
毒出し話をして、「楽しかった!」「めっちゃ笑った!」と満足するわけですから、
ほんとうの気持ちを閉まって我慢していたり、
周りの人の言動に驚いたり苛立ったりして過ごしていることがいかに多いか…。
「みんなすごい頑張って暮らしているんだなあ」と、しみじみ思いました。
みなさんは、最近“毒出し”をしましたか?
臨床心理士 間塚