卵子提供を受けて第1子を授かった友人から
第2子も授かったよ、とお知らせがありました。
家族のかたちに思いを馳せながら振り返ってみると、
私の周りには、
授かり婚の人、
結婚して1~2年で授かった人、
結婚して何年も経ってから授かった人、
結婚後、一般不妊治療で授かった人、
治療は人工授精までと決めておられてご夫婦住まいの人、
体外受精へ進んで授かった人、
子どもを持つかどうか迷っている人、
不妊治療は受けない選択をした人、
子どもを持つには高齢だからと夫婦2人で生きていくことにした人、
結婚はしない主義な人、
いつかは結婚できたらいいなと思っている人、
子どもがいて離婚した人、
子どもがいる人と結婚したからもれなく母になった人など、
いろんな人がいます。
私は決して友人が多い方ではないと思うのですが、
本当に一人ひとり違うんだなあ、と思っています。
みんなちゃんと「自分」を生きているのだな、と思っています。
みんなどこかで何かの選択をして、
その選択の先の責任をとっているはずなんです。
体外受精をして2人子どもを授かったけど、
子育てのことですごく落ち込んでうつっぽくなった方もいます。
他の人からも、子育ての壮絶さは聞いています。
とはいえ、子どもの存在に喜びを感じておられることも事実です。
子どもがいらっしゃらない夫婦も
2人で同じ仕事をしながら夢を叶えたり、
お互いやりたいことをしながら暮らしを共にしたり、
それぞれに喜びがおありのようです。
恋愛を独身らしく楽しんでいる友人もいるし、
結婚制度に価値を感じず、自由に暮らしている友人もいます。
どの人生においても
それぞれの喜びと大変さがあるのだと思います。
どの人生がいいかどうかなんて決められるものではないですし、
いつ何があるかは分からないとはいえ
まだまだ先の人生がある方のほうが多いでしょう。
本当に自分の人生がよかったと思うかどうかなんて
生き切ってみないと分からないですよね。
その過程で起こることは
妊娠のことに限らず、
自分の力だけでは叶わないこともあると思いますし、
思いがけない災難だってあると思うのです。
だから、願いが叶わないからといって
不幸ではないと思うんです。
ただ、願いを叶えるために、
自分たちがどこまで努力してみるのかを
ちゃんと選択したという体験は、
この先を生きていくのに
支えになる体験だとは思っています。
家族のカタチがどういったカタチでも、
自分が所属する家族や自分自身を
自分が愛おしく想っていることが、
とても大切なように思っています。
臨床心理士 間塚