世界で初めての体外受精で生まれた英国人女性のルイーズ・ブラウンさんが、
今月20日に六本木ヒルズで講演されたという記事を見ました。
ルイーズ・ブラウンさんは現在39歳。
彼女のお母さんは、卵管に原因があったため、体外受精を希望されました。
そして、彼女は自然妊娠でお子さんを授かったそうです。
体外受精の歴史も40年になろうとしています。
今、日本では、19人に1人の赤ちゃんが体外受精をして生まれています。
“体外受精で授かった”ことと“自然妊娠で授かった”ことに
特に何の違いもないと認識される世の中になりました。
実際に、体外受精でお子さんを授かられた患者さんからも、
「体外受精だからって何か不利益があったことはないですよ」
「体外受精して、この子に出会えてよかった」
というような声をおうかがいしています。
また、この記事はネットニュースで読んだのですが、
たくさんのコメントが投稿されていました。
「全て同じ出産だと思う」
「『着床したら自然妊娠と同じ』と、医師に言われた」
「どんなふうに生まれるかより、どんなふうに生きていくかが大切」
「この子に出会えてよかったし、うれしかった」
「親から体外受精で生まれたと聞いたときは多少びっくりしたけど、抵抗はなかった」
など。
私は、ネットの記事やコメントは、信頼しないこともありますが、
この記事のコメントは、体外受精に関わった方が実際に体験したことや
そこに纏わる想いを書いてらっしゃるコメントが多いように感じました。
授かってみられると、
“どんなふうに授かったか”ということは、
ご夫婦が気にしないようであれば、大きな問題ではないように思っています。
全て、かけがえのない命です。
同じ命です。
臨床心理士 間塚