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2025.03.27

カラダの声が教えてくれる。

 

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この間、同じ学校を卒業した人たちが会する機会がありまして、

当時よく一緒にいた同級生、先輩、後輩たちとお話していると、

「愛ちゃん!」(わたしの名前は愛です)とわたしを呼ぶ声がしました。

 

声の持ち主に顔を向けてみましたが、

卒業して20年は経っていることもあってか

顔を見ても、誰だか思い出せませんでした。

ただ、雰囲気から、彼女とはある程度親しかったはず!と感じました。

彼女は、あまり気負わないオープンな人で

おかげでわたしもそういうモードでいられた相手…

そういう肌感覚だけははっきり感じられました。

 

彼女に思い出せないことを伝えて、

「わたし、絶対知ってる!!

 …ちょっと待って、当てたい!!」

と言って、しばらく思い出す時間をもらいました。

 

…でも…、本当に誰なのか分からない。笑

先輩なのか後輩なのかもわからない。

学生生活のどこで会っていたのかもわからない…。

脳をフル回転しても「あっ!」とつながる感じが全くなくて、

どこでよく会っていたのかヒントをもらってようやく

「あっ!〇〇ちゃんだ!」と、彼女と記憶がつながりました。

 

彼女は、わたしがすぐに思い出せなかったことに不満を言うこともなければ、

むしろ「すご~い!!よく思い出せたね~!!」と言ってくれました。

思い出してみると、わたしたちはそんなにたくさんの時間を共にしたわけではなかったのです。

でも、彼女との関係性を、カラダははっきりと感じとっていました。

 

このときの、脳はまだわかっていないけれども、

わたしのカラダはわかっている!という感覚が、

なんだかものすごく印象に残っています。

 

彼女が全然誰だかわからないのに、

カラダはちゃんと彼女との関係性を覚えていて、

いつも彼女と話していた話し方を

自動的に選んで話していたし、

彼女に「ちょっと待って!当てたい!!」と言っても

不快になるような彼女ではないことが

わかっていたのです。

 

こんなふうに、脳は明らかにしていないけど、

“なんとなく感じられる感覚”や

“カラダはわかっている感覚”って、よくあると思います。

 

「なんとなくこの道は行かないほうがよさそうな気がする」と、

感じたことありませんか?

「今、お味噌汁求めてるなあ~、すごく沁みそうだなあ~」と、

カラダが食べたいものを教えてくれるときがありませんか?

乗り物や部屋のイスに座るときも、

「どこに座ろうかな?」と自分に聞いてみると

居心地のよさそうなところをカラダが教えてくれたり、

居心地が悪いとカラダが落ち着かなかったりしませんか?

 

わたしたちの暮らしでは、脳でいろいろ検討して決定することが多いですが、

カラダだってたくさんのことを知っていますし教えてくれています。

カラダの声を聴いてみて

カラダの声に応えていくと

自分をやさしく労わることにつながるかもしれませんね。

 

 

 

臨床心理士・公認心理師  間塚

 

 

 

 

 


2025.03.05

「ファーストキス 1ST KISS」を観て。

 

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「ファーストキス 1ST KISS」という映画が公開されています。

 

出会ってから15年の夫婦が、冷え切った結婚生活に終止符を打とうとした日に

夫は人を助けて命を落とします。

その後、ひょんなことから、妻は15年前の夫と出会った日にタイムスリップして

15年前の夫と出会い直す…というようなお話なのですが…

 

この映画をご覧になるご予定の方は

この先は、ご覧になってから読んでくださるといいなあ…と思います。

 

妻は15年前の夫に、2人の結婚生活のあり様と夫が亡くなったことを伝えます。

妻には、自分と夫が結婚しなければ、

夫が亡くならない未来に繋がるのでは…?という思いがありました。

けれど、15年前の夫は、未来の妻から事情を聴いた上で、

15年前の妻と出会い惹かれ合って、結婚します。

さて、その後の結婚生活は…。

という展開に、号泣しているお客さんがたくさんおられ、

結婚しているわたしの友人は、嗚咽するほど泣いたそうです。

 

妻役の松たか子さんも、夫役の松村北斗さんも、

ものすごく魅力的だったことと、

坂元裕二さんの脚本がとてもおかしくて、わたしも楽しく拝見しました。

 

現実では映画のような “最初からやり直し” はできませんが、

「今、なあなあな関係になってきているけど

 一緒にいてくれていることに感謝だなあ」とか、

「今後後悔しないように、初心に戻ろう…!」とか、

そんなことが浮かぶ方にとっては、こういった映画は、

関係を立て直したり、今までの流れを変えていく方へ、

背中をおしてくれるきっかけになるのかな、と想像しています。

 

夫婦になってからわかることや気づくこと

(映画では、“ 見逃していた相手の欠点が4Kの解像度で見えてくる ”と表現されてました。笑)

お互いの態度が変わること、愕然とすることなどもいっぱいあるわけなので、

結婚生活を続けることが、必ずしも優先されるべき選択肢だとは、

わたしは思っていないところもあるんですけどね。

 

ちなみに、離婚経験のある友人は

パートナーと一緒に離婚届を出しに行ったのですが、

窓口で保証人欄が空欄なことに気づいて焦って

その場にたまたまいたカップル(もちろん初対面)に記入を頼んで提出して、

2人で大笑いして帰ってきたそうです。

(そんなマンガみたいな…。笑)

明るい離婚だって、ありますよね。

 

不妊治療を通じて、パートナーと意見がすれ違うことは

珍しいことではありませんよね。

お互いに思いや信念があることでしょうから。

子どもが欲しいということへのモチベーションが合わないと

焦りに繋がることもあります。

 

「自分の気持ちばかり主張して、私の気持ちはどうでもいいの?!」

「僕もプレッシャーを感じていることに気づいてないんじゃないか?」

「どれだけつらいか、本当に想像して言ってるのかな?」

なんて思う日もあるかと思います。

“自分のことを大切にしてもらえていないんじゃないかな”

“自分の気持ちは、わかろうとしてくれてないんじゃないかな”

という悲しさや淋しさのようなものが、こころに漂いますよね。

 

「大切に思っているよ」

「気持ちをわかろうとしているよ」

という思いは、どうすればちゃんと伝わるのでしょうかね。

言葉?言い方?態度?行動?それともプレゼント??

そういったことも一緒に考えていけたらなあ…と思っています。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 


2025.02.18

あなたの妊活での、監督やマネージャーを。

 

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わたしは、時折、バレーボールの試合を観ます。

(あ、観る専門です。プレーはできません。笑)

先日、久しぶりに観戦に行ったのですが、

とある選手のパフォーマンスが以前見たときとは違って

素人目で見ても驚くほど球威と身体能力が高まっていて、

相手チームの監督や選手も、その選手のパフォーマンスを称えていました。

 

わたしはスポーツのことは全くわからないのですが、

この成果はコツコツと積み上げてきた妥協のないトレーニングや

心身のパフォーマンスを最大に発揮するために続けている生活習慣の賜物で、

その成果が出るまでには

焦ったり悔しい思いをしたり不安だったり

怪我をして試合に出られない期間もあったりする中で、

どんなときも今できることを着実に続けてこられたのだなあ、と、

わたしの想像では及ばない日々があったことに思いを馳せました。

 

すぐに成果が出なかったり

願った結果がついてくるかわからない中で

必要なことをとにかく続けていくには、

強い意思や信じる力など、ものすごくエネルギーが要ると思うんです。

このような日々を競技生活中は毎日続けておられると思うと…

アスリートのみなさんに改めて感服です。

 

この “ 願った結果がついてくるのかはわからないけれど

今できることを信じてやっていく ” という道は、

妊活にも通ずるところがあるように思えます。

 

妊娠のために「何かできることないかな」と

ご自分でいろいろ調べたり、

妊活に明るい方たちの意見を取り入れて、

食生活を改めたり運動を始めたりされる方がおられます。

 

取り組んでから効果を実感し始めるのに数ヶ月はかかりますが、

きっちり数ヶ月続けていくと

疲れにくくなったり、肌つやがよくなったり、

眠りやすくなったり、冷えにくくなったり、生理周期が整ってくるといった

何かしらの成果は感じられるのではないでしょうか?

それと「自分のためにいいことができている!」という実感が

心身をより活き活きとしてくれるかもしれませんね。

ただ、そんなふうな成果を実感できていても、

妊娠するという結果が絶対についてくるかどうかは…というもどかしさがあります。

 

アスリートには周りにサポートしてくれる人がたくさんいます。

監督、コーチ、トレーナー、マネージャー、

応援してくれるファン、ライバルでもあり仲間でもあるチームメイト。

もしかしたら自分の気持ちがいまいち乗ってこないときにも

思ったような結果がついてこないときも

そういった方たちの想いがパワーに変わることもあるかもしれません。

 

妊活は、アスリートと違って、仕事でもなければ、やりたくてやるものでもないかもしれません。

カップルお二人で取り組んでいかれることとはいえ、

もしかしたら自分だけがこういった体験をしているような

孤独な気持ちになることもあるかもしれません。

けれど、通院していると、先生が監督の役割を担ってくれます。

他に、看護師さん、培養士さん、受付さんが、

みなさんの妊活や通院をマネージャーのようにサポートしています。

わたしも、こころの整理やリフレッシュのお手伝いをしています。

クリニックの待合室にいるみなさんは、同じ目的がある仲間です。

プレッシャーをかけずに見守ってくれている家族や友人は、ファンのようですね。

アスリートほど、多くの人と現状を共有する機会はないかもしれませんが、

こんなふうに妊活にもサポーターはいますので

サポーターも力のひとつにしていただけるとうれしいです。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 


2025.01.29

伝えることと聴くこと。

 

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妊活にあたって

みなさんがなかなか大変に思われることのひとつに、

パートナーさんとの話し合いや

妊活に対するお二人の温度差のことがあるのではないでしょうか?

 

話し合って、お互いの妊活に対する思いを確かめ合ったからといって、

その思いが全く一緒ということにはならないこともありますよね。

 

相手が、自分の願いを汲み取ってくれないように感じることもあれば、

一方でその相手は、自分の思いが相手の願いと違っていることで

申し訳ないような感じをもってらっしゃることもあるかもしれません。

 

悲しさや罪悪感、不満などは

ときに怒りのような感情に姿をかえることもあります。

 

親しい仲でも他人ですから、価値観や希望も異なりますし、

妊活で負担に感じることやその度合いもそれぞれですので、

むずかしいところがありますよね。

妊活の話をするとケンカになるとか

雰囲気が悪くなるということもよく耳にします。

 

ところで、

みなさんからお話をきいていると、

“言わなくても察してくれるはず”

“言わなくても普通はわかるでしょ?”

と、予想していたことでも、

実際に伝えてみると

相手はそうは思っていなかったということが

わかることもあるようです。

 

また、相手がどんなことを思っているのかを

しっかり確認してみると、

いつもの態度や返答からは予想していなかった

「え?そんなこと考えてたの??」

「そんなふうに思っていたの??」

と、いう思いがあることがわかることもあるみたいですよ。

 

相手が、自分のことを、

「ちゃんと考えてくれているんだな」

「ちゃんと想ってくれているんだな」、という実感がわくと、

怒りが和らいだり

妊活に対する思いも変わったりするかもしれませんね。

 

相手にちゃんと伝えることと

相手のことをちゃんと聴くこと、

とてもエネルギーのいることで

親しい仲では時に後回しになることもありますが、

やっぱりとても大切なんだなあ、と思っています。

 

 

 

公認心理師/臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2025.01.11

通院を始めるかどうか、の一歩前から。

 

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2025年が始まりました。

今年は、どんな年になるのでしょうかね。

穏やかで、細やかなきらめきに気づいていられる一年だといいなあと

わたしは思っております。

 

さて、新しい年になったことを区切りに

何か新しいことや現状を変えていく行動を始める方もおられると思います。

 

妊娠のために通院を始めたり、治療内容をステップアップしたりというのも、

新年や誕生日などを境とされることがあります。

一度通院から遠ざかっていたけれど

もう一度始めてみようかな、と戻って来られる方もおられます。

(実際に、年明けから治療を再開するために来られた方が何人もおられます!)

 

不安なこともあると思うのですが

それでもやってみようと思って来られたこと、

その逞しさや思いを大切にされる姿勢に感服しております。

 

そして、まだ妊娠のために通院するのは迷っているのだけど…という方も、

その迷いをお持ちのまま、とりあえず一度来院してみられることも

一つの選択肢ではないでしょうかと、わたしは思っています。

 

通院するかどうか、どういったことで迷っておられるのか-

 スケジュールの調整であったり

 経済的なことであったり

 パートナーさんとなんとなくしか話し合えていなかったり

 「大変なんじゃないかなあ」という印象であったり

 不妊治療が必要とは思いたくない気持ちだったり…

-いろいろな迷いがあるかとは思うのですが、

一度来られてみて

妊娠のためにどんなことから始めていくのか

実際のスケジュールやその内容などを聞いてみられると

想像と現実のすり合わせができますので、

今後の選択をより自信をもって行えるのではないでしょうか。

 

(また、通院はまだ考えていないけれども、

 妊活をめぐっての気持ちや思いの整理をしたいという場合は

 妊活カウンセリングというかたちでお話をおうかがいすることもできますよ)

 

多くの方が子どもをもちたいと思って来られるので

妊娠してご無事に出産されるために、治療がすすめられています。

一方で、不妊治療の役割は、妊娠・出産という結果のためだけではなく、

あなたの今やパートナーとの関係において

妊娠・出産というライフイベントにどれだけコミットするのか、

というところを担っているものだとわたしは思っています。

 

人生には、子どもを持つ選択肢もあれば

子どもを持たない選択肢もありますし、

授かることもあれば、授からないこともあります。

ご自分の選択肢や状況に向き合った経験は、

子どもを持つ、持たないにかかわらず

人生にとってとても大切なように思うのです。

 

あなたの、またお二人の妊娠・出産という可能性について

少しエネルギーをかけて一緒に考えてみませんか?

ご来院お待ちしております。

 

 

 

公認心理士・臨床心理士   間塚

 

 

 

 

 


2024.12.27

自分にやさしく感謝して。

 

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気がつけば冬至も過ぎ、今年最後のブログになりそうです。

 

今年のことを振り返ってみると

やはりいろいろなことがあったなあ…と思います。

きっと、みなさんも、

様々な体験やこころに貼りついた瞬間など

思い浮かぶことと思います。

 

… … 今、ブログを書くのを中断して、

「今年のわたしは、どんな感じだったかな?」と、

わたしに聞いてみる時間をとっていました。

 

やりたいと思ったことができていなかったり

直したい習慣が直せていなかったり

起きてほしくなかったことが起こったり

まさかの悲しい出来事もありましたし、

一方で、頑張ったと思えることや

気にかけてくださる方々の温かさや

ものすごく心を揺さぶられる体験が浮かんだり、

ちゃんと振り返ってみると

思ったより盛り沢山の一年だったことに気がつきますね。

 

「わたし、本当にいろんなことを味わってくぐり抜けてきたんだなあ」と、

そんなふうに過ごしてきた自分をこころに響かせていると

自然と「よくやったよねえ」という思いがわいてきました。

 

多くの人に賞賛してもらえるようなことは起こってないですし、

自分に「こんなことしてたらダメやん~」と思うことも多々あります。笑

でも、そんな部分もあるわたしを全体でみると「よくやったよ」と思いました。

 

世間的には、

「ダメだと思うことはしないようにしましょう」

「やりたいと思ったことはやった方が気持ちがいいよ!」

「直した方がいい習慣は、今すぐ直しましょう!」

と言われるのが大半で、

なんならそのように変えていくためのhow to本もありそうですよね。

わたしも、変わっていけることは時にすばらしいと思う感覚は持ち合わせています。

 

ただ、今は、

「ダメだなあ」と思うわたしも

「頑張った」わたしも、

どんなわたしもわたしなので、

わたしをまるっと認めていようと思います。

 

わたしの中の何かを変えていくことも大事ですが、

わたしに対してのわたしの関わり方をやさしくすることも大事だと

身をもって実感した2024年に感謝して…。

 

みなさんも、今年一年、本当にお疲れ様でした。

いろんなことをやってきてくれた自分にやさしく感謝して、

どうぞご自愛なさって、よいお年をお迎えください。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.12.10

「コントロールできないしねえ。」がじんわりと…。

 

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先日、ライブハウスに行きました。

そのライブハウスには、畳のスペースがあって、

わたしは畳の上に座って聴いていました。

 

そしたら隣にいた人が

「ああ~畳~。寝てしまう~。」

と言って、横たわって本当に眠ってしまいました。

この日のライブ出演者は3組で

まだ1組目が始まったところだったのですが、

その方は焼酎のお湯割りを飲んでおられましたし

体も疲れていたのかもしれません。

 

しばらく経って、近くに来た人が畳で寝ているその人を見て

「え?!熟睡してる?」と少し困ったような驚いたような顔をされたので、

「お知り合いですか?」と聞くと、

「うちのバンドのドラムです」と。

「あらら、出番これからですよね…。」と言うと、

その方は、メンバーのお酒の飲み方について

心配していることを口にしつつ、

「まあ、ドラムなしでやるしかないよねえ。

 仕方ないよね。

 僕のことじゃないから、コントロールできないしねえ。」と仰いました。

 

結局、ドラマーさんは、

出番が来たらさっきまで倒れていたのはウソのように

とても調子がよさそうにドラムをたたいておられたのですが。笑

 

わたしには「僕のことじゃないから、コントロールできないしねえ。」という

その方のその言葉がですね、

そこにいろんな思いが詰まっているように感じられて、

本当にそうですよねえ… …

と、じんわりじっくりこころに響いてきました。

 

この世界で起きていることって

コントロールできるかもしれないのは自分のことくらいで、

その自分のことでさえままならないこともあって、

ましてや、自分以外のことなんて、

コントロールできるものでもないってことなんて

わかっているんですけどね。

 

わかっているのに

次の瞬間には忘れてしまって、

「どうしてそういうことするんだろう…」

「なんで思い通りにならないんだろう…」

「どうしてこういうふうにできないの?!…」

と、悲しい気持ちになったり

不満に思ったりすることが、

多くの人にあるんだろうなあ…

なんていうことを

ぼんやり思い浮かべながら、

そのバンドの演奏を聴いていました。

 

そんなふうに零れ落ちていく思いを

音楽をやっている人は拾って歌にのせたりして

誰かのこころに寄り添うんだろうなあ…と思いつつ、

わたしは心理士ですので、

一緒にみなさんの思いを眺めたり

ホルモンや状況からくる波との付き合い方の工夫を練習したり

みなさんのこころが落ち着いたりホッとできるような時間を

ご一緒できたらと思います。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.11.14

からだの機能が発揮できる生活を。

 

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当院では、妊娠希望で初めて受診されたときに

妊活に必要な検査から不妊治療の流れ、

そして生活習慣についてまで説明しています。

 

生活習慣、特に栄養の大切さについては、

内診室や採血後の休憩室においてある

月に1度発行のこころとからだのトータルケア通信の中でも

時折発信しておりまして、

とにもかくにもタンパク質が足りていないと始まらないので

タンパク質の話ばっかりしています。笑

 

中には「タンパク質を摂らないと!って思い過ぎて

逆にストレスになります~!」

という方もおられるかもしれません…。

もしそう思ったら思ったときに、

「実は、栄養の情報がストレスになっていて…」

と、教えていただきたいなあ、と思っているのです。

そのストレスの感じ方をおうかがいしたり

ストレスとの付き合い方についてお話できたらいいな…と思っています。

決して、ストレスに感じるご自分をとがめたりしないで

ご自分にはやさしくしてくださいね。

 

トータルケア通信を読んで

タンパク質を摂り始めたり

食事の内容を改めたりされた方から、

「生活改善したら、妊娠しました!」

「1人目のとき、夫婦で食生活改善に取り組んで数ヶ月で授かりました。」

などと、報告もいただいています。

 

その授かられた命は

食事の内容を改善した効果によるものなのかどうか

本当のところはわかりません。

たまたま、授かられるタイミングだっただけなのかもしれません。

ただ、そういったことがあったと

耳に届いてきているのも事実なんですよ。

 

そして、この「栄養についても大事ですよ~!」というお話は

「妊活をしているならやらないとダメよ!」というものではないのです。

どんな人にも、健康に暮らしていただくために、必要なことなのです。

 

何かちょっと変えていきたいなというときや

効果がありそうなことは取り組みたい方、

取り入れるかどうかは置いておいて情報は知りたいという方、

初診の時には栄養の大切さを入口部分しかお伝えしていませんが、

改めてより詳しくお伝えしていますで

ぜひ「栄養のお話」もご予約ください。

ストレスになって取り組めない場合や

以前聞いたけどモチベーション維持のためにもう一度話したい方も、

ぜひお待ちしております。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.10.23

わたしたちのクリニックの看護師さん。

 

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草津レディースクリニックは、開院して15年が経ちましたが、

2009年の開院時からずっと勤めておられた看護師さんが

先日退職されました。

みなさんも「あれ?あの看護師さん、見ないな…」

と、思われることがあるかもしれません…。

 

わたしたちのクリニックの看護師さんは、

みなさんものすごく親しみやすいですし、

陽の雰囲気に包まれていると見ていて思います。

 

カウンセリングルームの近くには

採卵、移植をするお部屋や

採卵、移植後におやすみいただくお部屋があって、

看護師さんがみなさんとお話されている声が聞こえてくることもあるのですが、

採卵前にみなさんと看護師さんの笑い声が聞こえてくることもあって、

採卵って緊張するものだと思いますので

「採卵の前に、そんなに笑い合えるってすごいなあ!」

と、初めて聞いたときは、看護師さんの力に感嘆しました。

 

不妊治療という性質上、

みなさんには一定期間通っていただくことになりますし

一年、二年以上通われる方もたくさんおられます。

看護師さんとは来る度にお会いされるでしょうし、

いろいろな説明や薬のお渡しなどでお話される機会も多いでしょう。

そういったときに看護師さんのお人柄にホッとされたり、

「この人と話してよかった」と思われることもあると思います。

 

逆もしかりで、看護師さんもみなさんとお話して、

「わあ、こんなふうな魅力をお持ちの方なんだなあ」

「こういう信念をもって、お仕事されているのだなあ」

「この方の価値観、とてもかっこいいなあ」

というような刺激をいただいていると思うんです。

 

普段の暮らしに通院を入れるのは大変で

「できるだけ時間をかけず、さっさと診てもらって帰りたい!」

というのは本音だと思います。

そういった中で、

「今日はあの人と話せて、ちょっと勇気出たなあ」

「あの人の前向きな考え方に救われたなあ」

といった関わりがあると、

不妊治療そのものにプラスして

来た意味があったように思っていただけるかもしれません。

 

不妊治療はできたら体験しない人生の方がよかったと思う方が多いでしょうし、

通院生活に暗い印象をもたれる方も少なくありませんが、

そういった流れで出会ったご縁も大切なご縁だと思うんです。

不妊治療はしんどくても、

その中で起きたよかったこともあったらいいなあ…と思っています。

 

当院に来られている間、ここでのご縁をどうか楽しんでいただけますように…。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士   間塚

 

 

 

 

 

 


2024.09.26

性交渉はしないとダメ??

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“わたしはわたし”  で  “あなたはあなた” で、

“わたし”  は、あなたのものではないですし

“あなた”  は、わたしのものではないですよね。

 

“わたし” と  “わたし以外” のあいだには

「ここからこっちは “わたし”」

「ここからあっちは “あなた”」という境界線があります。

からだ、こころ、そして人権を守るための境界線です。

 

“わたし” と “パートナー”

“わたし” と “親”

“わたし” と “親友”

“わたし” と “上司”

どの関係にも、必ず境界線があります。

 

わたしたちは、誰かによって

からだやこころや人権を脅かされることはなく、

自分のからだのやこころや人権を守る権利があります。

嫌なことや不快なことを「No」と言える権利があります。

一方で、相手の境界線を踏み越えることは

相手への脅威となります。

 

しかし、親密な関係においては特に、

この境界線はとてもあいまいなものになることがあります。

その中では、自分にとっては嫌なことや不快なことも、

Noと言わずに我慢した方が

相手を怒らせないからとか、

空気が悪くならないからとか、

相手が言っていることが普通なのかもしれないとか、

そういった理由で嫌なことを受け容れてしまうことがあるかもしれません。

 

妊活を始められた場合、

排卵前に性交渉をするというステップを

試みられる方々も多いと思いますが、

中には、性交渉をもてないカップルもおられます。

 

もともと何らかの事情で難しい場合もあれば

(EDや膣内射精障害、また性交痛があるなど)

妊娠のために性交渉をするということが

苦痛に感じられる場合もあります。

 

どちらか片方が苦痛を感じる場合

お互いに妊活がつらくなりますよね。

 

相手が苦痛を感じる場合に

「性交渉しないのは、子どもは本気では欲しくないってこと?」

「受け容れられないのなら ボク/わたし を好きでないのかも…」

「性交渉してもらえないことが悲しい、傷ついている」

「子どもがほしいんなら、ちょっとくらい我慢してほしい」

というような思いや考えがあったりするかもしれません。

相手が苦痛を感じることで

ご自分も苦しいお気持ちになられると思います。

 

とはいえ、性交渉は、

相手が苦痛を感じているのに

無理にしてはいけませんし、

我慢してするものでもありません。

これは、境界線を超えている/脅かされていることになりますよね。

 

このように妊活のための性交渉がむずかしい場合は、

二人の子どもをもつということが

共通の目的であるならば、

性交渉をもたずに妊娠できますので、

そういったステップを踏んでみるかどうか

話し合われることをおすすめいたします。

 

方法としては、性交渉を伴わないタイミング療法(シリンジ法)、

子宮内に精子を注入して受精を試みる人工授精、

卵子を採って精子と受精させて、受精した卵を子宮内に戻す体外受精があります。

 

性交渉ができないという理由以外にも

人工授精や体外受精を選択される方はおられるので、

背景はさまざまですけれども、

2022年に実施された体外受精で生まれたお子さんは7万7206人なので

10~11人に1人は体外受精によって育まれた命ということになります。

シリンジ法や人工授精での出産も合わせれば

性交渉をもたずに生まれた命はもっとたくさん育まれています。

 

性交渉による妊娠にこだわられるのならば

そのこだわりがどこから来ているのか、

ご自分の人生でこのことが叶わないとどのような影響があるのか、

今のパートナーとの間で可能なことなのかどうか、

今一度ご自分の価値観や信念について考えてみられるのもいいかもしれません。

それによって、今後の選択肢がみえてくるかもしれません。

 

妊娠はお二人で取り組んでいただくことです。

相手をご自分の要望通りに変えていくことはできませんので

意見や価値観が合わずにむずかしさを感じられるときがあるかもしれませんが、

お互いの安全を守って尊重し合いながら話し合いを重ねたり、

またお互いに他の相談相手をもって冷静にご自分の考えや気持ちを見つめてみたりしながら、

お互いへの理解を深めつつ、進めていかれることを願っています。

 

妊娠への方法については診療でご相談いただけますし、

夫婦関係や価値観、考え方、あなた自身の境界線のことなどについては

カウンセリングでご相談いただけます。

ぜひ、状況をお聞かせくださいね。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 

 


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