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2024.06.06

見えないものを見ようとすること。

 

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細菌は光学顕微鏡下で確認できますが、

ウイルスは細菌よりも微少すぎるので

光学顕微鏡よりもずっと高い倍率での観察が可能な

電子顕微鏡下でないと見えないそうです。

 

ですので、電子顕微鏡がなかった時代は

ウイルスの存在に気づいていないので、

後になってウイルスが原因の病気とわかったものも

細菌に原因を求めたり

原因が不明だったりしていました。

 

見えないものがあるという前提に立って

物事を見通していくことは

なかなか難しいことなのかもしれませんね。

 

妊娠についても、例えば、

「多嚢胞性卵巣と言われた」

「精子が少なめと言われた」

「生理が不順だから」

といった目に見えている部分があるからといって、

“妊娠しにくい原因は自分にあって、相手にはない”

とは、言えないものです。

 

通院を始められると、検査をしていきます。

中には、「この検査結果だったら、

夫婦生活での妊娠は、難しい可能性が高いかも…」

と、思わせる結果もあります。

けれど、それが原因なのかというと、

それだけが原因とは言い切れないこともあるのです。

 

また、検査上は特に問題なくても

夫婦生活での妊娠に至らないこともありますし、

このケースは思っておられるよりも多いと想像します。

 

卵胞から卵子が排卵して

射精された精子が卵管内に入って、

卵子と精子が出会ってから

着床に至るまで、

その工程は見えていないので、

その周期はどういったことで妊娠に結びつかなかったのか

誰にもわからないのです。

 

何度もトライしても妊娠に至られなければ

体外受精にすすまれる方が多いですが、

体外受精をしたらすぐに妊娠するかというと

妊娠されるカップルもそうでないカップルもおられます。

 

原因が不明の中でも

一番大きく妊娠に影響するのは

受精卵の質(染色体に異常があるかどうか)と考えられています。

 

体外受精をすると

胚(受精卵)のグレードの説明があったり

胚を写真で見せてもらえると思いますが、

グレードの判断は“見た目”の判断で、

染色体が正常か異常かどうかは

顕微鏡を覗いてもわからない “見えないもの” です。

 

染色体に異常があるかどうかは

自費診療にはなりますが

着床前スクリーニング検査で調べることができます。

保険診療で体外受精をされている場合は

今のところ、ほとんどの施設で

着床前スクリーニング検査はできません。

(補足ですが、着床前スクリーニング検査で問題がなかった胚を移植したら

 100%妊娠、出産に至る、というわけではありません…。)

 

わたしたちは、どうしても “見えていること” に注目しがちになりますが、

“見えていないもの” の可能性も考慮したいところです。

ですので、「何が原因なんだろう…」

「やっぱり、わたしのせいで妊娠しないんじゃないかな…」

といった考えや思いは一旦棚に上げて、

今のお二人にできること、しようと思うことに

目を向けて進めていかれるのは、いかがでしょうか…?

 

頭では分かっているけども

棚に上げておくのは難しいなあ…。

というときは、カウンセリングにいらしてください。

一緒に棚に上げるチャレンジをしたり、

あなたにはどういった工夫がよさそうか、検討してみましょう。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.05.31

「2024年診療報酬改定に伴う加算に係る掲示について」

当院では、20246月の診療報酬改定に基づき、院内掲示をホームページ上に掲載を行っております。

 

【医療DX推進体制整備加算】【医療情報取得加算】

 当院は、オンライン資格確認を行う体制を有しており、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるように取り組んでおります。オンライン資格確認によって得た情報(受診歴、薬剤情報、特定健診情報その他必要な診療情報)を医師が診察室等で確認できる体制を整備し、診察に活用します。

 

【一般名処方加算】

 当院では、後発医薬品のある医薬品について特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方を行う場合があります。特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、一般処方名によって患者様に必要な医薬品が提供しやすくなります。

 

【明細書発行体制加算】

 当院では、医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、領収書の発行の際に、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行しております。明細書には使用した薬剤の名称や行われた検査の名称が記載されます。明細書の発行を希望されない方は、会計窓口にてその旨をお申し出ください。

 

 


2024.05.28

こころをほどいて。

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今度、臨床心理士の先輩が

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)プログラムを開催されるので

参加の申し込みをしたところ、

返信の文に

“どうぞ、こころを解いてご参加ください”

と、書いてありました。

 

この “こころを解いて” というフレーズを見て

自分のこころを解いていく感じを想像したのですが、

もし、このとき、わたしのこころが解けている状態だったら

こういった想像にはならなかったと思うんです。

そのときのわたしは、

幾分、こころがキュッと閉じているというか

こころの糸に絡まっている部分があるというか、

そういう状態なんだなあ…

と、おかげで気づくことができました。

 

このMBSRは、瞑想やヨーガを通じて、

“過去や未来のことに意識を奪われるのではなく

 「今、ここ」に注意を向ける”

“反射的に生じる思考や感情、感覚を

 価値判断することなく受け容れる”

“「やっかいごとだらけの人生」を

 まるごと抱きしめてしまう”

という “わたし” になっていくプログラムです。

 

ただ、受け身になって参加しているだけでは、

この効果は得られないようです。

無理のないちょうどよい範囲で自己開示が必要であったり

自分の体験を正直に話す必要があったり

積極的にセルフケアに努めたり、と、

参加者側も “こころを解いて”  “積極的に”

参加することが求められています。

 

このプログラムは8週間のコースになっていて

週に1回のプログラム参加に加え、日々のホームワークもあります。

「どうしようかなあ。

   興味あるけど、やり遂げられるかなあ…。

   お金もかかるしなあ…。」

なんて思案するときもあって、

そしたら、引き寄せたかのように偶然バッタリと

MBSRを受けたことのある

また別の臨床心理士の先輩に出会いました。

 

ナイスタイミング!とはこのことですね。

彼女から話を聞くと

「やっぱり自分のいろんな感情に向き合うから

   大変なところもあるんだけど、

   得るものもものすごく大きいよ」

と、背中を押してくれました。

 

私にとって、ものすごくチャレンジングな8週間になると思います。

けれど、こころを解いて参加して体験を重ねていく中で、

どんなわたしになっていけるのか

楽しみに感じてもいます。

 

そんなこんなで

“こころを解く”ということについて

しばらく思い巡らせていたのですが、

このプログラムに限らず

あらゆる場面で、

こころが解けている状態でいるのと

解けていない状態でいるのとでは、

その体験が全く違うものになりそうですよね。

 

みなさんは、

ご自分のこころ、解けていますか?

 

 

公認心理師・臨床心理士   間塚

 

 

 

 

 


2024.05.13

「ザ・草津タワー修繕工事期間中の駐車場の利用について」

2024年5月~2025年2月下旬の期間で

ザ・草津タワー大規模修繕工事が行われるため、

下記の期間中はKFpark駐車場の利用が一部制限されます。

お車でお越しの際は、草津駅前地下駐車場をご利用ください。

●利用制限期間●

2024年5月中旬~2025年1月下旬

※工事期間の進捗状況により制限期間が変更となる可能性があります。

 


2024.05.10

人間関係もご相談ください。

 

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ゴールデンウィークが

予想通りあっという間に過ぎ去っていきましたが、

お天気もよく気持ちいい日が多かったですね。

 

お休みの間に、わたしは農家をしている友人を訪ねました。

 

スカッとした青空の下で

広い畑を見渡しながら

土や草のにおいに包まれていると、

のどかな自然に囲まれてとても気持ちよくて

わたしのからだにとって

ものすごく正しい時間なように感じました。

 

友人は、農家になるために

数年前にこの土地に移住しました。

畑があるその場所は山に囲まれているようなところなので、

鹿とか動物が出たりするんですよ。

友人は、畑のまわりに柵立てたり

夜中も見回りして作物を育てています。

 

そういった苦労を何度も聞いていたこともあって、

農業の大変さは伝わってきていました。

 

その日も、友人が

「引っ越してからいろいろストレスがあって…」

と、言うので、

「やっぱり動物来るし、自然相手やし、大変よね」

と、言うと…

「いや、動物とかは別によくて」

「え?動物はいいの?じゃあ…人間関係?」

「そうそう。人間関係と資金繰り」

と、友人が言うんです。

 

聞いていた動物や自然との共存は

ものすごく大変そうに思えたのですが、

友人が負担に感じているのは

人間関係と経済面の方だったんですね。

 

友人は、決して

人付き合いが苦手なタイプではないのですけどね。

人間関係の難しさって

誰にでもどこででも

大きくつきまとうものだなあ…

と、痛感しました。

 

その日は、友人が野菜を持たせてくれたので

採れたて野菜がたくさん食卓に並びました。

「一生懸命育ててくれたんだなあ」

と、感謝しながらおいしくいただいて

からだが喜んでいる感じがしました。

友人が野菜にかけたエネルギーが

私のパワーになるなんて、

とてもうれしい循環です。

 

気に障る人間関係もあれば

こんなふうに力をくれる人間関係もありますよね。

力をくれる人間関係には、本当に、「ありがとう」です。

 

カウンセリングでは

妊活に限らず、

誰かとの関係のことで気になっていることなんかを

取り上げることもできます。

整理してみたかったり

こころを落ち着かせたいような関係が思い浮かぶようでしたら、

一度一緒にみていきましょう。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.04.30

判断されずに聴いてもらうこと。

 

“こころのこと”って

「あまり話したくないな」

というときもありませんか?

 

私は、困ったり気になったりしていることはあるけど、

「今はこのことを聞かれたくないな」

「このことを人に話すのは躊躇するな」

というときがあります。

 

私が話したくないなと思うときは、

話すことで思い出して

またその時の感覚がよみがえる感じがしたり、

こんなことになって恥ずかしいと思っている自分がいたり、

そういう感じがブロックをかけているように思います。

 

それと、やっぱり、

話した相手がどんなふうな反応をするかが

気になって話せないこともあります。

話して傷つくこともありますからね。

 

そんなとき、

「自分のことと向き合うのは

 とてもパワーが要ることだなあ…」

と、実感します。

 

ところで、臨床心理士の研修に出向くと実践研修があって、

参加者同士でカウンセリングセッションをすることがあります。

そのときは、カウンセラー役とクライエントさん(相談者さん)役を

どちらも交替しながらセッションをしていきます。

 

クライエントさん役が回ってきたときは、

今自分が気になっていることで

この場で話してみようと思うことについて

お話するのですけども、

私が好んでいく研修の場では

そのことを言ってみただけで

ちょっとスッとした!という体験を

何度かしたことがあります。

 

それはきっと、

カウンセラー役は

「まあ、それはつらかったでしょう」とか

「そんな心配ばかりしていたら前に進みませんよ」とか

「次はうまくいくように、こういう努力をしましょう」といった

“ 相手を評価したり判断するようなこと ”は言わないからなんですよね。

 

相手に評価や判断をされることなく

安心してお話できると、

それだけで、気になっていたことと

自分との間にゆとりが生まれて、

また感じ方が変わってくるように思います。

クライエントさん役ができてラッキーです♪

 

人生にはどうしても

思った通りにならなかったり

思いも寄らぬアクシデントに見舞われるときがあって、

「『思った通りになるようになんとかしてほしい!』

 『あんなことが起こらなかった人生に戻してほしい!』

 もしそうなったら

 いつも通りの自分でいられるのに…!」

と思うことも、何度も訪れると思います。

 

こういった願いに

「叶いますよ」

という術があったらすがりたいものですが、

笑ゥせぇるすまんを筆頭に、あやしい商売だと思います、それ。笑

 

起こったことは変えられないけれど

そのことを思い浮かべたときの自分の体験は変わっていきます。

カウンセラーはそういった変化へのアプローチをしています。

 

もし気が向くようでしたら

いいとか悪いとかの判断はされないところで

ただただ自分の想いを言ってみて、

どんな変化があるのかな?

今の自分はどう感じるのかな?

なんてことを体験してみる時間を

持ってみられませんか?

 

そういう時間のパートナーとして

カウンセリングルームでお待ちしております。

 

 

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なんだか夏が近い感じがする4月の終わりです。

素敵なゴールデンウィークをお過ごしくださいね。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.04.16

餅は餅屋、ですね。

 

私は、春と秋に目がショボショボしたり

鼻水が止まらなくなったりするので、

毎年「今年こそ花粉症の薬をもらいにいこうか、どうしようかな…」

という攻防戦をこころの中で2週間繰り広げ

結果的に受診せずにそのシーズンを乗り越えているんですけども…。笑

 

別の症状で受診した内科で

アレルギー検査ができたので

ついでに受けてみたんです。

そしたら、なんと…

植物のアレルギーは皆無だったんです!

 

内科の先生が

「僕はバッチリ花粉症なので、うらやましいですね!」と

にこにこしながら結果を返してくれたのですが、

私は「え??でも、毎年花粉症の症状出るんですけど…?」

と、解せない表情を浮かべていると

「この検査は精度が高いから、結果に間違いはないと思います。

 ただ、黄砂やPM2.5に関しては、調べていませんので、

 そういった影響かもしれません。」

と言われました…。

 

なんと!

あんなに花粉症っぽい症状が

花粉症ではなく、他のものの影響だったなんて…!

びっくりしました。笑

 

なにかちょっと気になる症状があると

ついついネットで検索してしまって

「わたし、多分これのせいなんじゃないかな…」

「わたし、ここが悪いんじゃないかな…」

と、わりと確信めいて思ったりしますが、

やっぱり検査してみないとわからないものだなあ…。

と、実感しました。

 

「思い込みだよ。事実は違うよ。」

と知ると、一瞬ものすごくびっくりするんですけど、

本当のことを知っているということは、大事なように思います。

 

そして、自分のことを自分で理解するというのは

とても難しいものだなあ…とも思いました。

やっぱり、餅は餅屋。

何か気になることがあったら

そこの専門家を頼って、

自分ではわからないわたしのことを

教えてもらうと安心ですね。

 

妊活について知りたいことや気になることは

当院がお力になれることがあるかと思います。

思っていることや聞きたいことを、

ぜひ、言葉にして伝えてくださると幸いです。

 

 

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今は葉山椒の季節ですね。

葉山椒はとてもいい香りで、大好きです。

葉山椒の香りはリラックス効果がありますよね。

季節がもたらす癒しを、たっぷり吸い込みました。笑

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.04.08

不妊治療専門だからこそ。

 

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当院は不妊治療専門のクリニックです。

 

“不妊治療専門” と聞くと、

「妊娠率が高そう~!」

「妊娠に向けてあらゆることをやってもらえそう!」

と前向きに受け取る方もおられますが、

「排卵日知りたいだけだし…」

「本格的に治療するとは、今は考えてないし…」

「まだ、わたしは不妊じゃないし…」

というふうに思っておられる方々は、

もしかすると躊躇されるかもしれませんね。

 

“不妊治療専門”という言葉から受ける印象から

少し敷居が高く感じられるのかもしれませんが、

“妊活中の方、妊活を始める方にお越しいただいてますよー!”

というニュアンスです。

ですので、あまり身構えせずに

来てくださることを願っています。

今のあなたに必要そうなことから

お手伝いさせていただけるかと思います。

 

さて、“不妊治療専門”のクリニックでは

妊活に特化して検査や治療をすすめていくのが特徴ですが、

クリニックの環境として

“待合室にお腹が大きい妊婦さんがいない”

というのも特徴だと思います。

 

もちろん、妊婦さんには全く以って非はありませんし、

みなさんもそう思っておられます。

ところが正直なところ、

「あ、妊婦さんだなあ」とわかる姿をお見掛けすると

とてもつらく感じられてしまうときもあるものです。

 

通っておられる方からも

「妊婦さんがいないから気持ちが楽」

「待合室に座っている人みんな

 同じ目的で通院しているんだと思うと、心強い」

というお声をよくお聞きしています。

 

ですので、この “妊婦さん見るのつらい問題” は、

妊活中の多くの方に共通しているこころの反応なのだと思っています。

 

こんなふうに、“不妊治療専門”という環境だからこそ

みなさんのこころを守れる部分があるものです。

 

妊活中、専門のサポートを得ることで、

また、同じ願いをもって通院している方がいると

実感していただけることで、

お二人だけで頑張っているときよりも

心強さを感じていただけるのではないでしょうか。

 

妊活中のみなさんや妊活を始められるみなさん。

最初はドキドキするかもしれませんが、

言葉のイメージにとらわれずに

来てくださるのをお待ちしております。

 

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.03.23

“ほっ“としている感じを味わいませんか?

 

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当院では、妊娠して卒業されるみなさんに

卒業アンケートを書いていただいてます。

 

アンケートを読ませていただくと、

通院中の振り返りと

先生やスタッフへのお気持ち(ありがとうございます)とともに、

通院中のみなさんへの

「ストレス溜めないでくださいね」

「自分のペースで頑張ってくださいね」

「こころも大切にしてくださいね」

といったメッセージも

たくさん拝見できます。

 

このようなメッセージを目にすると

きっとこの方が通院中に

願い通りにならなかったり

周りの人と比べたりして焦ったり、

ストレスを感じたり

なんだかこころが疲れていると感じたりしたことがあって、

そんな状態になっている自分と

どんなふうにつきあっていこうか

いろいろ工夫をされたんだろうなあ

と、想像しています。

 

こういった工夫について

「みなさんどうされてるんですか?」

と、カウンセリングでお伺いすることはとても多いです。

 

カウンセリングの中では

その方に合った工夫を

一緒に考えていきますが、

多くの方に向けて

わたしからひとつ、提案させていただくとすると、

自分が“ほっ”とすること、

体感として“ほっ”としてると感じられることをする、

ということを推したいです。

 

例えば、わたしは、今だったら

落ち着いてあたたかいお茶を飲んだり、

背中に手を当ててもらったり、

湯船につかったり、

縁側で日向ぼっこしたり、

お味噌汁を飲んだり、

干したてのお布団に包まれたりするのを想像すると

ほっとしている自分がいそうなように思います。

(あたたまるものが多いですね)

 

何をして“ほっ”とするかは、

そのときの自分の状態によっても変わると思うので、

そのときそのときの自分が

“ほっ”とすることをするといいと思います。

 

ストレスや焦りがあると

交感神経が働いて

わたしたちのからだは

緊張状態になっています。

 

“ほっ”とすると

緊張がゆるむんです。

 

“ほっ”としている感覚が

からだから脳へ届くと、

働きすぎの交感神経の働きがおさえられて

副交感神経が働いてくれます。

すると、からだは緊張を解かれて、

安心、安全なモードになります。

 

大事なことは、

“ほっ”としそうなことをしなきゃ!と思って、

“ほっ”としそうなことを

たくさんするのではなくて、

あくまでも

「ああ、わたし、“ほっ”としているなあ」と感じること。

“ほっ”としている感じをじっくり味わうことです。

 

からだがほぐれていく感じや

こころがあたたまる感じを

じっくり味わってくださいね。

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2024.03.15

相手に「わかってほしい」と思わないこと。

 

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信田さよ子先生は

主に依存症やDV、アダルトチルドレンなどの

家族関係についての心理カウンセリングがご専門の

臨床心理士なのですが、

先生の本にこういったくだりがありました。

 

“別々の人間が「理解し合う」「わかり合う」なんて、

  所詮無理な話だ。

 「私」には理解できない「あなた」がいることを

  認めないところから、

  いろいろな問題が起こっていることに、

  なぜ気づかないのだろう。”

 

“「話せば、理解し合える」

 「私たちは理解し合っている」

  などとよく言うが、

  よくよく考えてみれば、

  どちらかが一方的に

 「理解させられている」場合が多い。”

 

“理解し合うために話し合う、

 と言いつつも、

 自分の論理を相手に理解させようと

 強要している場合が多い”

 

 *信田さよこ著 「タフラブ 絆を手放す生き方」株式会社dZERO より抜粋

 

みなさんは、この内容について、

どのように感じられたでしょうか?

 

信田先生のこのくだりは、

一流大学を出たあと就職活動に失敗して

バイトをしながら部屋にこもってパソコンをさわっている息子さんに対して、

「話せばわかり合える」という信念のもとにとられた

父親の言動について述べておられたことですが、

他にもいろいろな関係性にあてはまります。

親子関係はもちろんカップルでの関係や職場での関係においても

よく起きていることではないでしょうか。

 

「話し合いをしよう!」とする時に

「伝えたことをそのまま認めてほしい」

「伝えた通りにしてほしい」

という欲が実はあって、

相手に願った受け止め方をされなかったとき、

がっかりしたり

感情的になってしまったり

言い合いになってしまったりすることって

少なくないんじゃないかな、

と、想像しています。

 

話し合うときには

わかってもらおうと思わずに、

そして、感情的にならずに、

ただ、感じていること言いたいことを

伝えることが大事なんだそうです。

 

そこには自分と相手の間に

はっきりと境界線が見えると思います。

 

ところが、

子どもが親の帰属物であるかのように育てられたり

妻が夫の言いなりになっていたり

相手にはなんでもかんでも話してほしいと思ったり、

そういったお互いの境界線を守れない関係は

今もまだ繰り返されています。

 

境界線は、

自分が尊重されるためにも

そして相手を尊重するためにも

間に引かれていなければならない

大切な大切な線です。

 

なんだか息苦しく感じられたり

フラストレーションが溜まるような関係があったら、

ちょっと想像してみてください。

 

「わたしたちのこの関係性で

 境界線はどんなふうに

 ひかれているのだろう?」と―。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


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