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2023.11.17

お話会、開催しました。

 

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先月、当院で体外受精をして妊娠された方をゲストスピーカーにお迎えして、

現在通院されている方とのお話会を開催しました。

 

最初に、言える範囲で

みなさんそれぞれの妊活経過をシェアしていただいて、

それから、ゲストスピーカーの方に、参加者さんのご質問にお答えいただきました。

少人数だったこともあって

みんなで談話しているような感じで

あっという間にお時間が過ぎていきました。

 

プライバシーが守られている環境で

同じクリニックへ通院経験がある方たち同士ということで

お話会には、ずっと “安心感” が漂っていました。

 

話されている内容は

不安だったり

落ち込んだことだったり

なかなかうまくいかなかったときのことだったりするのですが、

会の雰囲気がとてもおだやかであたたかく、

そういった気持ちや体験を

包み込んでくれるようでした。

 

ゲストスピーカーの方が

お役に立てるのなら…という想いをもって

ありのままのご自分で参加してくださったこと、

そしてその雰囲気が伝わって

参加者さんも安心して話せて、

その様子をみてゲストの方も安心して…

というように、みなさんの想いが伝わり合う素敵な会でした。

 

参加者さんはもちろんなのですが

ゲストスピーカーさんも、

ご自分の治療経験を誰かに安心して話せたことで

スッキリされたそうです。

 

「今、こういうことがあって、気がかりなんですよ」

と、今気になっていることに向き合うことも大事ですし、

「あのとき、こういうことを体験していたんです。

 こんなふうな気持ちだったんですよね。」

と、時間が経ってから取り出してみることも大事なんですね。

 

話しても話さなくても

出来事や事実というものは変わらないけれど、

「自分のことを話そう」という思いで話していると、

話している中で「ああ、そうなんだ」って

気づいていなかった自分の気持ちが出てくることがあります。

 

自分の中にある「ああ、そうなんだ」に気づくと

私はものすごくスッキリしたり気分が高揚したりするんです。

そういうときは、何かとらわれていたようなものから抜け出して

前に進んだ感じがするものです。

 

今、特別悩んでいたりしんどくなってはいなくても、

自分自身が体験したことをお話する機会があるというのは

とても大切で意味のあることだと思っています。

話をすること(と同時に、話を聴いてくれる相手がいること)の大切さを

改めて実感させていただいたお話会になりました。

 

また、こんなふうに、

数名の方が集まってお話する会も

できたらいいなあ…と思っております。

 

「今回行けなかったけど、気になってたよー!」

「私も参加してみたいよー!」

と、お声をいただいたら、開催しようと思います。

あわせて、もしゲストスピーカーをしたいという方がおられたら、

その旨、クリニックにご連絡いただけますとありがたいです。

みなさんのお声を、お待ちしております。

 

ご参加くださったみなさん

本当にありがとうございました。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2023.11.07

「わかってもらえている」と感じるには…?

 

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わたしは、プライベートでも

カウンセリングのときと同じように

相手の話を聴いているかというと、

まあそんなことはないんですよ。笑

カウンセリングのときとは話を聴く姿勢が違いますし、

自分の話を聴いてほしいことももちろんあります!

 

しかしながら、

わたしが話をしているときに

相手がわたしのどんな話も

「そうかそうか」と受け止めてくれるわけではないですし、

日常の会話の中では

お互いに自分の意見を言うので、

相手の意見が背中を押すこともあれば、

蛇足に思えるときもあったりします。笑

 

 

そして、わたしの方も、

相手にそう思わせていることでしょう。

話し合いの中では、

相手は必ずしも

自分が言ってほしいことを言ってくれるわけではないし、

そして、わたしの方も、

相手がしてほしい関わりをできるわけではありません。

 

 

未処理や未消化の体験って

誰もがあるものですが、

話さなくてもなんとなく落ち着いていったり、

話すことで満たされたり、

違うことに没頭することでそのことと距離をとったり、

時間が流れていく様に任せたり…

みなさん工夫して過ごしていると思います。

 

ただ、特に妊娠のこととなると

“ 相手とともに… ” という想いもあるので、

妊活にまつわるいろいろなことを話したいし、

相手に「わかってもらえている」と思えるような

関わりを望むこともありますよね。

 

とはいえ、お互いの身体や生理的な反応も違うし、

実際にお薬のんだり注射したり採血したり

先生と毎回やりとりしたり、

なんかお腹が痛い気がしたり

ちょっと出血があって不安になったりということが

二人ともに起こることではないので、

「わかってもらえている」と思えるのは

なかなかむずかしいかもしれません。

 

ただ、今日病院であったことや

誰かの妊娠のニュースでショックを受けたこと、

親や親族に言われたことなどを

興味深く、愛をもって聴いてもらえたら、

ものすごく助かるんだろうなあと思います。

 

ちゃんと話を聴いてほしいときは

その内容を日常会話に入れ込むのではなくて、

前もって話を聴いてほしいことを伝えてから

相手にも少し心構えをしてもらってお話すると、

いつもより落ち着いて話し合いができることがありますよ。

 

また、心理カウンセリングでは、

特に悩みってことではなくても、

ちょっと気になる出来事や体験や

なんとなくもやもや、ざわざわしていることについて

お話いただいています。

そういったことについて

見つめたり深めたり理解したい気がするときは

ぜひいらしてくださいね。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2023.10.26

こういうことがよぎったら…。

 

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「わたし、本当に妊娠したいのかなあ…。」

治療が長くなってきたとき

そんなことがよぎることもありますよね。

 

妊娠するまでに時間がかかると

その間にいろいろなことを考えるものです。

 

「わたしは、妊娠できない身体なのかな」

「どうして周りは簡単に授かるのに、私はできないんだろう…」

「どうして人生のここでお金をこんなに使わないといけないんだろう…」

「こんなにお金も労力も使っているんだから、結果が出ないと無駄になる!」

なんてことも浮かびます。

 

そして、そのように思っている自分に気づいて、

「あれ?なんか、わたし、

 周りの人たちと同じでいたい気持ちとか、

 頑張っていることが報われたい気持ちが強くなってる…。

 本当に、ここまでして、子どもが欲しいって気持ちで通院しているのかな…?」

という考えに至ったりします。

(「すぐに授かっていたら、こんなこと考えなくて済んだのに…」

  という思いも同時に浮かんでいると思います。)

 

いろんな気持ちが混ざって

本当はどうしたいと思っているのか、

自分の思いに自信がもてなくなるのですね。

 

もちろん、どの気持ちも本当のこともあるし、

何かの気持ちが何かの気持ちにすり替わっていることもあるかもしれません。

 

自分がどんなことを体験していて

今の自分はどういったところに立っているのか、

一度、ゆっくり見つめてみることで、

自分への理解が深まって

気づいていないことに気づいたりして、

スッキリしたり自信をもてるようになることもありますよ。

 

カウンセリングではそういった時間を過ごせますので、

今のご自分のことを

少しゆっくり見つめてみたいときは、

ぜひご利用くださいね。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2023.10.10

今週末の2つのお話会について。

 

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10月に入った途端、ようやく涼しくなってきましたね。

みなさん、体調などお変わりございませんか。

 

さて、前回のブログで、お話会のご案内をさせていただきました。

10月14日(土)14時~

当院で体外受精で妊娠された方と

オンラインでお話してみませんか?という会です。

この会は、周りに体外受精を経験された方がおられなくて

体外受精中の気持ちや、治療をどう感じていたかとか、

体験者の方に直接話を聞きたい!

というご要望があったので企画しました。

(11日が締め切りになっていますので

 迷われていたらお早めにお申し込みください。)

 

ところで、NPO法人Fine~過去・現在・未来の不妊体験者を支援する会~

というサポート団体があるのですが、

なんと、その翌日15日(日)に草津で、不妊で悩む方のイベントをされるそうです。

詳細については、リンク先をご覧くださいね。

 *リンク先→みんなで話そう!不妊で悩む方のイベント in 滋賀

このイベントでは、

不育症の方の体験談と

男性不妊の方の体験談を聞けたり、

当事者限定のおしゃべり会があったりします。

 

不妊治療といっても

その経過や現在の治療段階、

生活状況や家族関係、

これまでの生育史や人生に対しての望みなどから、

同じような体験や想いに感じられることもあれば

「これはわたし特有の感覚なんだなあ」

と思うこともあることと思います。

 

「どういったことが他の方と同じなんだろう」、

「他の方はどんなふうに心持ちで取り組まれてるんだろう」、

「パートナーさんと、どんなふうに役割分担されいるんだろう」、

そういったことをリアルに知っているだけで

幾分かホッとしたり勇気づけられたりすることもあるのではないでしょうか。

そして、あなたの存在もきっと、

ご一緒された他の方を勇気づけることと思います。

 

せっかくの機会ですので

参加するのに思い切りがいるかもしれませんが、

もしちょっとでも参加してみたいお気持ちがおありでしたら、

当院の方でも

Fineさんの方でも

他の方とご一緒してみられませんか。

 

同じような体験のお話を聴いたり

誰かと体験をシェアしていく中で

ご自分を労う感じが芽生えてくることがありますよ。

ご自分を大切にする時間になるといいですね。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2023.09.16

体外受精を経験した方とのお話会。

 

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今日は、お話会のご案内をいたします。

 

通院中の方から

実際に体外受精をした人に

どんな気持ちで挑まれていたかということや

実際どれだけ大変だったかということを

聞いてみたいという

ご意見をいただきました。

 

この方は、体外受精にすすもうとされている段階で、

この先のことを具体的に知りたかったようでした。

 

私はこのご意見を大切にしたいなと思いました。

体験した人からお話を聞くと

具体的にイメージできたり

すすめていきやすいように工夫を考えられたりしますし、

心強かったり安心できたりするところもあると思うんです。

 

ご意見をいただいて

ぜひそういった機会をつくりたいと思いました。

 

そこで、当院で体外受精をされて授かられた方に

「お話会をしたいので、お話してくださいませんか?」

と、お声かけしたところ、

快諾してくださる方がおられたので

今回、お話会を開催できることになりました。

 

ちなみに、この方は、

30代後半で体外受精をされ、妊娠されています。

 

体外受精のことを聞いてみたい方や

不妊治療の経験がある人が周りにいなくて

不妊治療中の生活について聞きたい方など、

この機会に、是非ご一緒しませんか?

 

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開催日時:10月14日(土)14時~

*40分~60分程度の予定です

Zoomでのオンライン開催になります。

参加費は無料です。

申し込みは、10月11日(水)までにお願いします。

もしたくさんの方が申し込まれるようでしたら

早めに申し込みを締め切る可能性もあります。

 

ご希望の方は、院内に申込用紙がありますので、

(お手洗いや内診室にあります)

ご記入の上、受付にお渡しくださいね。

 

どんな会になるのか

私も楽しみにしているのですが、

みなさんそれぞれに

どこかホッとするような

ちょっと背中を押してもらえるような

そんな機会になったらいいなと思っています。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2023.09.08

体外受精で生まれてきたいのち。

 

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日本で2021年に行われた体外受精で生まれたお子さんは

過去最多の6万9797人になりました。

11人に1人の割合で、体外受精でお子さんが誕生していることになります。

2020年は13.9人に1人の割合でしたので、

体外受精で授かったお子さんの割合は増えてきています。

保険適用での体外受精が始まったのが2022年からなので

この割合はもっと増えることが予想されます。

 

当クリニックに通院されて2021年に体外受精で授かった方の割合は、

全体の11分の1ではなくて、なんと64%です。

その他、タイミングで16%、人工授精で20%の方が授かっておられます。

 

クリニックのスタッフとしては

体外受精であってもタイミングであっても

どちらも妊娠のための通過点のひとつという感じで、

体外受精だからといって特別感があるかというと

ごくごく普通の選択肢の一つという感覚があります。

 

スタッフはこんなふうにたくさんの方が

体外受精をされていること実感していますが、

みなさんはいかがでしょうか。

 

体外受精もタイミングも

産まれてくることは奇跡なんだし

どっちでも変わらないよ、

と思う方もおられるでしょう。

 

知り合いに体外受精をした人がいたりすると

体外受精を身近に感じられるかもしれませんね。

身近に体外受精をされた方がおられず

ご自分が体外受精をすることになった場合、

「私は少数派なのかな」と思うこともあるかもしれません。

 

少数派がどうってことではないと私は思っていますが、

時折、少数派ということに引っかかる方もおられます…。

 

そんなときに、

やはり同じように治療をしている人たちと

お話する機会があると、

こころが幾分か安心するのではないかなと思います。

 

また、通院されている方から、

「ここで体外受精をした方にお話をききたい」

という声もいただいていまして、

10月14日(土)の午後に

当院で体外受精をして授かった方とのお話会を

オンライン(Zoom)で開催する予定をしています。

 

詳しくは、次のブログでご案内させていただきます。

ご興味がおありのみなさん、是非ご一緒いたしましょう。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 


2023.09.01

開院から15年目を迎えました。

 

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当院は2009年9月に開院しました。

 

わたしは、開院当初から当院に勤めておりますが、

開院時は、精液検査に抵抗感を示す方が多かったです。

精液検査の説明をするときに

「この方はどんな反応されるんだろう」

と、毎回緊張していた記憶があります。

 

初診日にお二人で来られることも少なかったので

女性に精液検査の説明をしていましたが、

突然お顔が暗くなったり、

「まだ、パートナーには病院行ってるって言いたくないんです」

と仰ったり、

「この検査って男性にプレッシャーじゃないですか」

と仰ったり…。

時折「そうそう!調べてほしいんですよ、夫にも」

と仰る方もおられましたが、

渋い顔をされる方が多かったような印象があります。

 

不妊治療はお二人の治療なのですが

以前はまだ

“女性が治療の主体で、男性には協力してもらうだけ”

というような感覚が強かったのではないでしょうか。

 

ちなみに、今は、

みなさんあたりまえに精液検査を受けておられます。

 

また、昨年度からは

体外受精・顕微授精も

保険診療でカバーできることになりました。

(対象となる方に条件・制限があります)

 

そんなふうに不妊治療への認識が変わってきました。

以前に比べたら

不妊治療の病院に行くというハードルは

下がっているんだろうとは思います。

 

ただ、実際に通院するとなると、

時間もかかるしお金もかかりますよね。

クリニックにいる時間だけでなくて

通院にかかる時間も必要です。

通院には、電車代、バス代、ガソリン代が要ります。

特に週に何度か受診するようなスケジュールのときは

「大変だなあ」と思うかもしれません。

 

そして、保険診療といえども

診療代はかかります。

「通院せずに授かった人は

 こんなにお金使ってないのに…」

という気持ちになる日だってあるでしょう。

 

それに、お金や時間のこと以外にも

受診日によっては思ったような結果ではなく

落ち込むこともあるかもしれません。

 

けれど、その先に願った未来があると信じて

みなさん頑張っておられます。

 

治療のことで気になることがあったり

もやもやするとき、

精神的に負担を感じるときは、

スタッフ誰でもかまいませんので

伝えて帰ってくださいね。

落ち着いてお帰りいただけるように

丁寧にお話させていただいています。

 

現在通っておられる方も

これから通われる方も、

15年目の草津レディースクリニックから

みなさんの人生を応援しております。

妊娠に向けて、一緒にすすんでいきましょう。

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2023.08.22

仕事と妊活の両立について。

 

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通院をはじめたり

体外受精にすすんだりするときに

気がかりになることのひとつは、

お仕事との両立ではないかと思います。

 

治療の内容は

いろいろなかたちで情報を得られると思いますが、

実際にどれくらいのペースで通うことになるのかは

クリニックで相談してみないと

わからないところですよね。

 

もし、治療もすすめていきたいようでしたら

どういったスケジュールだったら

通院できそうなのか、

クリニックに教えていただきたいと思います。

 

仕事か治療の

どちらかを優先しなければならないときもありますし、

今みなさんが何を優先したいのかを

決めていただくことも

大切なように思います。

 

また、こちらからも、

特に体外受精の場合

どれくらいのペースで通院していただく必要があるのか、

例えば、採卵は朝からなので

その日はお仕事はお休みしていただくことになると思いますが、

そういった通院の目安もお伝えしていきます。

(説明会のときに

 採卵スケジュールもお伝えしています)

 

みなさんのお仕事の環境や立場はそれぞれですが

仕事をやめずに治療を続けておられる方は

たくさんおられます。

お仕事はご自分の大切な人生の一部ですから

妊活と天秤にかけるのはむずかしいですものね。

 

そういった場合は、職場にかけあって、

通院しながら仕事ができるように

調整されている方もおられますよ。

 

どうしても仕事の調整ができない方で、

お仕事をやめるのではなく

お仕事を少し休まれる方もおられます。

休んでいる期間に集中して

仕事との両立は難しい治療をすすめられます。

 

また、治療を機に、

お仕事から離れる方もおられます。

この選択によって、心身への負担が減って

リラックスして妊活、通院ができることがあります。

 

お仕事と治療をどうしていったらいいのか

それぞれの事情で変わってくると思いますが、

選択に迷う場合は

一度ご相談にいらしてくださいね。

こうしていったら治療もすすめられそう!とか、

工夫できそうなこともあると思いますので、

一緒に考えていきましょう。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 

 


2023.08.10

妊娠していくのに、ストレスは影響しますか?

 

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妊娠のためには、健やかな生活を送りたいですよね。

みなさんも、食事、運動、入浴、睡眠など

こころがけておられると思うんですよ。

 

健やかな生活には、

自律神経機能が整っていることや

こころが安定していることも大切です。

ですので、「ストレスはない方がいい」

「ストレス溜めないように生活しよう!」

と、ストレス対策もされていると思います。

 

調べてみると、

不妊治療に携わっている

医師や医療スタッフからも、

“ストレスは妊娠に影響しますよ”と

発信されています。

また、民間療法の妊活サポートでも、

鍼灸師さんや整体師さん、漢方薬局の方なども

ストレスを少なくすることをすすめておられますよね。

 

その理由は、

―ホルモンバランスを乱すから

 活性酸素を生み出して細胞を傷つけるから

 ストレスがない状態にしたら、自然妊娠することがあるから

 男性の場合、性機能に影響するから―

 

民間療法では、

―呼吸が浅くなって血流が悪くなるから

 気の巡りが悪くなるから

 内臓機能を低下させるから―

などと、言われています。

 

「ストレスで妊娠できないんじゃないかな」

と思っている人はたくさんいます。

けれど、治療をしていると出てくるストレスもあるので、

そういうストレスはどうしたらいいのかな?

と、思ったりしませんか?

 

例えば、移植周期はとてもドキドキしますよね。

判定でいい結果が出るかどうか

不安すぎて気になるのは当然なのですが、

こうやって気になっていることをストレスと感じて

「こんなストレスな状態で、たまごをお迎えして妊娠するのかな?」

という方向に、考えが及びがちです。

 

でもね、移植周期、判定まで

毎日毎日気になって

ネットであれこれ調べている人は

たくさんおられます。

そして、そうやって判定までを

気にして気にして気にした方は、

そのストレスで妊娠しないのかというと

そんなことはないのですよ。

妊娠って、するときはするんです。

 

ストレスはほどほどがいいですが

ストレスがあると妊娠しないということではないのです。

だから、ストレスを感じていることに

過度に心配をしなくても大丈夫かもしれません。

 

「え?じゃあストレスって妊娠に関係ないの?」

「ストレスは、あってもいいの?」

と思うかもしれませんが、

ストレスには対処できていたり

負担になりすぎないようにおつきあいできていると

いいのはいいんだと思うんですよね、やっぱり。

でも、ストレスがあることもあるし、

あるから妊娠しないとは言えないというところです…。

 

もし、今感じているストレスが

あっていいものかどうかわからないとき

妊娠に影響しそうかどうか不安なときは、

どんなふうなストレスを

どれくらい感じているのか、

一度教えてください。

 

あっていいものかどうか

工夫して変えていけそうなものなのか

一緒にみていけたらいいなあ…と思っています。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 

 


2023.07.21

昨年度の治療成績について。

 

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ホームページに

当院の治療成績を公開していまして、

昨年度の成績を先日アップいたしました。

 

2022年度は、

不妊治療における保険適用制度が導入され、

今までは自費診療であった人工授精が保険診療になり、

また、女性の年齢が43歳未満であれば、

移植回数に制限はありますが

体外受精や顕微授精も保険診療でできるようになりました。

 

そういった経緯もあってか、2022年度は、

今までで一番体外受精で妊娠された方の割合が高くなりました。

体外受精の場合、採卵に向けて排卵誘発を行いますが、

保険診療では、若い方が体外受精を受けやすくなり、

2022年度は高刺激法の割合が高くなりました。

自己注射にたくさんの方がチャレンジされたのですね。

 

日本産婦人科学会のARTデータブックによると

現在公表されている一番新しいデータが2020年度のものですが、

2020年度は、体外受精で生まれてきた子は

13.9人に1人という割合になっています。

2022年度は、この割合がもっと高くなっていると予測されますね。

 

10年くらい前は、体外受精で生まれた子は

クラスに1人くらいの割合だったのです。

この10年で体外受精での出産が

ひとつの選択肢として

あたりまえになってきたように感じています。

 

今、もし、体外受精で授かるということに

何かしら気がかりがあったとしても、

またもう少し時が経てば

今ほどの気がかりではなくなるものかもしれません。

 

時代は流れていきますし、

自分の中で直面する問題も

次々と移ろいでいきますので、

もう少し経ったときには

また別の、今とは違ったことを、

考えたり、チャレンジしたり、受け止めたりしながら

暮らしていくのでしょう。

 

とはいえ、未来になってみないと

自分がどう思うのかわからないし、

今気になっているということを

ないことにはできませんので、

体外受精を考えているけれども

すすむにあたって気がかりがある場合は、

治療内容や治療の影響などについては医師に、

価値観や考え方や受け止め方などについては

カウンセラーの私にご相談くださいね。

 

梅雨が明けて、暑い夏がやってきました。

どうぞご自愛くださいませ。

 

 

 

公認心理師・臨床心理士  間塚

 

 

 

 


よくあるご質問