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男性側にも要因があるケースの場合。

 

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精子の数が少ないなど

男性側に妊娠へ影響しそうななにかが見つかった場合、

男性に気を遣う女性はとても多いんです。

 

そういった状態の方は

男性外来で専門的に診てもらうことを

すすめられると思うのですが、

精液検査の結果を伝えるのに

胸がグッとつっかえた感じがしたりして

男性外来すすめられたとは

とても言えないという方もおられます。

 

パートナーさんが、

つらそうだったり不機嫌そうに見えたり

「自分のせいだ」なんて言ったりすると、

女性側も胸がしめつけられたり

こころが重くなったりするんですよね。

 

こころの中では

「わたしだって頑張って病院行ってるし

 毎回内診して、注射も打ってるんだから、

 そっちも良くなる努力してよ」

なんて気持ちがうごめいているのに、

パートナーさんの様子をみて

その気持ちを押し込めたりする…。

そんな方も多いんじゃないでしょうか。

 

妊娠は、自分ひとりのことではないので、

とても難しいですよね。

パートナーとしっかり話し合って

「今」お互いが思っているところで

意見をすり合わせして、

合わないところはお互いの妥協点を探して…

そんなふうにすすめておられると思います。

 

「今」にわざわざ “「」” をつけたのは、

例えば、「体外受精はしない」と思っていた人も

時間が経過することによって

意見が変わってくる可能性があるからです。

 

なので、周期ごとに

「今」わたしはどう思っていて、

あなたはどう思っているのかを、

話し合って決めていく、

といったプロセスを歩む必要がありそうです。

 

とはいえ、慣れ親しんだ関係では

お互いの性格がわかったり

普段の関係性から、

「これは言わんとこう」

としていることがあると思うのですが、

「これは言わんとこう」

をすると、きつくなってきたり

進めていけなかったりすることが、

妊活中にはありがちですよね。

 

なので、話し合いのプロセスは

なかなかハードな側面があると思うんです。

でも、このプロセスをしっかり重ねることが

今後いろいろな支えになってくれるのではないでしょうか。

 

ところで、ピンチはチャンスではないですが、

何か困ったりうまくいかなかったりという状態で

カウンセリングに来られたとき、

「ああ、この方が変わっていくチャンスでもあるなあ」

と、受け取れることが、よくあります。

 

人って、これまでの自分のスタンスでは

立ち回るのがむずかしくなってきたときに、

自分自身を変えて乗り越える力があると思うんですよ。

ですから、不妊治療を乗り越えたカップルは、

不妊治療に直面する前のお二人よりも

深くてかけがえのない関係性になられていることがあります。

 

妊娠までにいろんな難しい局面があるでしょうし

チャンスとかどうでもいいから

すぐに妊娠したいというお気持ちもおありでしょう。

苦労せずに妊娠したいものですが、

もしよかったら

チャンスの側面もあるかもしれないことにも

思いを馳せていただけたら…と思います。

 

また、そういったことについても

ゆっくりお時間とって

お聞かせてくださいね。

 

 

 

 

臨床心理士 間塚

 

 

 

 

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